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●神社の造形―宝積寺の小槌宮
格点と言える睡眠が得られないという話を聞く。老人になるほどにそうで、高齢になると少しでも生き長らえたいとの本能が強まり、睡眠時間が減少するのではないかと思う。



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その点、筆者は夜中に目覚めてトイレに立つことがめったになく、睡眠は良好だが、嫌なことがあった日はそれが気になるのか、真夜中に目覚めることがある。その嫌なこととして、先日デジカメの記録媒体が反応せず、誤って初期化のボタンを押してしまい、ブログ用の写真がたくさん消えてしまったことがあったが、今日また同じことがあった。先月28日の午後に撮った写真のうち、ブログ用に未加工のものが10枚ほどあって、それを加工しておかねばと気になりながら、カメラに記録媒体を差し入れしていると、また反応しなくなり、初期化しなければ使えなくなった。それらの写真はもう復元不可能だが、撮った場所は存在しているので出かけ直せばよい。そう思い直したところで嫌な気分から立ち直り、眠りに落ちて朝10時頃に目覚めた。本題に入ると、先月28日は長岡京市で弦花さんのライヴを見る前に大山崎山荘美術館で展覧会を見ることにし、ついでにいくつかの神社を巡った後、旧西国街道を北上してライヴ会場まで行く予定を立てた。大雨であったが、予定を崩すのは嫌で、決めたとおりに事を運んだ。昨日は大山崎山荘美術館で見たミロ展について書いたが、今日からその続きとして断続的に3,4回の投稿に分けて当日撮った写真を紹介する。前述の加工出来なくなった写真は、3回の投稿分に相当し、28日は数時間の近場の外出で10日分のネタが得られた。今日は大山崎山荘美術館を出た直後に訪れた宝積寺について書く。昨日載せた3枚目の写真は大山崎山荘美術館の喫茶室のバルコニー右手を向いたもので、宝積寺の三重の塔が見えている。バルコニーのその右面の壁には、バルコニーから臨む風景を絵巻のように描いた絵が展示されていて、写真は大山崎山荘美術館の屋根と絵巻の赤いその屋根とを写し込んだ。同じような写真を以前にも撮ってブログに載せたはずだが、面倒なのでそれは調べない。ともかく、バルコニーでその写真を撮った後、宝積寺に行くことを決めた。そして足元がよければ、天王山中腹の酒解神社に行くことにし、ネットで地図を調べて印刷した。美術館より先に酒解神社に行こうかとも持ったが、閉館の30分前に出た後、5時までの30分で同神社まで充分歩けるはずと考えて、先に展覧会を見た。そして予定どおりに4時半頃に館を出て、雨傘を差しながら館の敷地から出てすぐのコンクリート敷きの山道を登り始めた。すると左手に同美術館の最寄駅からの送迎バスがその日の業務を終えて停まっていたので、運転手に宝積寺にはどう行けばいいか訊ねた。すぐ先の細い階段を上ると寺の境内だが、5時近いので中に入れるかどうかわからないと言う。
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 阪急の大山崎駅に着いた時、その送迎バスが駅前に待機しているのを見ながら、歩いて美術館まで行くことにした。傘を差したままではバスに乗ったほうがいいが、歩いたほうが早い気がした。JRの踏切で待っていると、JRの山崎駅にそのバスが着いているのが見えた。踏切の遮断機は降りたままなかなか上がらず、数人の待ち人の中に傘を差さずに濡れている男子高校生がいた。目が遭うと、彼はにやりとした。4本の電車が通り過ぎてからようやく遮断機が上がったのはいいが、わたり始めてすぐにまた信号音が鳴り始めた。小走りでわたり切って美術館に向かう坂道を上り始めてから振り返ると、送迎バスが遮断機が下りる寸前に踏切を越えたところであった。そして美術館へ通じる門代わりのごく短いトンネルまで50メートルほどのところで、バスは筆者を追い越した。筆者の負けで、駅前でバスに乗ったほうが早く着いたが、わずかな差だ。それに歩くのは苦にならない。トンネルをくぐろうとすると、背後に踏切で出会った男子学生がいて、相変わらずに薄ら笑いを浮かべていた。トンネルをくぐると左手に大きな民家が2,3軒ある。そこの住民かと思っていると、彼はその民家のある道を越えて筆者の後方4,5メートルの間隔を保ったまま、歩み続ける。美術館からはかなり離れたところに一軒だけ建つ無料休憩所がある。その出入口前を通り過ぎて右手の山道を上り始めた時に振り返ると、学生は休憩所の戸を慌ただしく開けて中に入った。6,7年前はその無料休憩所は女性がひとりいて、アサヒの生ビールを販売していた。人件費削減か、あるいは誰でも入れる建物でビールを飲ませるのはいかがなものかとの意見があったのか、無人休憩所になるまでそう長くはかからなかった。雨に濡れた男子学生は美術館の本館にはやって来なかった。彼がわざわざ無料休憩所を目指したのはなぜか。誰かとの待ち合わせならば、恋人か。飲み物の自販機があり、他の客が休憩していても、そこなら無料でくつろげる。話を戻して、送迎バスはその後1往復はしたであろう。そして筆者が館を出てトンネルを抜け、これまでとは違って、宝積寺へ行くために目の前の坂道を左手の山方向に進むと、送迎バスが停まっていて運転手が扉を開けて乗り降りしていた。30分に一度の送迎として1日に20回ほどだ。雨天なら訪れる人が少なく、気楽な仕事と言える。バスの横に美術館の学芸室のような小さな建物があって、中に中年の男性がいるのが見えた。美術館は売店に女性2名、喫茶室に女性2名、地下の展示室に女性2名、新しい「夢の箱」には制服姿の男性警備員がひとりで、計7人で運営していたが、ほかに裏方の学芸員などが数人は必要で、小さな美術館でも運営は大変だ。もっとも、母体はアサヒビールで、この小さな山荘を利用した美術館の運営は文化事業としては規模が小さい。
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 この山荘は取り壊されてマンションが建つ計画があった。それが実現すれば周辺は開発が進み、美術館はなく、筆者は訪れる機会がなかった。高槻の山手に長年住んだ後、千里に転居したKさん夫婦は、品のよい奥さんがこの美術館が大のお気に入りと言っていた。Kさん夫婦は生きていれば100歳近いが、奥さんは「夢の箱」の増築を知っているだろうか。彼女が気に入っているのは、その閉ざされたコンクリートの暗い箱ではなく、本館のバルコニーからの眺望だろう。眼下に三川合流地点を臨み、右手背後には宝積寺の三重の塔が間近に見える。その眺めは夏目漱石が訪れた頃から変わっていない。金の力で何事も動く時代とはいえ、山荘が保存され、美術館に生まれ変わったことは、金に換算出来ないものがあることを広く伝えることに効果があった。そしてすぐ隣りに金の大事さを体現するかのような宝積寺がある。筆者がこの寺の存在を知ったのはこの美術館に初めて訪れた時だ。前に書いたことがあるが、その後筆者はあるネパール人の若い女性と知り合いになり、彼女が宝積寺の住持と知り合っていたこともあって、彼女の消息についてその住持と電話で話したこともある。いつでも行けると思っていながら、ついにその機会が訪れた。一方、酒解神社も昔から気になっているが、まず宝積寺を訪れることだ。そこから同神社まで山道が伸びている。送迎バスの運転手に言われて細い階段を10数段上るとそこは宝積寺の境内で、左手に天王山の山頂に続く山道が伸びていた。いくつかの看板の中に、猪や熊が出る恐れがあると告知するものがあった。それに細い山道は雨でぬかるんでいる。たちまち酒解神社に行く気分が削がれた。猪や熊が冬眠する冬場に訪れることにし、宝積寺を見た後は山を下りることにした。今日の最初の写真は階段を上り切った場所から右手を向いて撮った。そこは寺の端で、また建物の背後でもあるせいか、物置場のように雑然としていて、奥に三重の塔が覗き見えた。人影はなく、また門も見えないので階段を上り切った場所から直進すると、すぐに右手に今日の2枚目の石の鳥居があった。鳥居前の左右に赤いコーンが置かれ、鳥居の奥へは立ち入ることが出来ず、何かを修復するのだろう。鳥居に神社名を記す額がなく、先ほど神社名を調べると、これがわからない。寺に神社があることは珍しくないが、宝積寺は別名「宝寺」とも呼ばれて財運のご利益があり、神社があればそれに関係する神を祀ると思える。前進すると右手に本堂があり、その前を過ぎると「大黒天神」と記す白い旗が何本も立つ建物があった。鳥居はないが、「小槌宮」という神社だ。傘を差しながら遠目に写真を撮っただけで本堂前の参道を下り、JRの踏切前に出た。その間、高齢の女性ひとりと出会ったが、あまりに急な坂道で、雨の日は特に注意を要する。だが、住民は車でその坂道を上り下りするのが普通だろう。
●神社の造形―宝積寺の小槌宮_d0053294_16224821.jpg

by uuuzen | 2019-09-04 23:59 | ●神社の造形
●『ジョアン・ミロの彫刻』 >> << ●西国街道、その5

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