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●結婚式と新旧のプロフィール
い交友範囲であれば結婚式の出席者は少ないが、そこは見栄を張ってあまり親しくない知り合いも呼ぶことがあるだろう。



●結婚式と新旧のプロフィール_d0053294_23515189.jpg
また集まった友人知人は新郎新婦を見ながら自分ならもっといい相手を選ぶとか、逆に羨ましく思うこともあるが、結婚式は人生の大きな節目となる儀式で、またそれ以外に多くの人たちの注目を浴びる機会はなく、豪華に挙式出来るに越したことはない。24日に東京の皇居近くのパレス・ホテルであった家内の姪の結婚式に出席したが、その姪の姉の結婚式が10年前の改装以前の同じホテルであった。姉妹は2,3歳しか年齢が離れていないので、この10年で結婚する年齢が上がったと言えるかもしれない。新郎新婦ともに中学校の先生で、たくさんの学校関係者や大学時代の友人が参加した。筆者や家内が座った大きな円卓は最も後方の中央で、隣り合った家内のふたりの兄と話しながら、筆者はふと結婚式の費用が気になって話題にした。義兄は「たぶん片手はするでしょうな」との返事で、それでは子どもに豪勢な結婚式を挙げさせられるほどの裕福な家庭は多くないと思った。もっとも、500万円かかるとして、半分は祝儀で賄えるし、また両家で折半すると百数十万円となって、これならどうにかなる。豪華な結婚式は映像と音楽の演出もあって、感動させられる場面があるが、そのようにして新婚のふたりがいつまでも添い遂げるかと言えば、2,3年で別れる場合がある。それに家内とよく話すが、豪華な結婚式を挙げた夫婦ほど離婚している。筆者は家内と知り合って7年後に密かに一緒に暮らし始め、息子はそれから5年後に生まれた。息子の誕生が遅く、周囲は筆者か家内の身体に問題があると思っていた。種々の事情から子どもをつくらなかっただけで、一方、女性の初産は30歳までがよいと知っていたし、また家内もほしがったので、その願いをかなえようと思ったところ、すぐに妊娠し、30歳までに出産出来た。家内はふたり目をほしがったが、これもまた新たに生じた事情から断念した。それはともかく、結婚式を挙げることは本人同士以外の多くの関係が生じることで、離婚はそのことに起因する場合が少なくないだろう。筆者が家内の実家との関係が出来て信頼もされたのは息子が生まれたからだ。30そこそこで家庭を持ち、しかも仕事も猛烈に頑張ったのが30代で、筆者は30代で完成した。正確に言えば30歳頃で、関心事はその頃から現在まで変わっていない。何歳になっても新たなことを始めるのは遅くないとよく言われるが、そういう何かに挑戦する意欲は20代で身につけている必要がある。つまり、20代の業績からその後の人生が見える。いや、実際は幼少期から人生は決まっていると言ってよく、親は冷静にわが子を見つめて過度な期待はしないことだ。
●結婚式と新旧のプロフィール_d0053294_23521396.jpg 結婚式は普段顔を合わさない身内と出会える場で、24日は7,8年ぶりに会う人がいた。お互い老けたと内心思っているが、それはまだいいほうで、死んだ人もいる。実際家内の妹の夫は筆者と同じ年齢だが、癌治療で痩せた姿を見せたくないとの理由で参列しなかった。10年経って同じホテルが見違えるほどの豪華な建物になり、また家内の兄弟姉妹の家庭にはいろいろと変化があり、10年前に比べて参列者は少ない。そして10年前はああであったこうであったと話に華が咲いたが、それも結婚式という特別の儀式があるお陰だ。もっとも、結婚相手の身内紹介があっても、もう二度と顔を合わせることがないだろう。とはいえ一度は顔合わせをしておくことと全く会わないでは、天地の開きがある。それもあって人間には多くの人を集めての儀式が生涯に一度はあるべきだ。豪華なホテルで大勢を集めての結婚式である必要はないが、ふたりの関係をお互いの身内にお披露目する機会は新郎新婦が結婚の重みを噛みしめるにはよい。ただし、前述のように500万円かけてもすぐに別れる夫婦は今やどの人の周りにも指折りで数えられるほどであろうから、結婚式が必要との考えはあまりに古風と言われそうだ。それでも、親が子を育て上げ、その子が結婚するという儀式を通じて、たとえ瞬間であっても親と子は響き合う。それに、豪華な結婚式を挙げて数年で離婚しても、それはそれでまた結婚すればよく、人生はやり直しが利く。またそうでなければ困る。とはいえ、男と女とでは何事も平等かと言えば、女性は男性よりも生殖能力の限界がかなり早く訪れる。家内が子どもをほしいと言った時は30歳まで2年ほど余裕があったが、それでも息子は難産であった。陣痛から出産まで5時間はかかったはずで、また母体が持たないと医者から言われて筆者は大いに動揺したが、大柄な男性医師が家内の腹の上に跨って腹を両手で押し続けてどうにか生まれた。それがもう36年前のことだ。話を戻すと、ホテルの巨大な大広間の末端の円卓に姪夫婦も座った。男の子を3人産み、一番下の子はまだ2歳でじっとしていない。食事の途中、薄暗がりの中、筆者は彼女に近づき、横顔の写真を撮っていいかと訊ねながら、彼女にスマホを操作させ、ブログの投稿「古いプロフィール素描」を見せた。操作が早く、20秒ほどで筆者が2002年に描いた彼女の横顔をスマホに表示させた。そして筆者の注文どおりに真横を向いてくれた。撮った写真をブログに載せてもいいかと訊くとかまわないとのことで、パソコン上に表示させたその写真と17年前の素描を並べて撮影した。子を3人産んだことと、写真では大きく口元を緩めているので、全く同じ顔ではないが、同じ人物であることはわかる。平凡な人生かもしれないが、彼女は幸福そうだ。
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by uuuzen | 2019-03-29 23:59 | ●新・嵐山だより
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