炊いたり煮たりの夕餉の時刻を知らぬままに今日は午後4時半から5時間ほどぶっ通しで大阪でライヴを見た。その感想を書くのは来月になりそうだが、今日は毎月恒例のムーンゴッタの写真。
月齢カレンダーによると今夜が満月だ。これは今日の夜明け前かもしれないが、いつものように夜に撮影する。昨日は明日は雨との天気予報で、今夜の満月は無理かと思って、青さが残る東の空に昇った黄色い月を数枚撮影しておいた。今日が雨であればその中から1枚選んで投稿に使うためだ。朝方に激しい雨音が聞こえたが、夜は晴れるかもしれない。そう考えて折りたたみ傘とカメラ持参で午後3時に家を出ると、どうにか晴れていた。そして今夜ライヴハウスから出た後、空は湿度が高くて空は濃い灰色に染まっていた。去年10月25日、初めて武田理沙さんと梅田で会った夜が満月で、それからちょうど5か月、また武田さんに会った今日が満月であるのは面白い。そう思いながら空は厚い雲が覆い、月がどこに上がっているかはわからない。それどころか、上がっていることはあり得ない曇天だ。一緒に外に出た垂水の畠中さんに今夜は満月であることを伝えながら、近くの大きなスーパーの前で別れ、筆者は大道路をわたった。2か月前に訪れたライヴハウスのHARD RAINの赤い電飾看板を撮影するためだ。2月はそれを撮るのを忘れた。2か月遅れになるが、最初に演奏した弦花さんについての投稿に使うことを考えた。扉の前から2メートルほど離れて立つと、地下からの演奏の音が聞えた。店の近くに20代前半の女性が離ればなれにふたりいて、彼女らは明らかにライヴが終わるのを待っていた。光り輝く大型スーパーが道路の向こうにそびえ。まだ9時半前なので物騒ではないが、夜の街には必ず若い男女がたくさんいて、筆者は場違いな気分を味わいながら早足で歩き過ぎる。畠中さんには天神橋筋商店街のスーパーに立ち寄って天六から帰ると言ったが、もうそのルートは慣れたもので、途中で扇町公園内を斜めに横切る。ビルがひしめいていない分、空は広く、ふと見上げると一瞬ほんのりと満月が見えた。それで立ち止まって見つめていると、猛速度で雲が覆っては去って行き、1,2秒は満月が見える。諦めていたのが公園内でうまく撮影出来た。これで昨日の写真は使わずに済む。ひとつの気がかりが終わると安堵するが、アンドの気がかりが必ずあって、頭のスクリーンの最前列に躍り出る。安堵、アンド気がかり、安堵、アンド気がかり……、音頭、温度高まり、インド、印度カレーのにおい、ムーンとゴッタ煮……そうして玉出スーパーの裏口から入って黄色い籠を手に取り、帰宅してからの筆者の食事の寿司と、明日の昼のおかず、レモン1袋と食パンを買ってレジに並ぶ。大阪に出るとほとんどいつもこのスーパーで同じものを買うので、店内にいるのは2分ほど。そして安堵、アンド気がかり……早足、早足。