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●神社の造形―門戸厄神の「奥の院」
腐をもたらしたのは弘法大師かと思って調べると、鎌倉時代に入って来たらしい。江戸時代には大人気になったことは知っていたが、日本における歴史は浅い。



●神社の造形―門戸厄神の「奥の院」_d0053294_23350208.jpgということは、新しいものがもたらされ、それが日本的なものに発展することは今後もいくらでもあるはずだ。食べ物の種類が増えるのはいいことで、日本食ブームが世界に広がっているとTVで喧伝されるが、日本では畳の部屋が減少し、朝は御飯よりもパンを食べる人が多いようで、日本らしさがぼやけて来ている。新しい年号になると、昭和生まれの筆者が子どもの頃に明治生まれの人を珍しく見つめたように、新年号生まれは昭和生まれをそう思うはずで、またその頃に日本はどう変わっているかと想像が及ばない。何でも融合する島国であると楽観的に思うことも出来るが、同じことでも悲観的に考える人があるから、新しいものが押し寄せると必ず摩擦はある。今は労働者の受け入れがその最たる問題になっている。どのようなことにも善悪の両面があり、いい面は世間に認められ、そうでない側面はこっそりと裏で生き延びる。これは仕方のないことで、また裏で生き延びる悪も、見方によってはそう言えない場合がある。特に海に囲まれた日本であるから、日本に入って来ようとするものを拒み続けることは困難だ。門戸厄神に稲荷社があることを参拝者は不思議に思わないが、明治になった時にそれはおかしいと主張する人が大勢いて、外国から入って来た仏像がどんどん叩き壊された。それは弘法大師の業績を否定することであって、日本の歴史を否定することだ。それが日本人の中から沸き起こったのであるから、外国人労働者をたくさん入れるかどうかなど、全く些細過ぎる問題で、日本人が日本を自分たちの手で白昼堂々と壊す可能性が常にある。確かに古いものを壊さねば新しいものは生まれ得ないと言えるが、全く新しいものを日本が欲しているかとなると、大多数の人たちはそうではなく、穏やかな変化を望んでいるだろう。それは新たに入って来るものを古いものと折り合いをつけることだ。それが日本文化の根底にあって、門戸厄神はその一例だ。寺であるからには明治の廃仏棄釈の波をかぶったはずだが、逆に言えば神社の機能もあったので、完全になくなることは防げたのではないか。さて、弘法大師を祀る大師堂が南門のすぐ近くにある。崖が迫っているので1枚の写真に収まらず、2枚に分けて撮ってつないだ今日の最初の写真のように、稲荷社のすぐ南、厄神堂の真裏に「奥の院」がある。これは門戸厄神の境内の最も重要な場所と言ってよい。またそこには鳥居があるので、門戸厄神は神社とも言える。「奥の院」に何の神を祀るのか知らないが、写真左端の崖上に白っぽく見えるのは不動明王像で、昨日書いた愛染明王と不動明王の合体像、つまり厄神を祀るのだろうか。
●神社の造形―門戸厄神の「奥の院」_d0053294_23353461.jpg
 「奥の院」を南に進み、厄神堂の南端からまた厄神堂の前に出て来ると、慶寿石があった。これは直径1メートルほどの瑪瑙のような複雑な模様をした茶色っぽい石で、左右2個あった。表面を鏡のように磨いてあって、触ると御利益があるとかで、みんなに倣って筆者らも撫でた。ホームページによれば8000万年の間地中に会った樹木が化石となったものだ。そう言えば倒れた神木の輪切りに見えた。また筆者らは見ていないが、高野山の弘法大師の廟近くあった、高さ60メートル、樹齢800年の杉を輪切りにした法輪杉や、その根の延命魂が厄神堂の南に展示されている。山の斜面ゆえ、境内は広いとは言えず、建物がひしめき合っているが、そこにこうした宝物館的な展示物が点在するので、参拝と見物はとてもコンパクトにまとまって便利だ。家内は初詣の阪急阪神1日乗り放題チケットを買った際にもらえた記念品授与のクーポンを使おうと、社務所を探し、そこで3枚分として3本の破魔矢を受け取った。羽は白く、またプラスティック製だが、無料でもらえるにしてはよく出来ている。まともに買えば1000円はするだろう。3本の矢は折れないと言われるから、ちょうどよかった。大混雑する参拝客の中で離れ離れにならないようにお互い気をつけていたので、姿が見えなくなっても安心していたが、見失っても各自が乗り放題チケットを持っているので自力で帰宅出来る。またその安心感があって筆者は勝手に撮影したいものを見つけてあちこち歩き回ったのに、そうして撮ったものはことごとく写っていなかった。慶寿石を撫でた後は南門に向かって下りて行くと、人形供養の大きな看板が見えた。そして今日の2枚目の写真のように左手にガラスをたくさん嵌めた不動堂西端の展示棚空間があり、そのガラスの向こうに大きなキューピーなどの人形がわずか置かれていた。去年秋に人形供養は終わったようで、その当日前には多くの人形がそのガラスのウィンドウ内に並び、境内を後にする人たちの目に触れるのだろう。キューピーでもいいので写真を撮りたかったが、人の流れの中に立ち止まることは憚られ、わずかに「人形供養祭」の赤い文字のある看板を写し込んだ。前に書いたが、御所近くの護王神社には猪を象った数多くの人形を飾る建物があってガラス越しに中の人形を見ることが出来る。投げ込まれたとうほどではないにせよ、数が多いため、かなり雑然としている。どれも安価なもので、そういう状態でも気にならないが、コレクターがほしいものが混じるだろう。門戸厄神でも供養に持ち込まれた人形を全部燃やしているのかどうかとなれば、土人形は燃えず、キューピー人形では有毒ガスが出るかもしれず、素材面から処分に困るものがあるはずだ。ならばほしい人に譲る方がいいのではないか。とはいえ、現実的にそれはなかなか無理で、業者に引き取らせると、供養で持ち込んだ人から苦情が出る。
●神社の造形―門戸厄神の「奥の院」_d0053294_23360120.jpg

by uuuzen | 2019-01-08 23:59 | ●神社の造形
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