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●温泉の満印スタンプ・カード、その22
てが思いのとおりにかなうことは、他者が直接関係する場合は五分五分の確率より少ないだろう。それで人間は人生の半分少々は挫折を味わうが、残りの半分に満たない方を見つめてどうにか生きて行く。



また、あって当然と思っているものが急になくなると落胆するが、いいことはそう長く続かないと思っておいた方がいい。11月に入る数日前、「風風の湯」では、招待券で入湯すると、スタンプ・カードにハンコを押してもらえない決まりになった。この招待券は、スタンプ・カードが満印になった時に2枚もらえる。また抽選つきの回数券を買うと三角くじが1枚引ける日が毎月1回あって、招待券が最低1枚から最高10枚まで当たる。たいてい2枚は当たるので、回数券10枚8000円で12回分、つまり1回当たり670円ほどで入湯出来る。銭湯の420円より少し割高だ。招待券は招待であるからには、スタンプ・カードにハンコを押すのはどうかという考えが経営者から出たのであろう。それはもっともなことでもあるが、利用者にすれば今までの5年少々の間、招待券でもハンコが捺してもらえるので、スタンプ・カードを使う楽しみがあった。それはささやかなものだ。招待券を持参すると、スタンプ・カードは無関係ということになって、筆者はハンコを押してもらう速度が落ちた。これは実質的な値上げみたいなものだ。11月に入ってから、常連客はサウナ室でその話がよく出るようになった。ささやかなありがたさがいつまでも続くと思う方がおめでたいのであって、いいことは長く続かないと思っておいた方がよいと、死んだ友人Nはよく言っていたが、全くそのとおりで、筆者はサウナ室の論議で、そのうちスタンプ・カードがなくなるか、入湯料の値上げがあると口にしている。それは水道料金が値上げされる時か、消費税が上がる時か、とにかく1年以内にもっとがっかりすることがあるだろう。そうなれば客は離れるが、経営者はそれでもいいと考えるだろう。常連客はみな経済的にはある程度恵まれた、つまり40人にひとりいる億万長者だと思うが、そういう人であっても、スタンプ・カードがハンコで次々と埋まって行くことの楽しみはまた別の話であって、そういういわば上客もいずれ逃げて行くかもしれない。そこが商売の難しいところだ。客をつなぎ留めることは、常に他の店との競争で、何かの拍子に客足は奪われる。「風風の湯」の常連がほかに利用するスーパー銭湯は2,3キロ以内に3か所あり、また銭湯もいくつかある。しかもそれらは廃業するどころか、客を以前より多く集めていると聞くから、客はドライなものだ。「風風の湯」に来る客は、いつも客が少ないからというのが理由で、これは経営者には笑えない話だ。筆者は家から近いから利用している。値上げされると行く回数を減らすだろう。
●温泉の満印スタンプ・カード、その22_d0053294_23012535.jpg
 今日も前回もその前も客は数人であった。今日は81歳のMさんと筆者のふたりが大浴場にいるのみで、淡路島育ちのMさんは大きな湯舟をプール代わりに2回平泳ぎで往復した。昔ははそういうことをする子どもは大人から注意されたものだが、誰もいないから文句は言われない。そのような客の少なさでは経営者はせめて招待券ではスタンプを捺さないという決定をするのも無理はない。聞くところによれば、「風風の湯」の責任者は4人目らしいが、社長は毎月の収支表を見ながら、削れる経費はどんどんそうすべきと檄を飛ばしているだろう。ひとり1000円として、1日に200人程度らしいから、月に600万円の収入だ。ところが露天風呂は、冬場は湯気がどんどん暗い空に向かって消えて行く中、湯を沸かすガス代が夏の数倍は嵩む。しかも筆者が利用している2時間ほどの間、その露天風呂に入る客は10名ほどだ。また、掃除は専門の業者に任せているとのことで、その費用もかかる。そしてこれはわずかなことかもしれないが、脱衣場の大きな鏡の前に置いてある髭剃り後のローションは、中蓋が半分ちぎれていて、瓶を少し傾けただけで、掌いっぱいに零れる。その中蓋は1年以上前からそのままだ。零れたローションはざっと20回分はあって、1瓶は2,3日でなくなるだろう。また濡れた手を拭うのに、ティッシュを2、3枚使う。それよりもいつもドバっと零れるのが不快だ。あるいは、中身を補充する人が中蓋の破損に気づかない、あるいは気づきながら交換しないことがなお不快だ。そういうごく些細なことに店の特徴が出る。それで今夜は初めて筆者は帰り際に受付にその瓶の中蓋のことを告げた。すぐに交換されればいいが、11月に入って5年前からいたふたりと、アルバイトひとりが同時に辞めたので、おそらく受付は細かいことに手も気も回らない。これは家内から聞いたが、半年ほど前から女湯では桶がプラスティック製になった。男湯ではそれはなく、全部木桶だが、家内はプラスティック製では風情がなく、面白くないと言う。それでも家内も親しく話す常連客が10人はいて、時々話し過ぎて筆者との待ち合わせ時間を20分ほど遅れる。筆者もたまにはそんなことがあるので、お互いその遅刻については大目に見る。そうそう、今夜はサウナのマットを交換しに来た受付の高齢男性から女性アルバイトが辞めて行くひとつの理由を耳にした。「マット交換をする時、前のぶら下げているもんをこれ見よがしに見せる爺がいるんや」。そのことを聞いて筆者には思い浮かぶ顔があった。70歳にもなって、自分が20代前半の女性からセックスの対象として見られると自惚れる馬鹿ジジイは確かにいる。その話を81歳のMさんに言うと、「それはまだええ方で、勃起しているもんを見せつけるのもおるで」「冷たい水をかけるか蹴ってやったらええのに」
by uuuzen | 2018-12-10 23:59 | ●新・嵐山だより(シリーズ編)
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