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●レザニモヲの育て方、アゲイン
便利なものが出来たと喜んでいたCDだが、便利さではもっと上のインターネットの登場によって、売れ行きが悪化することになった。武田理沙さんは、自分のデビュー・アルバムが東北でライヴをした時に1枚も売れず、また腐るほどCDが手元にあると言っていた。



そこにはライヴで収入を確保せねばならない事情が見える。ところがその客を前にした演奏でも多くの客を集めることが困難だ。昨夜、須山公美子さんが演奏の合間に語った言葉「3人が売るために用意したCDが客のコースターの枚数より多い」を思い起すと、ジュリーのようなある時期一世を風靡した人気者との差と言えばそれまでだが、ではメジャーになる人とそうでない人の差がどこにあるのか。5,6年前か、ギターを弾きながら歌う若い女性の歌「トイレの神様」が大ヒ ットし、彼女はNHKの紅白歌合戦にも出た。トイレをきれいにすると美女になるという祖母の言葉に基づいて作った曲で、演奏時間は10分ほどもあった。紅白歌合戦ではその長さは無理と言われたが、本人は歌詞を削らずに歌うことを主張し、間奏を間引いてもビートルズの「ヘ・ジュード」よりも長かったと思う。彼女が大手のレコード会社からデビューしたのかどうか知らないが、NHK相手に自己主張出来たところ、たぶんそうだろう。それはいいとして、若い作家が大ヒットで舞い上がり、周囲が見えなくなることがある。そのシンガー・ソング・ライターがその後どうなったのか、今ではほとんど誰も気に留めないのではないか。 周りの意見に迎合する必要はないとしても、その周囲には経験が豊富で慧眼の持ち主がいる。そういう人の意見を無視すると、損をすることがある。それでも我を主張して地道に活動を続け、それなりのファンを得ることは出来るが、よほど変わった表現者でない限り、作品を真に理解してくれる多くの人に称えられたいと思っている。そういう道がどのように拓けるのか。メジャー・レーベルお抱えになれば桁違いのCDの売り上げ枚数となり、顔も全国的に知られるだろうが、それは背後に多くの人を養うことでもあって、そのことはかつてビートルズがさんざん味わったことだ。それでビートルズは自社レーベルを作り、そのことは日本でも自主制作レーベルの動きにつながった。その後、デジタル時代になって、また録音機器が安価で高性能となって、音楽好きなら誰もCDを作ろうと思えば出来るようになった。ただし、その販路をどうするか。どうすればより多くの人のその音楽がわかってもらえるか。これは肝心の音楽が優れていることと、以前にはなかった特徴を持っていることが第一で、そのうえに広めてくれる何かとつながりを持つことだ。その代表はかつてはラジオのDJにオン・エアしてもらうことであったが、今でもラジオは大ヒットに効果的なのだろうか。一度聴いてCDを買う人が今は昔ほど多くないだろう。
●レザニモヲの育て方、アゲイン_d0053294_00535569.jpg
 ザッパはデビュー当時変人と思われたが、アルバムがたくさん売れないことには次のアルバムを作る資金が捻出出来ない。そのため、どのようにすればより売れるかを考え続けた生涯であったと言える。結局はビートルズと同じように、自分の会社を設立し、流通のみを大手のレーベルに頼るようにし、またその一方でファンに通販することにした。その方法はメジャー・レーベルお抱えにならない日本の若手音楽家が採っているだろう。ザッパはラジオのDJが自分の音楽を鳴らさないためにレコードの売り上げが伸びないという不満を抱いていたが、60年代半ばはビートルズの例からもわかるように、ラジオ用としてシングル盤が主流で、それを寄せ集めたものがLPと言うアルバムであったが、どちらも収録時間の制限があり、またその中で音楽家は最善を尽くした。限られた時間の中で最大の自己主張をするには、無駄は許されない。饒舌な部分を極限まで削ぎ落すことが名盤を生むことに貢献した。そのことがCD時代になって希薄になり、音楽がつまらなくなったところがある。アルバムをLP2枚や3枚組にすると時間をいくらでも増やせるが、基本は1枚のLPで、せいぜい40分だ。大きな音が鳴るロックでは、40分が緊張して聴き続けられる限度とも言え、また聴き手にとっては少し物足りない方がありがたみが増す。さて、先ほど気づいたが、先月31日のレザニモヲの963さんからのメールに、先月27日にライヴ会場でもらったCD-Rに収録される曲目リストの画像が添付してあった。金森幹夫さんは、レザニモヲがグッズ販売に力を入れて、CDを発売していないことを指摘していたが、レザニモヲはCD-Rをプレスして簡単なジャケットを付してライヴ会場で販売している。そしてそのプレス・ミスのCD-Rが何枚かあって、それを筆者は1枚いただいた。どこがミスなのかわからないまま何度も聴いているが、CD-Rなら自分でパソコンで焼けるから、量産を依頼する必要はないと思うが、それが出来ないほどにレザニモヲのふたりは仕事に忙しいのかもしれない。それはさておき、CDは300枚から制作出来ることを先月26日、うめだALWAYSでの武田理沙さんと共演したベーシストの宮本隆さんから聞いた。彼はそういう制作もしている。そこでネットで調べると、CDが1枚挿入可能な紙ジャケットの見開きタイプは300枚で58000円ほどで、CDは盤面2色印刷つきで300枚が65000円ほどで、1枚当たり400円程度になる。これは多く作るほど安くなるが、まずは300枚程度が無難ではないか。これがメジャー・レーベルからとなると1000枚や3000枚が普通だろうか。武田理沙さんはどれほど作ったのか知らないが、ライヴ会場で販売する一方、アマゾンで評価が増えれば購入者は増加するはずで、それにはやはりライヴでファンを増やすことだ。
●レザニモヲの育て方、アゲイン_d0053294_00542594.jpg さて、レザニモヲのCD-Rだが、以下は正直な筆者の思いを連ねる。これは長年音楽を聴いて来た筆者の感想ではあるが、筆者は老人であるので時代錯誤になっていることもあり得る。音楽の感想については後日に回すとして、今日はアルバム構成に対する思いだ。まず、CD-Rではなく、また原色印刷した見開きジャケットつきで発売してほしい。300枚として製作費は12万円程度であるので、これは若手画家の1回の個展費用にほぼ等しく、そう思えば安いのではないか。そうしたきちんとしたCDを作ると、評価も上がるだろう。ジャケットや盤面のデザインをどうするかという問題があるが、これは知り合いに頼むなりすれば無料で済ますことが出来るだろう。筆者がレザニモヲのロゴの叩き台を作ったのはそのデザイン分野を思うからだ。アルバム・タイトルは『レザニモヲの育ち方』となっている。これはこれでいいが、バンド名がわかりにくい。ずばり「レザニモヲ」でよく、またライヴ録音が中心であるので、『レザニモヲ LIVE』でもいい。ジャケットの中央上に大きく「レザニモヲ」のロゴを置き、その下に小さく「LIVE」と印刷する。次に、肝心の音楽はどうか。50数分の長さで、CDとしては長くない方だが、編集が少々大味に感じる。15曲目で一旦ライヴが終わったのに、その後長々と4曲が続くのは感興が中断され、聴きにくい。筆者は全曲をパソコンに取り込んで、不要と思う曲を省いて聴いている。ただし、曲順は変えていない。そこまでするとレザニモヲに物申し過ぎで、またその必要がないほどに前半は曲順がよく考えられている。ある曲が不要と言うのは、出来が悪いとの意味ではない。次作のアルバムに回した方がいいと思うのだ。レザニモヲの特徴ある音楽は、昔のLPと同じ長さで充分で、デビュー・アルバムは40分程度がいい。そして、LPのA面とB面に分けられるようにしておくと後々何かと便利だ。また通して聴くと、前半と後半の区切りがよく、後半になるとがらりと厚みが増す印象がある。筆者が選んだのは19曲のうちの12曲で、しかも1,2曲目は結合して1曲とする。そのように再構成した音源を繰り返し聴いているが、19曲のCD-Rよりもうんとレザニモヲの特徴が出て、しかも締まって聞こえる。何度も聴く気になると言ってもよい。デビュー・アルバムであれば、持てる力を全部示したいと考えるのは無理もないが、前言を繰り返すと、きわめて個性的で強烈な演奏であるので、40分で充分だ。それを超えると少々くどくなる。省いた曲は2作目に回すとして、その間に新曲も出来るはずで、古い曲は新しいアレンジを施す気にもなるのではないか。『レザニモヲの育ち方」であるからには、どんどん育って変化してもらわねばならない。
●レザニモヲの育て方、アゲイン_d0053294_00545078.jpg

by uuuzen | 2018-11-04 23:59 | ●ライヴハウス瞥見記♪
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