●渡月橋下流側欄干修復、その4
調性か常識か、それが時に欠如したような人を見かけるが、注意すると逆切れされるかもしれないので、黙認する。それは誰しも思い当たることがあるはずで、今日は「風風の湯」でそんなことが話題になった。



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一昨日の「風風の湯」はとても混雑していたが、そのことを帰り際に受付で話すと、千人ほど来ると思い、またクーポンも撒いたそうだ。そのクーポン券の配布は当日「ロングライド」という自転車のマラソンのような催しが嵐山を起点に開かれたからで、その参加人数1200人の大半に来てほしいとの思いからだろうが、千人となれば1時間百人の入湯となり、ロッカーの数も足りない。結果は当てが外れた300人程度だったが、それでも最も多い部類に入る。今日は打って変わって客は少なく、午後7時半頃は大浴場、露天風呂、サウナ室合わせて筆者ひとりであった。初めての経験で、夢を見ている気分になった。その究極のガラ空きが10分ほど続き、ぽつりぽつりと客が入って来たが、それでもかなりまばらで、筆者がいた2時間ほどの間、常連と会ったのは断続的に3人であった。最初に話をしたのはNさんで、先日6時少し前にサウナ室で上半身を刺青で埋め尽くしたヤクザに会ったそうだ。サウナと水風呂、露天風呂を何度か往復し、また扉をきっちりと閉めるなど、礼儀はよかったという。もちろん注意書きには刺青を入れた人は入湯出来ないとあるが、まともに読んでいる人はいない。また刺青を入れた外国人客は珍しくなく、「風風の湯」はほとんど黙認状態だ。しかも明らかにヤクザとわかる派手で伝統的な文様と色合いの刺青を入れた人物を見て、誰が注意出来るか。それをいいことに当のヤクザが堂々とやって来るというのでもない。「風風の湯」を毎日利用しているNさんやMさんが初めて見かけたからには、観光ついでに入って来たのだろう。筆者は昭和3、40年代の銭湯では上半身刺青を入れた男を銭湯でよく見かけたことをNさんに言うと、Nさんは相槌を打ちながら、今は女性も含めてファッションで刺青を入れる人が多く、浴場で刺青禁止は時代にそぐわなくなっているが、日本ではまだまだ否定的な見方が多いと語った。Nさんが姿を消した直後、久しぶりにYさんがサウナ室に入って来た。10分ほど話したが、Yさんが苦手なある常連の話題になった。Yさんはその男がサウナ室にいると絶対に入って来ないが、Yさんが好かない理由を話した。筆者もそれはよくわかっているが、「風風の湯」だけの付き合いで、嫌な相手でも適当に話を合わせればいいと思っている。そのことを家内に話すと、筆者は八方美人でだと言う。そうではなく、もう70近い男に仮に注意したところで、態度を改めるはずはない。性格や育ちをわかったうえで、いい面だけ見ればいいではないか。その意味で筆者は協調性があるのだろう。
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 Yさんが脱衣場に行って30分ほど経つと、前述のように筆者ひとりになった。それを満喫していると、40代半ばの痩せた男がひとり入って来た。初めて見る顔で駅前のホテルの宿泊客だろう。普通のサラリーマン風で、45人学級で20番くらいの成績であったといった冴えない顔つきだ。その男は大浴場の扉を開けてすぐ目の前にある「かかり湯」の大壺の前で掛湯をせず、筆者が浸かっている大きな湯舟の前を通り過ぎ、湯舟の端っこから身を沈めた。たとえば若い男が掛湯をせずに湯舟に浸かろうとすると、ある常連は「掛湯せなあかんぞ!」と怒鳴る。それは他に常連がいて同調してくれる雰囲気があるからで、言われた若者は素直にその叱責にしたがって大きな壺まで戻るが、相手が刺青だらけのヤクザならどうか。たぶん黙るはずだが、掛湯をしないヤクザはいないかもしれない。話を戻して、筆者が呆れ顔で見つめていた男はすぐに湯舟から上がり、今度は泡風呂に浸かった。それも2,3分で、次に外に出て露天風呂に浸かり、5,6分して大浴場に戻って来たが、体を洗わずに脱衣場に出て行った。筆者と一度も目を合わさず、また湯舟から左手を出し続け、しかも中指を折ったままで、怪我しているのかと思ったが、そうではなく、癖のようであった。ともかく変な男で、薄気味悪かったが、似た雰囲気の人物はどこにでもいる。その男のように髪も顔も体も洗わず、10分ほどで出て行く人物はさほど珍しくない。そういう男のひとりと阪急嵐山駅までほとんど並んで歩いたことがあるが、家内は帰宅後にしきりにその男の髪が臭いと言った。金を払って温泉に訪れながら、10分ほど浸かるだけというのは、常識がないと言い切れないのだろうが、唖然とさせられる。外国人観光客の日本的常識のなさに眉をしかめる人は多いが、掛湯をしないのは日本の学生でも多い。銭湯に行ったことがなく、親や先輩からそのようなマナーを教えられていないのだろう。またそういう世間知らずは他の常識もないことが予想されるが、そういう人物が大多数となれば常識が変わる。つまり、「掛湯をしろよ!」と注意する老人は喧嘩越しで人の気持ちを踏みにじると非難されるだろう。それでいてそんな非難をする者は外国人観光客を排斥したがる。今日の3枚の渡月橋の写真は先月23日の撮影だ。下流側の歩道は南行きの一方通行で、これを外国人観光客が守っている。にもかからわず、一昨日筆者はこの一方通行の狭い臨時歩道を歩いていると、向こうから日本の若い男がひとり、「そこどけ」といった勢いでやって来た。橋をわたり始めた時、警備員から注意されたはずだが、協調性も常識も耳にしたことのない若者がいる。注意すると逆上して暴力を振るうかもしれない。それでみんな顔をしかめるだけで陰口を叩く。悪口は楽しいからでもある。
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by uuuzen | 2018-10-09 23:59 | ●駅前の変化


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