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●山芋と芋虫、アゲイン
気があると思わせるキイロスズメガの幼虫で、5対の足で細い蔓にしがみついた状態は案外強固だ。台風に吹かれても落ちなかった。



●山芋と芋虫、アゲイン_d0053294_01011723.jpg蔓の太さがちょうどよいようだが、山芋の蔓は太いものでは直径1センチ近いものもある。それにはしがみつけないだろう。また柔らかい葉がたくさんある蔓を選び、1枚ずつ葉を食べ尽くしながら前進する。その様子を1時間置きに裏庭に出て確認すればいいものを、筆者は裏庭に出るのは毎朝9時少し過ぎに雀に餌をやる時と決めている。もっとも、台風21号が来る直前に山芋のムカゴを収穫し、その後はほとんど毎日その作業を10分ほどして、もう小さなものが粒ほどしか残っていない。家内は毎日ムカゴハン(ムカゴ入り御飯)を炊くが、去年はムカゴに米が混ざっているというほど、収穫したムカゴを一気に使ったが、今年は毎日小分けにして食べている。そのため、ここ10日ほど毎日食べてもまだ同じ量ほどが残っている。先日ネット・オークションでムカゴの出品を調べると、思う以上に高値で出品されていた。その価格で換算すると、わが家の裏庭で今年収穫出来たムカゴは1万円以上にはなる。そんなに贅沢な食材とは思わなかったが、畑に栽培するものではなく、また菱の実と同じく短期間のみ収穫出来るもので、珍しさのために高値になる。「おにおにっ記」に書いたように、裏庭の山芋は、天神さんの縁日で買った500グラム500円のものを食べずに放っておいたものが、2,3メートルの長い蔓が生えて来たので土に埋めたものだ。掘り返したことがないので、どのような大きさと形に育っているかはわからないが、毎年のムカゴの量からして年々大きくなっているはずで、500円の出費で毎年大いに楽しませてもらっている。ムカゴだけではなく、山芋の葉を目当てにしたキイロスズメガの幼虫まで見られる。また、去年から特に顕著になったが、収穫し忘れたムカゴが地面に落ちて発芽し、蔓を伸ばすものがあちこちにある。蔓性であるので何かに絡まる必要があり、沈丁花がその犠牲になっているが、その花芽が出る頃には山芋の葉や蔓は枯れて消えている。沈丁花も山芋に絡まれて勢いが減少するかと言えばその反対で、却って大きくなって来ている。おそらく夏場に山芋に迷惑をかけられるので、それが枯れ始める秋に頑張る気持ちが湧くのだろう。実際、秋めいて来た昨今、山芋は日々元気がなくなって来ているが、沈丁花は葉が何となくむくむくして来ている。キイロスズメガはそんな枯れ行く山芋の葉を食べてやがて蛹になるが、そのための場所はどこなのだろう。枯れ行く山芋の葉や蔓にしがみついて蛹になれば鳥に目立つから、別の植物に移動するはずだ。蛹になればもう葉を食べる必要がないからだ。
●山芋と芋虫、アゲイン_d0053294_01014211.jpg 蛹の状態はどれほど続くのだろう。2週間程度かと思って調べると、蛹のまま越冬し、4か月ほどらしい。それほど長ければ蛹をよく見かけると思うが、用心して見つかりにくい場所を選んでいるのだろう。雨風や寒さを防ぐ必要があり、さりとて鳥に見つかりにくい場所となると、葉が生い茂った木が最適だが、わが家では椿がそれに当たる。幸い沈丁花の近くにその木がある。芋虫の動きは思いのほか速く、わが家の裏庭を脱出するのに5分はかからないはずで、隣家の庭に移動して蛹になることもあると思うが、芋虫の姿形で、どのようにして羽化に最適な場所を見つけるのか、とても不思議だ。それを言えば蔓性の植物も同じで、蔓の先端に目玉がついているとしか思えないほどに、必ず絡まるにふさわしい他の植物や物を見つける。人間が思う以上に虫も植物も生き残るために才気がある。それでキイロスズメガの芋虫がどこへ行くのかを気にすることはないが、姿が見えなくなれば気になる。今日はそのことについて書く。前回は台風21号の到来前と通過直後の様子の写真を紹介した。今日は最初の写真の上が、4日と同じ幼虫の翌日6日の姿で、下が6日の様子だ。ところが7,8日は見かけなかった。よく探さなかったからかもしれない。2枚目の写真は上が9日で、下は10日だ。緑色なので別の幼虫だが、11日には姿を消した。この緑色の幼虫もキイロスズメガで、茶色よりは鳥に見つけられにくいだろう。姿を消した幼虫は蛹になるために別の場所に行ったと思いたいが、それにしては食べられた葉の数がとても少ない。冬眠前の熊のように、蛹になる前は食べ溜める必要があるはずだが、姿を消したのは鳥に食べられた可能性もある。裏庭には雀以外にもさまざまな野鳥がやって来るので、そうした野鳥が芋虫目当てに筆者や家内の姿が見えない間に山芋の葉のある辺りまで入り込んで来ることは充分考えられる。というのは、昨日ムカゴの最後の収穫としてじっくりと観察したところ、山芋の2,3枚の葉の上に白い鳥の糞が落ちていたからだ。雀のものかもしれないが、山芋の葉を知っている、つまり大きな芋虫がいるかもしれないことを知っている別の野鳥でもあり得る。鳥に食べられたとすれば残念だが、鳥も生きて行かねばならない。弱肉強食は残酷なようだが、芋虫が鳥に食べ尽くされることがないから、毎年蝶や蛾が舞い、その恩恵を花が受ける。また花も蝶や蛾、鳥に与えるものがある。となれば、人間が考え出した弱肉強食という表現は一面的で、蝶や蛾が弱くて鳥が強いということもない。そうでなければ弱い存在はとっくの昔に地球から姿を消している。つまり、生き物はみな等しくそれなりに強い。そして、今この瞬間でも才気あるキイロスズメガの幼虫はどこかで無事に蛹になっている。
by uuuzen | 2018-09-14 23:59 | ●新・嵐山だより
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