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●骨折りは損か尊か、アゲイン
体客と言えば昔は小中学生がその形で嵐山に遠足や修学旅行で訪れたが、今はその傾向が減っていて、男女2,3人ずつがまとまって市バスかタクシーを利用して回る様子がよく目につく。



学年全体の遠足の大集団を収容する食事処が嵐山にあったが、そこは花伝抄裏手の大駐車場に変貌した。一方、観光バスに乗ってやって来る外国人観光客の団体が増えた。台風が迫る3日の夜8時、「風風の湯」からの帰り、阪急嵐山駅前の広場の暗がりで30人ほどの西洋人の男女が固まってリーダーらしき人を取り囲んで話し合っていて、どこへ行くのかと目を引いた。彼らは団体で行動するのではなく、集合時間を決めて各自ばらばらに動くのだろう。スマホによって何でも便利になっていて、外国に行っても道に迷う心配がない。今日は母が転院した病室で下の妹とまたあれこれと話したが、旅が骨折りで労苦の多いものという考えがなくなって、ひとつの贅沢の象徴になっていることを実感した。筆者はもう10数年は海外旅行をしていないが、妹は毎年アメリカ各地その他を、団体ではなく、夫婦のみで旅行し、えらく旅慣れている。上の妹もそうで、行っても仕方のないようなニューヨークまで見て来たと言うが、飛行機代がとても安く、アメリカでも2,3万円と聞いてびっくりした。筆者が93年にドイツに行った時はその20倍はしたから、飛行機代は激安になった。それでは海外から日本にやって来る観光客が増加の一途であることはあたりまえだ。北海道は地震で観光客が激減したが、マナーの悪い外国人観光客に来てもらわなくなるのにはいい機会で日本人が北海道に行けばいいという声がある。だが、関西から北海道へ行くのと海外に行くのとさして変わらない飛行機代となれば、後者を選ぶ人が多いのは理解出来る。筆者は北海道に行ったことはないが、飛行機代だけで夫婦でたぶん10万円はするであろうし、それにホテル代となると、もう行かなくてもいいと思う。それはあまり旅好きではないからでもあるが、旅するのは少しでも若い頃がよく、下の妹も70歳になるまでと決めている。筆者は遠方どころか、最近は京都市内をバスで回るだけでも翌日に疲れを感じる。そう言えば今日は先ごろの健康診断の結果表が届き、「要注意」の項目が8個もあって、すぐに医者に診てもらうようにとの所見があった。去年もそうであったのに何もせず、今年もそのままにする。それならば受診の意味がないと言われそうだが、健康診断の結果が思わしくないことを自覚しているのとそうでないのは大きな違いだ。筆者の結果を家内が見て言うには、腎臓が悪いらしい。確かに最近自覚があって、背中の最下部がだるい。尿管結石になった時とよく似た感じで、たぶんまた尿道に石が溜まり始めているのだろうと勝手に思っているが、それだけであればいいのだが。
●骨折りは損か尊か、アゲイン_d0053294_16531405.jpg 体質は気質とともになかなか変わらない。あるいは気質が変われば体質も変わるのであって、こまめに運動すれば健康診断の各種数値も多少は改善する。それがわかっていながら出来ない、していないのは、気質は変わりにくいということだ。それを頑固というが、他者にとってそれがいい場合とそうでない場合がある。今日は家内と市バスに乗って母が転院した病院に午後3時20分に訪れ、8時10分前までいたが、母の頑固さを実感した。ほとんどは認知症のせいだが、そうでないところもある。母は転院を戸惑っているようで、他人の家の部屋に勝手に上がり込んでいると錯覚している。そして、見つからないうちに早く部屋を出ようと言い、ベッドから降りることを求め、ほとんど自力でそれを実行した。骨折箇所が痛むはずだが、薬が効いているのだろう。椅子に座ると、シーツをたたむなど、ベッドの整えを家内に命じ、次は帰り支度をしようと言ったが、立とうとするとさすがに痛む。それで「何でこうなってしもうたんやろ」と嘆きながら、また椅子に座り込む。今朝上の妹から電話で聞いたが、新しい担当医は前回の病院の担当医と全く同じことを意見した。つまり、手術しても治る見込みは少なく、どっち道車椅子生活になるという。それならば少しでも痛い目をしない方がよく、手術をしないことに決めた。筆者はそのことに口出ししなかった。また下の妹からは次のリハビリ病院ももう決めたと言われたが、やはり相部屋がなく、個室だ。1日17000円ほどかかり、3か月入院するので、ベッド代だけでもかなりまとまった費用になる。それに母が住む家を改装する必要がある。老化に伴う骨の脆弱化は仕方がない。長く生きることは全く骨折りと言うにふさわしいが、せめて誰にも迷惑をかけずに死にたいと思ってもなかなかそれはかなわない。それに母の今回の骨折でどれほどの出費かと思うと、大地震や洪水で家が被害を受ける時と同じように、まとまった貯金がなければたちまち露頭に迷う恐怖が湧く。それはさておき、母は家に帰りたいという思いを反芻し、自分のバッグの中を何度もまさぐって家の鍵がないことを不思議がった。そのたびに筆者は妹が持っていると諭すが、1分後にまた同じことを訊く。それが何度も続き、やがて夕食になったが、3分の1ほどしか食べない。そして看護士がやって来て母を椅子からベッドに戻したが、母は筆者と家内に一緒に泊まってほしいと懇願した。初めての部屋で初めての医師や看護士に世話され、戸惑っているのだ。だが、看護士が直径3ミリほどの赤い丸薬を飲ませるとすぐに寝入った。その様子を見て筆者らはそっと部屋から出た。母は目覚めても筆者らが来ていたことを忘れているだろう。今日の最初の写真は病室から見た空、2枚目は病院から出た時に撮った。救急車が入って来たところで、骨折りのドラマが繰り広げられる。
●骨折りは損か尊か、アゲイン_d0053294_16541998.jpg

by uuuzen | 2018-09-13 23:59 | ●新・嵐山だより
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