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👽💚🐸🐛🍀📗🤢😱5月11日(土)、京都河原町三条下るLive House『DEWEY』にて👻『ザッパニモヲ 💐母の日LIVE』午後5時開場、6時開演。3500円👽筆者の語りあり。
●今回は初めての別会場での、そしてザッパ/マザーズの結成日である1964年の「母の日」から60年という節目における、ザッパニモヲの演奏です。チラシ画像はここ。恒例の手製のお土産をくじ引きで配布します。

●『海を渡ったニッポンの家具―豪華絢爛仰天手仕事』
会と田舎の境界が何であるかは知らないが、筆者が住む嵐山は外国人観光客がここ3,4年の間に急増し、本来都会ではない渡月橋界隈は京都市内の代表的な繁華な場所並みに人が歩き、車道にまで溢れている。



●『海を渡ったニッポンの家具―豪華絢爛仰天手仕事』_d0053294_16512411.jpgそれでも夕方6時頃にはどの店も閉まって人の流れもなくなるので、昼間都会、夜田舎という特別な地域になっている。外国人観光客が日本の何を求めてやって来るかと言えば、「YOUは何しに日本へ」というTV番組からわかるように実にさまざまで、こんなものにまでと思うことが多々ある。筆者は工芸家であるので、日本の工芸に関心を抱いて来日する人にはより興味がそそられるが、手描き友禅染をマスターしたいという外国人を取り上げる番組を見たことがない。また嵐山にしてもそうだが、京都市内で手描き友禅を体験させる場所はみな看板は偽りで、観光客が1時間程度教えてもらってそれなりに経験出来るほど単純な技術ではなく、工程が数多くてしかも複雑だ。そのような手間をかけて染めるよりも今は何百倍も短時間で大量に布に印刷する技術があって、外国人観光客が着るキモノはみなそういう布地で作られている。「手描き友禅」の「手描き」は誤解を与えてしまう表現で、手で描くことは下絵のみで、その後の工程はみな「手を使う」。つまり手仕事であって、しかも絵具で絵を描くように布地に染料で描くこととは全く違う。そうした手仕事による美術工芸は、輸出して外貨を稼ぐために明治時代に大いに進歩したが、同じことは陶磁器や漆器の分野では江戸時代から行なわれていたことで、明治はそれが多様化し、また技術は頂点に達した。明治のそうした工芸品は日本にあまりほとんど残っておらず、展覧会を通じて日本で評価が始まったのは近年のことで、しかもまだ本格的とは言い難い状況にある。それは作品が少ないこと以外に、技術的に精緻の限りを尽くしたものではあるが、工芸品としては文様が過剰でほとんど実用的ではなく、美術品としては中途半端でまた単に骨董品と思われるからだろう。友禅染でも同じだが、細かい文様を全面に施すほどに、実用的からかけ離れて息苦しくなり、鑑賞するのもどこか退屈感が増す。もっと言えば、精緻な文様はひとつずつを仔細に見ると、時として形が崩れていて、一旦そのことが気になり始めると、全体が二流品に見えて来る。その点、空間を広く取りながら、そこに点在する文様がどれも力がこもっている工芸品の場合は惚れ惚れとさせられ、時間をより費やせばよい作品が出来るとは限らない。芸術性と手間のかけ具合の関係は難しい。表面を文様で埋め尽くすという単純作業の積み重ねによって高価であることを狙うのはどこか下品なものだ。外国向けの明治の工芸品と対局にあるのが柳宗悦の「民藝」運動で見出された工芸品で、そこには確かに健康的な逞しさがある。
 さて、一昨日の12日に家内と久しぶりに梅田に出かけた。たまには繁華なところを歩きたくなるからだが、それ以上に繁華な地域で展覧会が開催されるからだ。当日見たふたつの展覧会のうち、今日はグランフロントで最初に見たものについて書く。INAXギャラリーが大阪の四ツ橋に出来た時からその企画展を見て来たが、会場が本町に移転した後、そこはどちらかと言えばついでに立ち寄りにくい場所でもあって、一時期は見逃した企画展の方が多かった。ところがINAXはLIXILという別の大きな会社に合併し、ギャラリーは梅田のグランフロントのビルの中に移転した。少しずつ北上し、わが家に近くなったので、梅田に出たついでに容易に見られることとなった。今回は明治の輸出用の豪華な家具の展示で、案内ハガキを見て即座に思ったのは李朝の家具だ。それは柳宗悦の眼に留まって日本で大いに歓迎され、今でも人気が高いが、装飾を省いた、あるいは実用を装飾に適合化させた質実剛健的なものがほとんどである中、きらびやかな貝の螺鈿をふんだんに施したものや、「華角」の技法すなわち牛の角を薄く剥いで板状にし、その裏面に鮮やかな絵具で文様を描いたものを貼りつけたものなど、両班の女性向きの家具があって、それら装飾が目立つ李朝の家具は微妙に明治日本の輸出用家具に影響を及ぼした気がする。もっとも、日本は漆芸の大国であり、また刀の鞘で発展した多くのその技法があるし、一方では寄木細工の伝統もあって、木地の装飾については豊かな表現方法を培って来た。それらが明治になって家具に存分に発揮される機会が生まれるとどういう作品が出来上がるかは想像がつく。豪華絢爛はあたりまえとしても、それが過ぎて国籍不明のものとなりかねない。だがそれは、外国の注文に応じたからでもある。つまり、その国籍不明的なところが外国人に歓迎された。純日本的なものでは外国の住まいには似合わず、また使用に耐えない。そこで大きさや機能は外国向きにし、その表面に施す細工が日本的なものが求められた。その折衷主義がいかにも明治で、それはそれで時代を大きく反映していることもあって、百、二百年ほど経てばさらに評価が高まるかもしれない。だが、気になるのは輸出された先で必ずしも美術工芸品として大切にされなかったことだ。日常的に使う家具は疲労しやすく、またそうなれば修繕は現地の職人では難しい。それに時代が大きく変わると好みが変わる。さりとて美術品として部屋の片隅に置き続けることも物理的に無理となるであろうから、次々に処分される。そのためもあって、完全品があまり残っていないのだろう。日本では輸出された美術品や工芸品を買い戻す動きが高度成長期からはそれなりにあって、またどのような物にも収集家がいるから、そうした人の尽力で本展が開催されるようになったのだろう。
 規格化された安物の家具を使い捨てる文化が日本では主流を占めた。今もそうだ。それに、いかにも時代を推移を象徴するかのように、金持ちを対象にしたある有名な家具会社が倒産寸前というニュースが報じられている。明治の輸出家具は金に糸目をつけずに発注出来る大金持ちがあってのものだ。より豪華な美術品がより金持ちの地位を誇示するために必要とされる普遍的な歴史からすれば、明治の輸出家具は美術工芸品であったことは間違いがない。それが後世に伝わりにくかったのは、耐久消費財というよりも衣服と同じように消耗品的側面が強かったからだが、そうした豪華な家具があったことは現在でも金持ちは家具を特注していることを思わせ、実際そのとおりだろう。日本の手作りの工芸品の生き残る道もそうした金持ちがいなくては成り立たないところがある。そうした注文によって製作されたものは一般人の眼にはまず触れることなく、本展のように公開展示されるのは所有者が亡くなって以降、また運がよくてのことで、しかも作られて百年は経ってからだろう。そのため、どういう家具がどこに売られて行き、現在どれほど残されているかは把握しにくく、今回は会場の面積も影響してのことだが、10点の展示であった。それが明治の輸出家具を代表しているかどうかは筆者にはわかりようがないが、一部であったことは事実だ。そしてその一部から判断すると、機能的で安い家具にない手作り感満載はあるが、どのようにして使うのかわからない引き出しがたくさんついていたり、また直方体でないので日本の狭い家屋には合わなかったりして、ポストモダンの建築を見るような物珍しさが目についた。逆に言えば和洋折衷の観点からはポストモダンをいち早く具現化していた作例として評価出来る。日本にやって来る観光客の多さからすれば同様の家具をほしがる外国人がいて不思議でないが、もはや明治のような技術を持った作り手がいない。いたとしても人件費を上積みすると、当時の価格を現在に換算した十倍以上にはなるだろう。それでも大金持ちはいくらでも存在するから、筆者が知らない間に似た家具がどこかで生産されているかもしれないが、筆者が携わる手描き友禅染から考えると、まずあり得ないだろう。美術工芸は技術的には明治に頂点があって、その後は衰退の一途をたどった。日本は今なお和洋折衷の社会だが、民家を見てもわかるように、大量生産による新建材のみで造られ、もはや手仕事の入り込む余地はない。そういう工業製品の家には工場製品の安価な家具が似合い、それとともに暮らす人間も深く長く考えず、ただ面白おかしく人生を過ごせればそれでよしとする。かくて明治の輸出家具はもう取り戻せない昔の骨董品としてごく一部の人が崇める。いつの時代も美術、工芸美術とはそのようなもので、何の問題も生じない。
by uuuzen | 2018-08-14 23:59 | ●展覧会SOON評SO ON
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