テルミンの音が涼し気で夏にはいいと思っているが、今年のような猛暑では効き目があるだろうか。今年の超猛暑もあって、一昨日から夜に3階に上がっていない。
そして終日上がらない。眠っている時以外は1階のノート・パソコンに張りつき、雀に餌をやる以外は外に出ないので、おそらく歩数は100ほどだ。そういう日がこれからしばらく続く。運動不足で体力が落ちるが、外出すれば暑さで危ないから、無駄なエネルギーを消耗しないように仕事に専念だ。2年前だったか、夏は3階のデスクトップ型のパソコンを1階の一番涼しいところに移動して仕事していた。ノート・パソコンを買ってからはそれを1階に置き、1階と3階のどちらでも同じことが出来るようになった。それでも画像加工など、デスクトップ型に入っていないソフトがあることもあって、ノート・パソコンは使い勝手が悪く、ブログの投稿は3階でしなければならない。3階は深夜になってもかたわらの気温計は38度のままで、窓を全開にすればそれなりに風は入って来るが、サウナのような熱気だ。それを我慢してブログを書くことは出来るが、先週から仕事が超多忙になった。読まねばならない本がたくさんあって、とてもブログを書く気分になれない。その読んでいる文章は、1950年代の、つまり筆者が幼児の頃のものだ。翻訳がまずくて、4,5回読んでようやくおぼろげに言いたいことがわかった気になる。理解ではなく、何となくこういうことを言いたいのだろうなという、頼りない感覚に触れた気分になれる。フランスの原書に当たった方がいいと思いながら、それをフランスから取り寄せると2週間はかかって、作業に間に合わない。それに別の本をフランスから取り寄せているが、それが予定日を1週間過ぎているのに届かない。一方で3か月も届かないCDがあって、嫌な予感がしている。話を戻して、翻訳では原文の構造が手に取るようにわかる場合が多々ある。目下筆者が悪戦苦闘している翻訳文もそうで、まともな構文になっていない箇所は謎解きの手がかりがない。全く反対の意味にも取れるからだ。先日ネットで似た話を読んだ。1960年代に出た著名な美術評論本の翻訳に対して原著者が抗議したそうだ。その訳本は古書で1万円近いが、美術に関心のある人なら誰でも知っている有名な人が訳した。それで別の著名な人が原書と翻訳を照らし合わせると、「酷い」というしかない翻訳で、日本語になっていなかったそうだ。筆者は読んでいないが、その程度の訳でも著名人になれたというのは、60年代がよき時代であったのだろう。ともかく、そういう仕事のストレスもあってよけいにブログを書く時間も気持ちもない。
今日はアレックス・ウィンターとザッパ・ムーヴィ・チームからメールが同時に届いた。後者はアレックスのプロジェクトに資金提供した人に向けての新たなお礼として、リングトーンとウォールペーパーがダウンロード出来るようになった。前者はザッパの曲から5秒から10秒程度切り取ったものが20もある。これはスマホを所有している人が着信音として使うもののはずで、スマホを持たない筆者には用がない。今しがた一度だけ聴いたばかりだが、熱烈なザッパ・ファンなら20ファイルともどの曲か言い当てられるだろう。筆者は2曲がどのアルバムのどの曲から切り取ったものかすぐには思い出せなかった。ウォールペーパーはパソコン用とスマホ用があり、前者は縦横の比率が違うものがそれぞれ12枚用意されている。その最初の「COLLAGE」と題されたものが筆者は一番気に入った。今日の3枚目の画像がそれだ。幅500ピクセルに縮小したが、だいたいの雰囲気は伝わるだろう。ザッパのアルバムやその他の写真を中心に数百点をコラージュしてあって、これのポスターがあればほしい。早速パソコンの壁紙に使うと、左右が切れて右下隅にあるキャプテン・ビーフハートの顔が見えない。それで20年ほど昔の画像加工ソフトのディスクをノート・パソコンにセットアップし、それで周囲に余白を加える加工をした。すると左右はパソコン画面とぴたり一致したが、上下にわずかに白い隙間が出る。これは元の画像の比率が筆者のパソコン画面と一致していないからで、上下幅を一致させると今度は左右が途切れる。壁紙はそのほかはあまり面白くない。今日の最初の写真はその1点で、これは1968年のウィスキー・ア・ゴーゴーでの撮影だ。アレックスのメールにはドキュメンタリー映画は来年の春から夏に完成するとのことで、題名は「OH GOD Ⅰ AM THE AMERICAN DREAM!」がいいと思っているようだ。ザッパがアメリカン・ドリームの体現者であることは事実だが、この言葉をザッパがインタヴューか何かで話したことがあるのだろうか。それはドキュメンタリーを見ればわかるということか。2枚目の写真でアレックスの奥に写っている男はマイク・ニコルズという編集者だ。アレックスの今回のメールでは1984年の「ザッパ・アフェア」の際に写真スタジオで等身大の人形と一緒に撮影された時の短い映像もYOUTUBEで見られるようになっていた。ということはその時の写真もたくさんあるはずで、今後のアルバムに使われるかもしれない。「ザッパ・アフェア」はザッパの管弦楽曲「罪深い靴」をケント・ナガノが初演し、その音は海賊盤になった。投稿がしばらく滞るが、暑さと多忙が重なってのことで、特に後者がそうでなくなれば遡って投稿するつもりでいる。