●飛び出しボーヤ、その41
み出し具合が気に食わないのか、わが自治会のとある家の前に設置されている飛び出しボーヤの看板を通りがかりに蹴り倒す人があると聞いた。



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元に戻すとまた倒されるが、その繰り返しの果てに今は倒されることはないようだ。飛び出しボーヤは道路の角にわずかに飛び出した形で設置しないことには走る車からは見えにくいが、一方で歩行者にとっては邪魔になる。飛び出しボーヤは道路交通法が認めている看板ではなく、厳密に言えば公の歩道上に設置することは許されない。だが、そこは子どもの交通事故を防ぐために役立っているという思いが勝って黙認されている。そのことを「いい加減でけしからん」と捉える人がいるのだが、そのようなことを思い始めると切りがない。常識的なところで目をつぶることは大事で、そうでなければ精神が持たない。法律は人間の日々の営みの中で常識に沿って作られている。法律があって常識があるのではなく、その逆だ。つまり、「まあ、いいか」という思いで大多数が納得すれば法律は必要でなく、またあってもそれを振りかざす必要はない。ところが頭の固い人、またそういう人はたいてい一般には賢いと思われているが、法律を最優先し、それに触れているものは何事も気に入らず、飛び出しボーヤが少しでも歩道に飛び出していると、それを宅地側に蹴り込む。自分の行為は正義で、咎められることがあっても堂々と正当化するのはいいとして、世の中のもっと大きな矛盾した行為や腐敗に敏感であってほしいが、案外そうでないのは、役人であったり、また天下りして余生を過ごしたりしているからだ。さて、今日も「風風の湯」のサウナ室では終始豪被害の話になった。筆者と同じ年齢のMさんは小学生まで九州の田舎で暮らし、毎年のように豪雨で家が浸水したそうだ。それを言えば大阪に住んでいた筆者も経験がある。当時は下水道が完備されておらず、大きな台風があるたびに道路は2、30センチは水に浸かった。そうではなくなって来たのは日本が経済大国になり、防災に関して公共工事をするようになったからだが、一方で日本は温暖から亜熱帯へと気候が変わって雨量が多くなって来たようで、高度成長期の見通しでは足りないことが増えているようだ。それは本来あまり家が建っては好ましくないところを宅地開発して来たことも理由のはずで、せっかく子どもが道路に飛び出して自動車事故に遭わないようにとの思いから飛び出しボーヤの看板が発明されたというのに、急に飛び出すかのように襲う自然災害については、普段から注意を喚起することは少ない。数十年に一度の豪雨を飛び出しボーヤのようにいつも見える看板で示すことは、狼少年のたとえと同じで逆効果で、見ればはっとして自分の行動を見つめ直す「飛び出し洪水ボーヤ」のような標はあっていいのではないか。
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 今日の午後のTV番組で倉敷市真備町での洪水被害を現地レポートしていた。そのレポーターの横に市内を流れる川が溢れた際に斜めに傾いた道路の反射鏡がしばらく映っていた。反射鏡の背面に飛び出しボーヤが印刷されているのが珍しく、すぐに3階からカメラを持って下りてTV画面を撮影した。レポーターが話している間は反射鏡の上部が少し切れたままであったが、カメラが引いたほんのわずかな間、その全体が見え、すかさずそれも撮影した。それら2枚を合わせた写真を今日は最初に掲げる。反射鏡の裏面では地面から少し高いと思うが、横断歩道標識と高さがほぼ同じで、車を運転する人からは見えやすい。飛び出しボーヤの看板は子どもが実際に車道に飛び出して来る様子を模し、運転手を驚かせる効果を狙っているが、反射鏡の裏側ではその驚きがない分、かえって運転手は冷静に子どもが近くから飛び出すことを思うのではないか。また、反射鏡の裏面にイラストを描くのは、京都や滋賀のように独立した飛び出しボーヤの看板を掲げることは許されないからかもしれない。反射鏡の下に「龍仙寺」とあって、グーグルのストリート・ヴューで早速調べると、レポーターが立っていた場所はすぐにわかった。当然のことながら、静かな町でまさか土石流で人がたくさん死ぬような雰囲気はない。日常の平和がたちまちのうちに崩れ去ることは、阪神大震災や東北の大震災の津波で知っているとはいえ、自分の身に降りかからねば実感は出来ず、普段いろんなことに気をつけていてもどうしようもないことがある。筆者はMさんに、「自治会長は避難を言って来ましたか」と訊くと、わが自治会とは違って連絡があったと言う。自治会によって差があるのはそれなりの事情があるからだが、TVの告知によって6日の夜の時点で嵐山から松尾に至る間の地域はその下流よりも桂川が氾濫する可能性は低いことがわかっていたので、心配しながらもまさか浸水はあるまいとほとんど人が思っていたはずだ。それで、防災委員長を兼ねている自治会長が活躍する出番はほとんどなかった。さて、2枚目の写真は5月25日に滋賀県の坂本で撮った。看板全体は私有地に収まりながら少年が飛び出しているように歩道側に斜めに倒して設置している。電柱よりはみ出ると、歩道を歩く人や自転車の邪魔になるとの考えだろうが、それが可能なのは家の土地が広いからだ。3枚目の写真は先月28日に向日市近くで撮った。駐車場に面した窓に貼られていて、実際の看板より大きいと思うが、この家の窓の大きさはちょうど額縁のようになっている。たぶん市販されているシールだと思う。自分で描くことも出来るが、筆者ならばこの0型を多少変えたデザインにする。それに、最近は物騒な事件が多いので、「飛び出し変人」の看板をあちこちに設置する必要がありそうだ。
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by uuuzen | 2018-07-11 23:59 | ●新・嵐山だより


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