●5年ぶりの大規模な桂川増水
水線を気にしながら船に乗るのは怖いが、真っ暗な洞窟の中を潜水して何百メートルも進むことの方がもっと恐怖が大きい。タイの洞窟で少年たちが発見されたはいいが、その救助方法が見つからない。



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人間が入れるチューブを通せばいいという意見の書き込みを見かけた。チューブの中に水が入らず、しかもそのチューブの中をどのように移動するのか、その漫画的発想に呆れるが、それほどにみんなが関心を持ち、心配している。一方、雨が降り続いて石狩川が氾濫したニュースがあったと思えば、四国や九州、それに京都など日本全体と言ってよいほど大雨続きで、ついに京都嵐山に住む筆者にも5年前の台風18号の被害が頭をよぎるようになって来た。先ほどのTVでは渡月小橋の畔で営業する料理旅館花筏の社長が傘を差しながらインタヴューを受けていた。まだ笑顔であったので浸水する喫水線までは川の水は上がって来ていないようだ。筆者は桂川の様子が気になって午後6時半に風風の湯の前にある桜の林に行き、自転車道路から川の様子を写真に撮った。風風の湯は灯りが消えていて、早々と営業を休んだようだ。渡月橋が午後4時に通行留めになったので、たぶん同じ頃に閉めたのだろう。第一、客は少なかったはずで、駅前ホテルの花伝抄もほとんどの部屋の電気が消えていた。それにまだ夕方であるのに阪急嵐山駅はひっそりとし、駅前広場に人影がない。またその広場から少し上り坂になった北のてっぺんの道路に赤いライトを点した警備の車が数台停まり、雨の中に数人の警備員が立って人の出入りを禁止していた。彼らに呼び止められるのが嫌で筆者は脇の狭い道を利用して桜の林に至り、そうして撮ったのが今日の最初の2枚の写真だ。5年前の9月の台風18号の直後は桜の林に立ち入ることが出来た。そして大勢の人が今は自転車道路になっているその川淵ぎりぎりに立って、勢いよく流れる川を見下ろしていた。先ほどの警備の様子ではもうそういうことは出来ず、桜の林の中にさえ人を入れない。それでも抜け道はあるし、また夕暮れでもあったので筆者は監視の目をすり抜けて自転車道路の端まで行った。5年前ほどの水量ではなかったが、今晩降り続き、明後日の朝は5年前の喫水線を越えて水が風風の湯の玄関前に至るか、もっと増えて前述した車が数台停まっている坂のてっぺんを越え、阪急嵐山駅側を浸水させるかもしれない。そう思ったので帰宅して慌てて隣家の1階にある重要なものを天井すれすれ、あるいは2階に移動させた。汗みどろになったが、浸水すればそれどころではない。つい先日配布された防災マップを広げると、洪水の際、わが家は50センチから3メートルの高さまで浸かるとある。これはあまりに幅があり過ぎてどう判断すべきか迷う。またそれほどに淀川河川事務所はそういう事例がないので正確な数値を示すことが出来ないのだろう。
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 早速ネットで渡月橋南畔に立つ淀川河川事務所のライヴカメラ映像を見ると、筆者と同じ思いの人が多いのか、接続不能と表示が出る。今回の豪雨は5年前のように京都に集中しているのではないので、TVでは渡月橋の映像は少ししか出ない。それもあって現地を見に行くしかないが、5年前のように自由に桂川ぎりぎりまで立ち入ることが許されず、情報弱者となってもどかしい。川が増水すると必ずそれを見るために出かける人がいて、また必ず何人かが水に飲み込まれるが、そういう事故の自己責任が許されないようになっている。それはそれでいいことだが、目で見れば即座にわかる増水具合がそのすぐ近くに住む者に確かめる術がないのは、たとえて言えば、発送元が同じ町内であるのに、ネットで注文してあちこち経由して後日届くことに似て、便利な世の中に存在する矛盾を思わせる。TVでは河川の堤防から水が溢れ始めれば各家庭でそれに対処してほしいなどと言っているが、溢れてからでは遅い。溢れるとわかっている数時間前にそのことを伝えてもらえる仕組みがあれば、その数時間で大事な荷物を2階に上げるなどの対策が出来る。ただし、それは深夜では無理だ。そのことがわかっているので筆者は先ほど家財を移動させたが、まだ半分以下で、高さ3メートルの浸水となれば、大きな損失を蒙る。風風の湯の前に立ち入ることは無理なので、反対方向に桜の林から下流に向けて土手上の道を150メートルほど下った。そこから自転車道路に入り、上流すなわち桜の林方向を見ると、今日の3枚目の写真のように途中が冠水していた。もう1メートルほど増水すると風風の湯は被害を受けるだろう。3枚目の撮影位置は風風の湯のある辺りよりも1,2メートル高く、またそのすぐ近くの土手はさらに1メートルは高いので、よほどのことでない限り、その西側下の家屋は浸水しないが、水はその高い土手を越えなくても最も低い箇所から溢れる。そしてその最も低い箇所の底に相当するのがわが家のある地域だ。それにしても5年でまたこのような増水というのは推定外のことだろう。100年や300年に一度の豪雨といった見積もりにしたがって河川は管理されているが、5年でまた浸水被害が出るのであれば、地震研究者はもっと無力を実感せねばならない。先日ネットで、外国の地震学者は日本の地震学者が大地震が起きる確率を周期で考えることに否定的であることを読んだ。確かにそうだ。たとえば100年ごとに大地震があるからと言って次がまた100年後と考えるのは、あまりにも四季のある国に住む者の考えだろう。四季はサイクルだが、地震は四季とは関係がない。一方、大雨は梅雨時か台風の時期で、おおよそ想像がつく。今年は空梅雨かと言い合うほど雨が少なく、そのことを先月風風の湯のサウナ室で常連客が言ったが、その時筆者は5年前のようなことにならなければいいがと返した。その心配がすぐに現実化した。
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by uuuzen | 2018-07-05 23:59 | ●駅前の変化


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