●温泉の満印スタンプ・カード、その18
いた三角くじの中に貼られる丸いシールの色によって無料招待券がもらえる。そういう回数券の販売が「風風の湯」で月に一度ある。その日は決まっていないが、今日がそうであった。



筆者らは今年からそれを買い始め。二度とも緑色が出た。これは2枚で、たぶん三角くじの8割ほどがそれだ。1等賞は10枚もらえるので、10枚の回数券を8000円で買って20枚、つまり1枚400円となってこれは銭湯より安い。毎日来ている常連を筆者はふたり知っていて、どちらも毎月その抽選くじつき回数券を買うが、ふたりとも何度か1等が当たったことがあるそうだが、たいていは緑色らしい。今日は「風風の湯」を出る時に入って来た初老夫婦がその回数券を買い、筆者はくじを引いているのを見たが、やはり緑だった。筆者も家内もくじ運はさっぱりないので、今後も緑色と思っているが、それはまだいい方で、招待券が1枚しかもらえない色もある。必ず1枚以上はもらえるが、それを引かないだけまだましと思わねばならない。人生に運はあるかないかとなれば、人間は普段の努力とは無関係なことに遭遇し続ける。そのことを運と言ってよい。それはいいこともあれば全くその反対もある。毎日TVで紹介されるように、道を歩いていても、スーパーで買い物をしていても、車に轢き殺されることがある。運転手に悪意はなかったにしても、それは新幹線に乗って刃物を持った者に殺されることと同じで、殺された人にすれば悪運との遭遇だ。そういう悪運はいつの時代のどの国にでもあり、戦争になればそれが日常茶飯事となる。だが、戦争になっても、親玉は部下を真っ先に前線に立たせて自分は悪運を避けようとするし、また避けられる。今日は「風風の湯」で筆者は81歳のMさんとサウナ室でふたりだけで5分話した以外、1時間ほどは客は筆者ひとりであった。雨が強い日は客は少ない。貸切同然状態の贅沢を味わいながら、また露天風呂のベンチで火照った体を涼めながら、筆者は台風気味の風雨を見上げて思いを巡らせた。ここしばらくはTVのワイド・ショーはネタに困らない事件が続くが、77歳の和歌山の男性が覚醒剤で急死、5歳の女の子が両親から虐待されて衰弱死、そして新幹線の中での鉈による殺人もだが、人間の孤独の諸相を反映している。思い出した。これは書いたかどうか忘れたが、わが家の近くに放置自転車があった。毎日多くの人が行き交い、たぶんその全員が気づいていたはずで、「風風の湯」で出会う筆者と同じ年齢のMさんに訊くと、知っているとの返事であった。そこは自転車を停めてはいけない場所で、停められたその日から筆者は気づいたが、いつものように注意書きをサドルに貼らなかった。私有地と公道の間で、親子用の自転車であったからだ。それに、1か月を過ぎると前後の籠にゴミがたまり始め、ずっと停めたままであることがわかったからでもある。前輪に大きな鍵がついていて、動かせそうになく、また前籠に子ども用のヘルメットが置いてあり、赤ちゃん用の座席もついている。ほとんど新品だが、2か月ほど雨晒しになったままで、あちこち錆びて来るだろう。自転車については筆者は警察に嫌な思い出があるが、ついに警察に電話することにした。
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 まずその自転車の置いてある道路際の土地の所有者に会いに行った。同じ自治会の住民で長年お互いよく知っている。その人は放置自転車があることに気づかず、筆者は処分してもらってもいいと言われたが、筆者がそれをする道理はないので多少むっとした。だが、相手は古老だ。筆者は「まあいいか」と思い、帰宅して早速松尾交番の電話番号を調べて電話した。当日は雨で、天気のよい日にした方がよかったなと思ったが、警察はすぐに動いてくれた。傘を差して待っていると、10分ほど経って合羽を着た若い女性の警官がやって来て、自転車の前で話し合った。筆者が電話したのは自転車に登録ナンバーのシールが貼ってあったからだ。当然自転車が新しいのでそれも新しく、所有者がすぐにわかると思った。案の定5分でそれがわかった。個人情報保護からどこに住んでいる人かは教えてもらえなかったが、すぐに自転車をレッカー車で運んで所有者の手元に戻したと連絡があった。こんなに簡単ならもっと早く電話すればよかったと思った。その自転車がなくて母親は子どもを保育園に連れて行くことが出来ず、新しく買ったかもしれない。あるいは保険をかけていれば、盗難されると無料でまた1台もらえると聞いたことがあるが、どちらにしても盗まれたとわかった時に憤慨したはずで、早く戻ってほしかったはずだ。筆者は4,5台盗まれたことがあるが、還って来たものはなかった。1台は松尾橋のたもとで見つけてそのまま乗って帰ったことがあるが、そのうちまた盗まれた。さて、筆者が交番に電話することを2か月も躊躇したのは、筆者が盗んだと疑いをかけられかねないからだ。その想像は多少は当たっている。交番に電話した時、女性警官が来た時、自転車が所有者に戻った時、それぞれの警官の筆者への対応は、名前や住所は当然ながら、そのほかにもいろいろと訊かれた。『通報者が犯人と思われる』ということを誰もが思っているので、警察と関係を持ちたくなく、盗難自転車が放置されていても素知らぬ顔だ。そして、5歳の女の子が虐待を受けていることにうすうす気づいていても知らん顔をする。新幹線の中で男に鉈で執拗に切りつけられている人を見ても、真っ先に逃げる。悪運に近寄ると損すると思っているからだが、戦争のときと同じで、勇者は短命と決まっている。そして世の中はクズが偉そうな顔をする。「風風の湯」のサウナ室の前のベンチで雨の空を見上げながら、次にここ1か月ほど毎日裏庭で雀にご飯を与えていることを思った。台風の夜、彼らはあの小さな体でどこでどのように眠るのだろう。毎日昼前になると、裏庭の合歓木に数羽が留まって餌を催促して囀る。いつものように小麦粉をまぶして食べやすいようにパサパサにほぐしたご飯を白い円形の容器にいっぱい入れてフェンスの上にくくりつけると、筆者の3メートル先に筆者を見下ろす雀たちがあちこちにいる。今日は午後から雨とわかっていたので、それを二度作って与えた。雀にすればくじに当たった気分だったろう。筆者の食べる分が少なくなったが、また炊けばよい。雀はどの家にもそのようにたくさんの白米があることを知らない。知ってもそれを食べることは出来ない。人間はずる賢いので、金持ちに近寄って金を出さそうとする。時には策を弄して奪う。それに比べて犬や猫、小鳥はあまりにも慎ましやかだ。
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by uuuzen | 2018-06-11 23:59 | ●新・嵐山だより


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