●「武田理沙~フランク・ザッパ・メドレー関西初演」 武田さんと筆者が10月26日、大阪の神山町のALWAYSにて対談します。
●神社の造形―生國魂神社、その3
日が経ってもよく覚えていることが肝心なこととは限らない。だが、何が肝心でそうでないかと言えば、よく覚えていることが肝心なことと言える。



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つまり、人生において肝心なことはほとんどない。それで筆者のブログも戯言ばかりということになるが、その戯言が人生であればそれも仕方がない。月日が経つほどに記憶が薄れるとして、まだ1か月ほどであればよく覚えている。それが加齢とともにそうではなくなるのだろうが、毎晩戯言を書き連ねる筆者はまだそのようになっている自覚はない。それで今日も戯言を書くが、まずは一昨日の写真の説明をする。「家造祖(やづくりみおや)神社」は名前から誰でも想像出来るが、家造りの神である手置帆負命(たおきほおいのみこと)と彦狭知命(ひこさしりのみこと)を祀る。ギリシャやローマ神話の神の名前とその役割もなかなか覚えにくいが、日本の神はもっとで、とくに訓読みがかなり長い。さりとて漢字のみでは感じが出ず、理解しにくい。慣れればそうでもないが、日本は八百万の神と言われ、記紀には神がたくさん登場するであろうから、よほどの関心がないことには覚えられない。だが、ギリシャやローマの神話と同様、神にも人間臭いところがあるし、また人間の営みは今も昔も変わらないので、現在に置き換えてみると日本の神をイメージしやすいだろう。話を戻して、今では大工さんが棟上げ式をする木造の家は少なくなったが、家に限らず、ビルやその他の施設の場合、また起工式でも神主が祝詞を唱えて手置帆負命と彦狭知命を祭る。筆者は7,8年前に地元のホテルの起工式に参列したが、その時の神主はこの二神のための祝詞を唱えたのだろう。定礎に埋めた小箱が何かと司会者にそっと質問すると、中に小刀と何かが入っていると小声で教えてもらった。大都市の大阪では建築業者も多いが、下請け、孫請け業者がこの「家造祖神社」に参拝するかとなれば、現実はどうだろう。また、他の大きな神社にも摂社としてあるだろうが、これまでのところ筆者が最初に知った「家造祖神社」の社だ。次の「鞴(ふいご)神社」もふいごに関係するので想像がつく。ネット情報を写すと、鍛冶の神の天目一箇神(あめのまひとつのかみ)、鏡を鋳造する石凝杼売命(いしこりどめのみこと)、火の神の香具土神(かぐつちのかみ)を祀る。神社は社とは別に剣や鏡、玉といった神宝が必要で、「家造祖神社」と「鞴神社」はセットのようなところがある。現代ではたとえば東大阪市に覆い鋳物職人や、また火を使う陶芸家やガラス工芸家が参拝するのではないか。ネットには大阪天満宮近くにふいごを使う有名な職人がいたと書かれるが、それならばガラス職人ではないか。
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「城方向(きたむき)八幡宮」は大坂城のある北を向いていたところからその名前がある。誉田別命(ほんだわけのみこと)こと応神天皇、気長足媛命(おきながたらしひめのみこと)こと神功皇后、玉依比売命(たまよりびめのみこと)を祀り、これら三神は大坂城を守護する。昔は武士の崇敬が高く、今は必勝祈願の神として信仰される。ということはスポーツマン向きか。東の大鳥居前の蓮池から遷されても大坂城との位置関係はほとんど変わらず、厳密には大坂城は北北東に位置する。今日の1,2枚目の写真の鳥居は「城方向八幡宮」のもので、1枚目は筆者は北向き、2枚目は南を向いている。また2枚目に息子と家内が写る。2枚目の写真からわかるように、遠くのビルがなるべく見えないように樹木が多いが、鳥居が目立ち、せせこましい感じがする。表参道にあった蓮池を埋め、その付近にあった神社を移動させたからでもあるが、今日の3枚目の写真の「精鎮社」もそうで、小径を挟んで「城方向八幡宮」の南東にある。まだ新しいようで、真正面から撮影すると写真左下のガラスのパネルが写り込み、鳥居も祠もガラスの上にある。弁財天を祀り、鳥居の濃い赤も含めて女性っぽいたたずまいだ。本殿に弁財天を祀る安芸の厳島神社の雰囲気をかもし出しているが、平氏一門が信仰した弁財天を祀る「精鎮社」に向かい合う形で源氏の八幡神社があるのは仲が良くていい。蓮池がなくなったのは谷町筋に地下鉄を造ったからで、その工事が始まったのは東京オリンピック頃だろう。そう言えば地下鉄の谷町線は天六駅の工事現場で大きなガス爆発事故があった。その事故を報じる新聞の写真や見出しを、月日が経ってもよく覚えている。1970年4月で、死者79人、重軽傷者420人だ。今では信じられない規模だが、高度成長期で多少の杜撰さは覚悟で突貫工事が多かったのだろう。事故現場は中崎町駅と天六駅の間で都島通りであったと思う。当時は開削工事が多く、地面に被せていた鉄板がたくさん吹き飛ばされた。そうした列島大改造の中で生國魂神社も境内の様子を変えたが、街中にある神社が肩身の狭い思いを募らせるのは時代の趨勢だ。「精鎮社」という名称に明治になって改めたそうだが、「精鎮」は「精神を鎮める」で、「生國魂」にどこか関係する雰囲気がある。元の蓮池の大きさはわからないが、現在の「精鎮社」のガラスで覆われる池の何倍もあったのではないか。ともかく、より標高のある現在の場所に池を造ったが、、ガラスで覆ったのは近年ではないか。池に泳ぐ鯉が烏などの野鳥の被害を受けないようにするためだろう。また釣って行く人もいたり、餌を与えたりする人が多かったからかもしれない。ともかく、「精鎮社」の遷座によって境内の北西は雑多な感じが増したが、公園の噴水のように水が感じられる場所があるのはよい。
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by uuuzen | 2018-05-30 23:59 | ●神社の造形


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