●「武田理沙~フランク・ザッパ・メドレー関西初演」 武田さんと筆者が10月26日、大阪の神山町のALWAYSにて対談します。
●生きる逞しさ
用すべきかどうか迷っている写真がある。ブログに投稿しようかと思い、いちおうは決めているサイズに加工したが、家内は化粧をしておらず、筆者の表情もいいとは言えない。



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つまり、あまりいい写真ではないが、家内とふたりで中之島の薔薇園に咲く黄色の薔薇に囲まれて写真を撮るのは初めてのことで、その点ではいい写真だ。今月3日は息子が帰って来ていたこともあって、4月1日と同じく家族3人で大阪の街を歩いた。筆者はいくつかの目的を作り、それを全部こなすつもりで道筋も決めていたが、息子も家内もそのことを知らない。黙ってついて来るだけだ。息子は大阪市内をほとんど知らず、少しはそれがわかるかと思って同行したかもしれないが、家に籠もっていても退屈するというが一番の理由だ。それに息子は金を使わずに済む。35になった息子が両親に何から何までおごってもらうのはかなり格好悪いことに思うが、「子どもの日」の2日前でもある。子どもを育てると将来は面倒を見てもらえるというのが世間では半ば常識になっているが、子どもが親より稼がない家庭はいくらでもある。親が死ねば子どもが収入が激減し、それが原因の殺伐とした事件が多くなって来ている。30年ほど前の話だが、サラリーマン時代にいろいろと筆者のことを気にかけてくれた会社の次長は、息子がラジオでドイツ語を学び、それでドイツに旅行してもけっこう話すことが出来たという話題の次に、『わたしが長生きせねばならんのは、わたしの年金が息子にとって大いに役立っているからです』と笑いながら語った。年金はかなり多かったと思うが、次長の頭のよさからして息子さんもかなりいい会社に就職していたはずで、金に困ることはなかったと思う。趣味でドイツ語を学び、ドイツに何度も旅行するということからしてもそうだろう。とても親の年金を当てにしていたとは思えないが、金はあっても困らないとよく言われる。それに次長は息子さんと同居していなかったが、金の使い道があまりないので、息子さんにある程度与えていたのかもしれない。筆者の母も長年勤めていたので、年金はかなり多いはずで、筆者の3倍はあると思うが、近くに住む妹がそれを管理していて、筆者はいくら貯まっているのか訊いたことがない。それに母は全部妹のものだと公言しているが、確かに金はあるところによく集まることを思う。それで、わが家の息子は親の目にはあまりにも頼りなく、年齢の半分くらいにしか見えないが、その自信のなさは収入の少なさにも影響しているように思う。つまり悪循環で、それで自信をなくしてなおさら金が懐に入って来ない。金持ちはそのサイクルがうまく行っていて、自信がつくとさらに金が集まる。自信は逞しさと言い換えてよいかもしれない。生物にはそれが必ず具わっているし、若い頃は特にそうだが、時にそれが発揮されない場合がある。
d0053294_02031647.jpg これは梅津に住む従姉の旦那さんから10数年前に聞いたことだが、同業者の組合仲間と一緒にキャバレーに行くと、いつもある男性の周囲に店の美女たちが群がったそうだ。水商売の女性は一瞬で数人の男の中から誰が一番金を持っているかを悟る能力があるためで、実際彼女たちの判断の間違いに遭遇したことがなかったという。これは女には男を瞬時で判別する本能があると言い換えてよいが、男はその点、化粧して化ける女には騙されやすい。また騙されにくい男はキャバレーの女にあまり関心を示さない。金目当てが露骨であれば、女に対する夢がぶち壊されるからだ。男も女も棲み分けていて、キャバレーで女に持てたいと思う男は金を稼ぎ、精力に満ち溢れているように自分を磨き続ける。筆者は貧相には見えないと家内は言ってくれるが、金を持っていそうには全然見えないと言う。別の女性からも同じことを言われたことがあるが、それは金をほしいと思っていないからでもある。それで金がない男特有の自信のなさが顔や態度に出ているかと言うと、筆者の10倍ほど年収があったNは、筆者がいつも自信に満ち溢れているように見えることが不思議だとよく言った。これは母から言わせれば『金もないのにただの自信過剰』ということになりそうだが、筆者は『男は金がなければせめて自信だけは保っておけ』と言いたいのであって、金の多寡で男の価値は決まらないと思っている。「逞しさ」を金の多さで計るのは何とも想像力が乏しい。だが、世界ではいつの時代もそのように思う人が大多数を占める。だが大多数であるから正しいとは言えない。誰でも自分の思うように生きていいのであって、生きる価値感は自分で決める。女もキャバレーに勤めるような者ばかりではなく、男がいろいろいるように女もさまざまだ。筆者は自分では自信過剰とは思っていないが、下の妹は筆者に向かって、『兄ちゃんが大金持ったらますます鼻持ちならんようになるから、今のままの貧乏でええ』と言う。これには頭に来た。筆者がその程度の男に見えているというのは、あまりにも侮辱で、筆者は金があってもなかっても性格は変わらないと思っている。ところが、上の妹も『兄ちゃんも金持ちになると性質変わるで』と言ったことがあるので、よほど筆者は身内から鼻持ちならない人間と思われている。これは侮辱されてもすぐに反論しないことが理由でもある。ただし、筆者はいつもそうとは限らない。それはさておいて、男は金がなくても自信を持っていると、そのことが表情に出る。ある人にそれが鼻持ちならないと思われても、自信のない顔より何倍もましだ。そのことを息子にあらゆる機会に教えて来たつもりだが、持って生まれた性質はなかなか変えにくいのだろう。
d0053294_02034865.jpg 「上から目線」という言葉がいつから流行り始めたのか知らないが、「目線」という表現が正しいのかどうかと議論されたのは40年ほど前のことと思う。筆者はめったに「目線」という言葉を使わないが、そのためもあって、「上から目線」という言葉も大嫌いだ。この表現には、侮辱された者の怒りというより、努力が嫌う者が才能のある者に嫉妬している響きがある。たとえば、誰から何かを教えられた時、その態度が「上から目線」で癪に障るというのであれば、それは自分の無恥を自覚すればいいだけのことで、「上から目線」で言われてもあたりまえのことだ。何も知らないのに、何でも知っている人と対等だと考える方がおこがましい。「上から目線」という言葉を連発する若者を指導すると、下手すれば「パワハラ」と言われかねず、何も知らない者を怒鳴るなど持ってのほかで、同じ目線に立って友だちのように接しなければならない。そんなアホな。筆者は妹たちに「上から目線」で意見したことは一度もないと思っているし、むしろ逆に金のなさを人生の敗残者と嘲笑されていて、「上から目線」で常に見られている。2年前の8月、筆者のブログに「上から目線の頭の悪い人」という書き込みをした読者がいたが、筆者の文章のどこかに「上から目線」を感じたとして、それを筆者より人生経験も少ない若者が書くことの方が「上から目線の頭の悪い人」ではないか。「上から目線」は流行言葉かもしれないが、筆者は好まない。そして、流行している表現をほとんど使わずにブログを書いているが、そうした自分に課した枷が個性になり、自信につながる。嫌な表現を使うと、ますます自信を失い、嫌な人間になる。さて、今日の最初の写真は4月22日に大阪に出た時に心斎橋近くの街角で見かけた。名前の知らない蔓性の植物が塀のわずかな隙間から這い出て光を多く浴びようとしている。「雑草の逞しさ」という表現があるが、雑草でなくても植物は逞しい。2枚目は5月3日、中之島の東端の階段を上る時に見かけた。タイルの隙間から雑草が生えている。ぎりぎりの条件下で生きようとする逞しさが好きだ。3枚目は同じ日に息子と家内との3人で歩いた大阪市内の地図だ。まず阪急梅田駅に着いて界隈を歩き、御堂筋から市役所、中之島を東進、天神橋南端からまっすぐに南下して生国魂神社に向かい、そこから千日前通りを西に向かって途中で黒門市場内を歩き、難波のタワー・レコードでザッパのLPを探した。次に戎橋筋商店街から心斎橋南端、そこからジグザグに歩いて松屋町筋商店街、そして天神橋筋商店街にようやく入ると午後7時になっていた。赤線を合計すると14,5キロになるか。薔薇園のベンチでの数十秒以外、座らなかったが、好天でもあってとても楽しかった。息子も家内も「上から目線」の筆者に文句をほとんど言わずによく着いて来る。筆者が逞しさを見せている限り、息子も家内も安心する。
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by uuuzen | 2018-05-12 23:59 | ●新・嵐山だより


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