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●裏庭の新緑と雀
情な雨が今夜は降るとのことで、連休中に戻っていた息子は空模様が怪しくなって来た午後5時過ぎに伏見のアパートに帰った。息子に家事のいろんなことを手伝わせるつもりが、その機会がなかった。



息子が帰ったのは退屈でもあったからだ。今日は午前から昼下がりまで天気がよく、筆者は裏庭に出て雀の飛来を観察した。それには餌を与える必要があるが、早朝から雀が鳴き始め、筆者にはその声が餌の催促に聞こえる。千粒ほどの白米を与えていることは先日書いたが、今日は昨日河原町に出かけた際に拾ったおにぎりを与えた。その説明の前に書いておくと、ザッパのLP『ランピィ・グレイヴィ・プリモーディアル』は四条烏丸の十字屋で1枚見つけた。4500円で、消費税込みで5000円近い。だが、財布を持つ家内とは1時間ほど後で四条河原町のタワー・レコード店で落ち合った。その店やもう1軒の店でも在庫はなく、十字屋で買うしかなかったが、5000円ならネットで買った方が安い。それで昨夜の夜に送料込みで3000円でイギリスから買った。感想は届いてから書く。さて、寺町四条下がるにある電気店街には昔はよく歩いたものだが、たぶんここ5,6年は歩いていない。夕方6時頃に家内が好きなお好み焼き店で家族3人で食べた後、スーパーで買い物をして帰ろうということになった。家内は寺町四条を下がったところにそれがあると言ったが、筆者は記憶にない。ともかくぶらぶらと南に歩くと、外国人観光客が多く、またそれを見込んだ店がいくつも新しく出来ていることに気づいた。大きな電気店が撤退しようとしていた頃はとてもさびれた雰囲気になっていたが、今はまた活気が出ている。外国人観光客のお蔭だ。家内が覚えていたスーパーのすぐ北側に別のスーパーが開店していたのもその恩恵だろう。これから四条河原町に出た時はその2軒のスーパーで買い物をすることが出来る。数年前は新京極の六角通りにあったスーパーでよく買い物をしたが、それがマンションに建て変わる頃には筆者はほとんど四条河原町に出かけなくなった。それは外国人観光客の急増と重なっている。ともかく、古いスーパーが消え、そこから500メートルほど南に新しいスーパーが出来た。そして昨日はそれら2軒で買い物を済ませ、阪急電車に乗るために寺町通りを歩いていると、道端にコンビニかスーパーで売られているおにぎりが1個落ちているのを見かけた。そのままでは踏まれてしまい、道をひどく汚すから、誰かが拾って捨てねばならない。筆者が拾うと、息子はそのことを非難した。落し物であるので拾って持ち帰っては駄目だとの理由だ。賞味期限を見ると、その日の午後2時までとなっていて、4時間以上過ぎている。おそらく廃棄処分の車がスーパーで回収する際に落としたものだと息子は言うが、丸1日か半日は落ちていたであろう。筆者はそれを見つけた時、裏庭にやって来る雀を思い出した。落し物とはいえ、もはやゴミであり、ゴミ箱に入れるか持ち帰るかは筆者の自由だ。それで手提げ袋に入れて持ち帰り、冷蔵庫に入れた。明日はそれをいささか加工して雀に与える。米で作った糊を雀が食べる昔話があるから、炊いた米を雀は喜んで食べるだろう。そう考えた。
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 今日の正午過ぎ、そのしょうゆ味のおにぎりのラップを剥がし、片面にべったりと張りついているチーズを指で除去して、おにぎりを横半分に割った。残り半分を新しいラップにくるんで冷蔵庫に入れ、もう半分を半ば水に浸しながら米をほぐした。そしていつも使用している白いプラスティックの器に満遍なく敷き詰めると、ちょうど器いっぱいほどの嵩となった。生米にすると1000粒程度ではないだろうか。米を濡らしてから片栗粉か小麦粉をからめ、1粒ずつをパサパサの状態にしたかったが、家内の反対に遭ってそのままにした。そのため、10粒ほどの塊がたくさん混じった。それでは雀は食べにくいが、突っついてほぐすだろう。それよりも、いつもの生米と違うことに警戒し、食べないかもしれない。器をいつものように細い紐で縛ってフェンスの上に置くと、10分ほどして雀が飛来したが、ほとんど食べずにすぐに飛び去る。同じ雀かどうかわからないが、その動作が5分ほど続いた。光の加減で器の内部が透けて見え、家内によれば30分経ってもほとんど減っていない。器に近づくと、蟻がたかり始めている、好天なので腐敗が進むかもしれない。ゴミはやはりゴミ箱行きかと思っていると、雀がけたたましく鳴きながら次々にやって来るようになった。写生用の携帯折りたたみパイプ椅子を持ち出し、それに座って新緑の葉陰で観察し、写真を撮ることにした。器の周囲に5,6羽が集まり、器の上に4羽が乗って同時についばむこともあるが、せいぜい5秒で、数粒をくわえて飛び去る。1時間ほどすると、器はほぼ空になった。それで明日与えるつもりの残り半分をまた器に詰めた。今夜はひどい雨が降ると知ったからだ。激しい雨では雀は飛び回らない。それで今日中に全部食べさせ、食べ溜めとするのがよい。残り半分にはさらに多くの雀がやって来た。比較的大きなものからおそらく今年生まれた小柄のものまで10羽は下らない。残り少なくなった頃、雀は羽ばたきで威嚇し合った。空がすっかり曇天になった頃、器は完全に空になった。現金なもので、雀はぴたりと姿を見せず、鳴き声も聞こえなくなった。筆者は新緑に囲まれて天国気分を味わったが、雀も思わぬ豊富な餌に同じ気分であったと思いたい。息子が帰ってしばらくして、家内が裏の小川が流れていないと言う。大雨を予想して上流の堰が閉められたのだ。そうなれば合歓木の枝切りを再開せねばならない。脚立を持ち出し、先日小川に落として流したノコギリを竹に先端に紐で頑丈に結わえた。その竹は2年前の地蔵盆の際、地蔵さんの祠に供える花の器をFさんが作るために近所の竹藪から切り出したものだ。竹の花器として利用するのは全長5メートルほどの最下部の1メートルほどでよい。残りは竹藪に転がしておくそうだが、どうせ朽ち果てるので、筆者は残りをもらって帰った。それが今頃役に立った。もう1本のノコギリは長さ2・5メートルほどの細い角材の先に結わえているが、それでは脚立に乗っても切るべき枝に届かない。竹はそれより1メートルほど長く、充分に目指す枝に届いた。ところが力の入れ具合が定まりにくく、作業ははかどらない。1本を切ったところで雨が降り出した。雀も筆者もじっとするしかない。
●裏庭の新緑と雀_d0053294_00202190.jpg

by uuuzen | 2018-05-06 23:59 | ●新・嵐山だより
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