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●神社の造形―大阪天満宮、その1
れたことをするのは新鮮味に欠けるが、その馴れの部分を変えると味わいも違って来る。筆者はここ数年、阪急電車で大阪に出る時は梅田よりも天六で降りることが多くなっている。



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より庶民的で食べ物も安く、また商店街を歩くのが好きであるからだが、梅田に直行していた頃より何かと新鮮なことが多い。梅田には阪急東商店街や曽根崎商店街があるが、どちらも飲み屋中心で歩いてもあまり楽しくない。とはいえ、梅田から天神橋筋商店街に向かう時は阪急東商店街を歩いて東へ抜ける。そしてバナナ・ホールの前を通って曽根崎通りに出るが、もう10年ほどになるか、阪急東商店街の東端近くに古本屋があって、大阪に出た時はよくそこへ行った。その店がなくなったことで阪急東商店街から足が遠のいた。天神橋筋商店街はまだ古本屋は多く、今後もそうであってほしいが、世間の本離れがもっと進むとどうなるかわからない。飲食店だけではなく、いろんな店が並ぶ方が商店街は楽しく、また多くの人で賑わうだろう。だがそれもどうなるかわからない。『あれほど多くの人を集めた場所なのに、すっかり様子が変わってしまった』と言われることはいくらでもある。消費の形態が変わって行くことは避けられない。今では地方の商店街はシャッターばかりが目立つようになっているし、大阪市内も例外ではない。新世界の商店街がそのようになって来ているので、人気挽回のためにさまざまな催しをしていることを最近のTV番組で知った。多くの人が集まるように思われても、外国人観光客が押し寄せるのはごく一部の区域で、それを外れると閑散としていることはよくある。それはそれで騒々しくなくて地元の人は歓迎する向きもあるが、商店主は心穏やかではないだろう。シャッターを閉めたままでも老後の資産がある人はいいが、それでも本音は長年経営している店であれば活気がほしい。シャッター通りになっているのはやむを得ずであって、誰もそれを歓迎していない。新世界はやがてまた人の動きが変化し、シャッター通りが意外な形で再生されることもあるだろう。天神橋筋商店街は直線としては1丁目から6丁目まで続く日本一長い商店街であるから、日本が今後稀に見る不景気が続いて各地の商店街がシャッター通りになっても最後まで残るであろう。またそうあってほしい。以前に書いたが、筆者は同じ設計会社に勤務し始めた頃、1年先輩のNに天六のスナックに頻繁に連れて行ってもらった。「タイガー」という店で、記憶をたどると、どうやら現在の筆者が阪急で天六駅に降りた時に使う最南端の出入口から、天神橋筋商店街と直角に交わる道を100メートルほど東へ行った南西角にあった。今年2月にそこへ行くと診療所に変わっていた。そのスナックのあった正確な場所を知るには、70年代の職業別電話帖を見ればよい。去年からそれをあちこちの図書館で探しているが、大阪府立図書館にあるかもしれない。
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 Nは亡くなる1,2年前に天神橋筋商店街を六丁目から一丁目まで歩いたことを筆者に言った。当時筆者は同じことを何度かしていたので珍しいことではないと思ったが、飲み屋をわたり歩く趣味のNにしてはめったにないことだったのだろう。Nは筆者の多忙を察して、筆者がNに電話した時だけ必ず飲み屋に誘ったが、筆者が電話する頻度は少しずつ減った。さびしがり屋のNは毎週でも筆者に来てほしく、筆者が1か月か2か月に一度Nの仕事場を訪れると、「もっと来いや」を口癖にした。Nと天神橋筋商店街で飲んだことは前述のスナック以外にないが、Nと最初に飲んだのがその商店街であるので、筆者がそこを大阪に出るたびに歩こうとするのは、Nのことを思い出しているからだろう。実際商店街の南端つまり一丁目を歩くと、Nがそこをどのような思いで歩いていたのかと必ず思いを馳せる。また、Nと頻繁に飲んだスナックの位置を知りたいと思っているのも、Nとの思い出の曖昧な部分を明らかにしたいからだ。Nの兄さんは今70歳ほどでまだ住吉の実家に住んでいると思うが、筆者は40年ほど前にNの父親の葬式に一度だけそこへ行った切りで、どこにあるのかわからない。それに筆者はNから兄さんを紹介してもらわなかった。ふたり兄弟であるのに、Nは兄さんを呪詛していたからだ。兄さんは京大の大学院を出ながら就職せず、家庭教師などで生活しているとNから聞いたが、Nは勉強だけ優秀な男を毛嫌いしていた。Nは当初筆者のことを兄さんと同じ部類の人間と思っていたようだが、そうでないことがすぐにわかって、Nは筆者を弟のようにかわいがった。それは筆者が1歳年長のNに絶対にタメ口を言うことはなかったからでもあるだろう。それはさておき、スナック「タイガー」に行くためには天神橋筋商店街を横切るだけで、その商店街をまともに歩いたことは、「タイガー」に行かなくなって10年ほどしてからだったと思う。またその頃の筆者はもっぱら古本屋目当てで歩くだけで、一丁目まで足を延ばすことはなかった。つまり、天満宮には行かなかった。そこを最初に訪れたのがいつであるか覚えていないが、たとえば30年前だったとして、当時は意識せずに境内に踏み込んだ程度だ。何事も意識しないことには記憶に残らない。Nは天満宮の境内を歩いたであろうか。六丁目から一丁目まで歩く途中で境内に立ち入ってもよさそうだが、神社に関心はなく、素通りしたであろう。誰でも関心の対象は異なる。Nは常に飲み屋を物色し、しかも居酒屋を好んだ。そして、梅田で出会った客と翌日は千林で遭遇し、しかも相手は軽く微笑んで会釈して来たことを大いに気持ち悪がるほどの人間嫌いで、筆者とは大いに性格が違った。
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 今日からまたしばらく「神社の造形」に投稿する。写真がたくさんあって「その6」までは続く。大阪の天満宮については3年前の9月に投稿した。その時とは違う写真を撮った。4月1日のことで、家内と息子と一緒に大阪市内を12,3キロも歩き、そのことは11日に投稿した。6回も投稿するほどの書くべき内容はないように思うが、今日は天神橋筋商店街の出会いのようなことを書いた。これは「神社の造形」とは関係ないが、筆者としてはこの商店街はNとつながっていて、またこの商店街は天満宮の参道でもあるから、この神社について書くにはNのことを触れておきたいのだ。さて、1日に天満宮を訪れたいと思ったのは、TVで見て知った「すべらんうどん」を食べるためだ。天満宮の紹介は何度かTVで見て来たが、池の畔にあってなかなか風情のよい店だ。それが境内のどこにあるのか知らず、それで去年12月の暮れ、ひとりで大阪に出た時、この店を探した。すぐにわかって、次回は家内を連れて来て一緒にうどんを食べようと考えた。そしておよそ3か月ぶりに訪れたが、家内はとても喜んだ。家内とは3,4回天満宮を訪れたことがあるが、池の存在や珍しいうどんを食べさせる店があることに気づかなかった。大阪らしく、「すべらんうどん」は400円の安さだ。もっとも、境内のすぐ外の天神橋筋商店街ではもっと安く食べさせるうどんのチェーン店がある。真冬なら外に置かれたテーブルで食べるのは寒いが、それでも梅の花を見ながらではいい経験となる。今月1日は桜が満開で、池にはその花びらがたくさん浮かんでいた。絶好の機会で、安いうどんであっても家内は機嫌がよかった。筆者らが食べていると、40歳くらいの西洋人の女性がひとりで入って来て、筆者らの背後に座った。最初に食べ終わった筆者は、今日載せる写真を撮るために立ち上がり、彼女を見たが、箸を難しそうに操りながら、うどんを1本ずつ口に運んでいた。「すべらんうどん」とはもちろん「滑らないうどん」で、うどんは短くカットされ、しかも間に切れ目が入っていてそこに箸を突き通すことが出来る。天満宮は菅原道真を祀るので、受験生が祈願に訪れる。彼らが受験に滑らないようにとの洒落だ。食べ終わって料金を払うと、ひとり1枚ずつ「すべらんシール」がもらえた。これも大阪ならではのサービスで、家内はそれを見て「最近家の中で滑ってこけたので、これはいい御守りになるわ」と言った。3月30日だったか、家内は1階でノート・パソコンを使っていた筆者の真横で、筆者を避けるために妙な歩き方をした途端、滑って転んだ。危うく頭を本箱の角で打つところであったが、代わりに尾骶骨を強く打ち、10日ほどは痛がった。「すべらんうどん」と滑り転がる直前に食べておけば御利益があったかもしれない。
●神社の造形―大阪天満宮、その1_d0053294_01252855.jpg

by uuuzen | 2018-04-24 23:59 | ●神社の造形
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