●ムーンゴッタ・2018年3月、その2
める者も貧しい者も満開の桜を見て満腹の気分になる。昨夜は風風の湯に行き、桜の花びらがたくさん浮く水風呂を楽しんだ。露天風呂に樹齢70年ほどの老木が数本ある。



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去年の台風で太い枝が一本折れたが、ソメイヨシノなので元来もともともう寿命だ。代わりの木を植えておくべきだが、日本の少子高齢化と同様、若い苗木はない。風風の湯の玄関前の桜の林は、初めて訪れる人はわからないが、ここ30年で桜の木は減少し、残っている木も無残な姿に剪定されて来た。それでも満開の花を咲かせ、多くの人がその周囲で花見をする。この桜の林は阪急電鉄の所有で、桜の苗木は全く植えて来られなかったので、今ある老木がすべて枯れればそのまま放置されるに違いない。そして、もうその頃には三条通りの西端と結ぶ道路橋と道路が通っているかもしれない。そうなればその橋の歩道を使って嵯峨のスーパーまで徒歩で10分は短縮出来るが、桜のないさびしい場所となってしまう。嵐山公園に桜があり、また若い苗木がたびたび植えられているので、阪急嵐山駅に向かうこの桜の林がなくなっても嵐山はまだ桜の名所として観光客を集められるが、予想以上に桜が少ない嵐山という印象を与えるだろう。それでも、それしか知らない人はそれがあたりまえと思う。昨日筆者は誕生から15歳までの自分の写真を貼ったアルバムを久しぶりに広げたが、そこに小学6年生の遠足で訪れた嵐山での集合写真があった。家内はそれを見て、嵐山のどこかと訊く。背後が鬱蒼とした雰囲気で、今の嵐山にそのような場所はないからだ。嵐山に遠足に来て集合写真を撮る場所はひとつしかない。それは渡月橋北詰めの少し東寄りの道路際で、今でも集合写真を撮影している様子やそのための木製の台をしばしば見かける。また今は渡月橋を背景に撮るようだが、筆者の小6の集合写真は全員が桂川を向き、背後に道路を隔てる太くて大きな樹木が並ぶ。それらは50年の間に次々と枯れ、今は1本しか残っておらず、同じ角度で集合写真を撮ると背後の観光客相手の店が丸見えになる。遠足で嵐山のどこを訪れ、何を見たのか全く記憶にないが、小6で初めて嵐山に訪れたことはわかる。当時そのような遠足の集合写真は、教室の背後に貼られ、ほしい人だけが注文した。筆者の母はそういうことには金をけちらず、必ず買った。東京オリンピック前はまだカメラが比較的珍しく、筆者の誕生から15歳までのアルバムにはそうした学校での集合写真以外は2,30枚ほどしかない。そして、古ければ古いほどよいという思いが強く、生誕100日や2、3歳までの白黒写真が最も貴重だが、写真館で撮った以外の大半は父の弟がカメラを購入し、それで写してくれたものだ。その叔父が満面の笑顔で筆者を抱きしめる写真や、筆者が父に手をつながれる写真は、フィルムと同じ大きさの小さな正方形だが、昔とは違って筆者はまじまじと見入り、またいかに自分が大事にされていたかを思う。父も叔父もとっくの昔に死んだが、筆者が死ねば息子はそうした写真に関心がなく、ゴミとして処分するだろう。そのため、今のうちにデジタル化してどこかに保存しておこうかとも思う。
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 昨日は息子が帰宅し、風風の湯に家族3人で行った。その途中、阪急嵐山駅前のちょっとした林の向こうを見ると、まだ明るい空に月が昇っていた。満月に1日早いが、息子にスマホで撮影してもらった。今日の最初の写真がそれで、午後6時半だ。息子は面倒臭がり、またほとんど筆者の望むアングルで撮影しないが、ブログに投稿する際にトリミングするので、だいたいの方角が合っていればよい。撮った写真はLINEで送信してもらい、それを筆者はパソコンで加工するのだ。昨夜息子は泊まり、今日は3人で大阪にでも出ようかと思っていたが、息子と筆者が目覚めたのは正午の30分前だ。昨夜は普段より多めに酒を飲み、また深夜2時までネットで音楽を聴いていたからだ。結局大阪に行かず、夕方になって散歩がてらに3人で梅津のスーパーに出かけた。その途中の小川沿いにはぽつぽつと桜の老木があり、ちょうど満開になっている。そのうちの1本は川面すれずれに枝が下がり、手を伸ばせば花に届く。息子のスマホで撮影してもらったのが2枚目だ。が、筆者の望む角度ではなく、川面の照りの面積が予想の3分の1ほどの少なさになった。息子が帰宅したのは、母が昔、息子名義で多少預金していた定期預金が長年そのままになっていて放置すれば無効になるという知らせが先月郵便局からあったからだ。大半は隣家を購入する際に使ったが、一部が残っていて、それがもうすぐ20年になり、放置すれば権利がなくなる。息子にゆうちょのカードを持参させ、昨日家内は息子と郵便局で手続きして、新たな通帳に定期預金を入れ直した。利子が2万円ほどついていた。家内はその金額に不満だが、今のゼロ金利を思えばあるだけでもましだ。その2万を軍資金に今日はスーパーでいろいろ買おうということになった。本当なら風風の湯の玄関前や嵐山公園で桜を見ながら酒を飲み、寿司でも頬張るのがいいが、大勢の人にもまれる。それに満開の桜は先日から堪能している。梅津のムーギョとトモイチで買い物すると、重い買い物袋で3人の両手が塞がった。トモイチの外に出た時、東の空を見ると満月が浮かんでいた。それをまた息子にスマホで撮影させた。それが今日の3枚目だ。昨日と同じ6時半だ。もちろん筆者は大幅にトリミングしている。この写真の奥の方角で撮影位置から100メートルほど向こうに、筆者が京都に出て来た時に住んだ借家がある。大きな田舎の家の離れの蔵の2階で、8帖間に押し入れなどがついていて、広さは充分であった。2年住んだだけだが、昼間は友禅師のもとで仕事し、夜は友禅のさまざまなことを熱心に学び、とても充実していた。その大家は亡くなり、家が解体され、筆者が住んでいた蔵は別の新築の家となった。家内は別のスーパーに立ち寄り、筆者と息子が松尾橋の上に差しかかった。筆者は満月を思い出して振り返ると、ぐんと暗くなった空に満月がより高い位置にあった。それを息子に撮影してもらおうとしたが、面倒臭がるのでやめた。ごくたまにしか会わない父の願いを聞き入れないが、息子が自分の子どもを持たない限り、親の気持ちはわからない。
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by uuuzen | 2018-03-31 23:59 | ●新・嵐山だより(特別編)


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