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●西国街道、その3
々たる第3弾というほどのものではないが、予想外に早く「西国街道」の「その3」を投稿することが出来る。シリーズ化するつもりはない。何かのついでにまだ歩いていない西国街道を経験することがあれば、またその時に写真を撮れば、それとともに思いを書く。



●西国街道、その3_d0053294_00302016.jpg
さて、先週火曜日の13日、天気がとてもよく、毎年自転車で行く税務申告にバスを利用することにした。北白川のある古書店に用事があって、税務署の次にそこに行き、その後は母の家に寄る計画を立てた。そうそう、その日のバスの中で数日後にバスの1日乗車券が500円から600円に値上げになることを知った。この値上げについては以前に書いたが、京都市は外国人観光客の増加で市バスはかなり儲かっている。市バスは1回230円で、3回乗ると1日乗車券の元が取れた。600円でも3回乗ればわずかに元が取れるが、儲けが出ているのに値上げという魂胆は気に食わない。100円くらいでうるさく言うなとの声があろうが、赤字でないのになぜ市は儲けをさらにほしがる必要があるのか。消費税が10パーセントになるとまた値上げするだろう。そうなればバスに乗らずに自転車を使うことにする。一方、自転車による人身事故が目立つので、保険を義務づけようという動きがある。先後の市民しんぶんでそのことを知った。年間3、4000円程度だそうだが、「そんなアホな」との思いがする。保険を義務づけるのは電動自転車に限り、しかも坂道が多く、また人通りの多い地域に限るべきだ。筆者は10日か2週間に一度は向日市まで自転車で往復するが、ほとんど裏道を通る。そのため、擦れ違う人の数が往復1時間半の間で数人ということが多い。そんな使い方で年間3000円の保険をかける必要があるというのは、保険会社を儲けさせるためだ。自転車に乗る人がすべて保険に入ると、千億円にはなるが、その金の99パーセント以上は保険会社の利益になる。通り魔の増加に伴なって、そのうち歩行者も保険をかけさせられる。いかにして誰かから金を取るか。役所の考えることはそれだけだ。税務署がまずそうだが、今年筆者は1週間ほどかかって青色申告の用紙をまとめた。その気になれば2日で出来るが、今年はアホらしくてその気になかなかなれなかった。それはともかく、申告を済ませば気分は晴れやかだ。それに好天気で、13日は市バスに7回乗り降りして、500円の元を充分取った。7回になったのは、申告後に西国街道の歩いていない箇所に行ってみようという気に急になったからだ。それは、申告場所の近くのバス停から向日市方面のバスが出ていることを確認したからで、多少の道の迷いはいいと考え、初めて乗る系統の市バスを待った。
●西国街道、その3_d0053294_00304176.jpg
 筆者はスマホを持たないので、初めて訪れる場所はネットの地図を印刷するか、充分に見ておく必要がある。「その2」を投稿した時、JR向日町駅の東側の西国街道がどのように延びているのかをだいたい頭の中に入れた。その記憶を頼りに、やって来たバスに乗り込むと、真っ先に運転手の背後にある路線図を見た。それによると、JR向日町駅に最も近いバス停は下久世であることがわかった。縮尺がでたらめなので、多少のずれはあるが、バス停をひとつ間違っても距離はたいしたことがない。下久世のもうひとつ南のバス停の久世殿城で降りようかとも思ったが、下久世のバス停は久世殿城という交差点を少し南下したところにあった。そのバス通りは久世橋につながっているが、筆者は初めてその道路を通った。もう2キロほど南に菱川という交差点があって、10年ほど前に息子の車でそこを何度か通ったが、その時は下久世や久世殿城を通らずに嵐山から物集女街道を南下し、外環状線に入ってから至った。とはいえ、それは車を運転しない筆者には記憶しなくてもいいことだ。JR向日町駅の東側が工場地帯であることを知っているが、下久世のバス停を降りた時、思いのほか人がたくさん歩いていて、また店が多いことに驚いた。工場以外に民家も多いのだ。また駅の東西で全く雰囲気が異なると言ってよく、京都市に近い東側は平地でもあって人は暮らしやすいのだろう。それは、京都市バスが頻繁に走る大きな道路が南北を貫き、何かと便利であるからだ。税務署近くのバス停で待っている間、下久世に行くにはふたつの系統があることを知ったが、それぞれが1時間に3本であるから、西院から下久世に行くバスは10分間に1本が利用出来る便利さだ。また、「久世工業団地」というバス停があることも初めて知ったが、西院から下久世までバスで20分程度で、思いのほか近く、西院はと久世はある意味では似た雰囲気がある。それはさておき、税務申告した後、下久世に行く気になったのは、10日に一度は自転車で向日市に出かける用事を翌日ではなく、その日に済まそうと考えたからだ。二度手間を省けるし、また市バスの1日乗車券を最大限に活用しようという気持ち、さらには初めての道を歩こうという冒険心もあった。ヤフーの地図を今日の4枚目の画像として掲げるが、上の二重の青線が乗った市バスのルートで、往路と復路とでは利用したバス停が異なる。下久世で降りて少し北上し、久世殿城交差点から西へと歩いた。その後の歩いた道を赤で示し、A、B、Cは今日の1、2、3枚目の写真の撮影場所だ。先にJR向日町駅東側の西国街道をだいたい記憶したと書いたが、赤い道筋はほとんどが西国街道だ。A、B、Cが並ぶ道は向日町駅によって断絶された街道だが、その北側に平行する、つまり筆者が最初に歩いた道も西国街道で、ヤフーの地図ではそう記されている。
●西国街道、その3_d0053294_00310484.jpg
 二本の道とも西国街道というのはおかしい気もするが、北の道の方が幅が広く、人もたくさん歩いて賑やかだ。またその分、古さは感じさせない。一方のA、B、Cが並ぶ道はかなり細く、また今日の2枚目の写真では右手に愛宕山参詣への道標があり、そのすぐ向こうは町の集会所で、江戸時代の風情が色濃く残るから、こちらが本当の西国街道だろう。最初の写真は2枚目の撮影位置の背後で、金網の向こうに向日町駅が見えている。「その2」で紹介した「からっきー」のキャラクターまでは100メートルほどだ。つまり、今日の最初の写真は「その3」の最初にふさわしい。2枚目の写真の奥へと歩くと、途中で出会う人はおらず、先ほどバスで走った大通りに出た。それが今日の3枚目で、撮影位置のすぐ背後が寺だ。これも街道沿いにふさわしい。その後、下久世のバス停で帰りのバスを待とうかと思ったが、北白川の古書店には午後2時から3時までの間に行くと伝えてある。それまでに充分時間がある。それで大通りを東に越えてさらに西国街道を行くことにした。するとすぐに中学校にぶつかった。女子中学生ふたりが筆者から2メートル向こうで話をしていて、筆者は自分の中学生時代を思い出した。昼休みにそのように女子がよく話をしていたことを知っているからだ。ふたりは話をしながら筆者を目で少し追ったが、学校の際の道を歩く大人がめったにいないからだろう。不審者に思われたかもしれない。学校沿いを北に歩きながら、確かにこの道は地図で覚えた西国街道に違いないと思ったが、それを示す表示はどこにもない。不安になりながら、もう10分も歩くと久世橋の西詰め辺りに出られるだろうと予想した。そうなればそこからバスに乗ればよい。すると、斜めに走る道に出たが、それを右に行こうと思ったところ、目の先に背の高い樹木が何本か集まっていた。即座に神社があることがわかった。ならば、斜めに走る道が西国街道であることは間違いがない。その街道の先を行くよりもまずは神社見学と考え、参道に入った。写真を何枚か撮ったので、「神社の造形」のカテゴリーにいずれ投稿する。予想外にも見知らぬ神社に遭遇したが、その日は午後も北白川で初めての神社をたまたま見かけた。その意味で収穫の多い1日であった。神社から出た後に歩いた道筋は4枚目に赤で記したとおりで、下久世からひとつ北のバス停の中久世でバスを待った。次はいつになるかわからないが、神社前から出発して久世橋へ、そしてそこから羅生門までとなる。地図を見ると、久世橋をわたった後はバス道が西国街道かと思っていたが、それに沿う形で1本奥の道がそれに当たる。街中ではあるが未知の道なので、歩いてみるのはそれなりに面白いだろう。だが、何かのついでがあってのことだ。あるいは、市バスの1日乗車券が600円であるからには、無理に用事を作って何度もバスを乗り降りするのもよい。
●西国街道、その3_d0053294_00312238.jpg

by uuuzen | 2018-03-19 23:59 | ●新・嵐山だより
●嵐山中ノ島復旧、その83(渡... >> << ●神社の造形―新熊野神社、その1

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