●松尾大社の節分祭―石見神楽、その1
塵よけに特に自転車に乗る時はサングラスをかけるが、目が痒いことのほかに急に鼻がむずむずするようになって来た。花粉が舞っているのだ。数か月はこれに悩まされる。



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外から家に戻った時は家の外で衣服に付着した花粉を払い落とすのがいいとされているが、筆者はそこまで気が回らない。また覚えていてもやる気がない。そんな面倒なことをするくらいなら、くしゃみを連発している方がいい。目に見えない花粉を衣服からどの程度払い落とせるかどうかわからず、そんな迷信めいた行為をする気になれないのだ。筆者はとうとう今年も3階でストーヴをつけずに過ごしたが、ストーヴは目の前にあるのに、スイッチを入れるのが面倒で、少し我慢すればすぐに春が来ると思っているからだ。実際、もう春で、季節はいつも確実に推移する。さて、今日から3回の予定で今月3日の節分に松尾大社で見た石見神楽について書く。これは去年の祇園祭に八坂神社で見た石見神楽の続編のようなものだが、別々の団体が演じている。松尾大社で石見神楽が毎年節分に上演されることを知ったのは数年前だ。その頃は関心がなかったが、ネットによれば30年ほどの歴史があるという。地元の神社であるのにそのことを知らなかったのは、全く灯台下暗しだが、たとえば自治会の回覧板で告知するとか、市民しんぶんに載せるとか、いくらでも告知の方法はあるのに、松尾大社はそれをしていない。数年前に筆者が知ったのは、大社の門かどこかに小さな貼紙があったからだ。大社としてはあまり多くの人に来てもらっては困るのかもしれない。そう言えば自治会や自治連合会の集まりでも耳にしたことがない。せっかく石見から来てもらうのであるから、少しでも多くの人に見てもらうのが理想だろう。その努力を大社がしているとは思えないが、もともと自治連合の北端の法輪寺と南端の松尾大社は客集めにほとんど関心がなく、広報をしない。これは自治連合で聞いた話だが、それをしなくても人が来てくれるという思いではなく、人が来てくれなくても充分経営が成り立っているからだ。そのとおりだろう。存在を宣伝する必要がないのだ。そのために自治連合会や自治会に頭を下げることはあり得ない。また、地元住民に来てもらっても、狭い地域であるので、増えたところで人数が限られているとの思いもあるだろう。地元はどうでもよく、他府県から来てほしいというのが本音ではあるまいか。またその考えは満たされているだろう。これはたとえば筆者が西宮神社にわざわざ行くことと同じで、他府県からやって来る人たちがネットで写真とともに感想を書く。それを他府県人が見てまた訪れる。となると、地元住民の筆者が書くこのブログは珍しいだろうが、ひとつくらいはあってもよい。
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 筆者は朝早起きが苦手だが、3日は家内に起こされずに9時に目を覚ました。珍しいことだ。自発的にやろうと思えば、早起きは出来る。10数年前は天神さんや弘法さんの縁日にそのようにして早く起きてひとりでよく出かけた。9時に起きて食パンを焼いて食べ、ひとりで自転車で松尾大社に向かった。歩いてもよかったが、見た後の帰り道を急ぎたかった。その理由は午後からの行動を決めていたからだ。石見神楽を撮影しようと決め、カメラの電池を数日前にムーギョで買った。また記録カードに保存していた写真の多くをブログ用に加工し、数十枚を写せる態勢を整えた。つまり、準備万端で臨んだ。大社に着いたのは9時40分で、始まるまで20分しかなかったが、もう拝殿前の石段上は人で埋まり、また拝殿の周囲も隙間がほとんどない。ぐるりと一周して適当なところに陣取った。知っている人がいたかもしれないが、みんな始まるのを待っていて、キョロキョロすることが憚られた。それに顔見知りを見かけても話をしては周囲に迷惑をかける雰囲気だ。また、前述のように地元で評判を聞いたことがなく、地元住民はほとんど来ていなかったと思う。毎年見られるものであるし、また1年で最も寒い節分だ。よほど関心がなければ寒い中を1,2時間も立ったまま鑑賞する気になれない。筆者も去年夏に八坂で見たのがあまりに悪い環境であったので、もっとまともに間近で見たいという程度の関心だ。写真は40枚ほど撮り、そこから3分の1程度を選んで加工を済ませたが、どの写真も場所と腕、カメラのせいで、たいしたものがない。そのため、3回の投稿は多いが、いつものようにどうでもいいことをごちゃごちゃと連ねる。さて、松尾大社については「神社の造形」の「松尾と梅宮の菰樽」に載せた切りで、もっと多くの写真を撮ってまともに書くべきだが、地元にあるのでほとんど意識しない存在になっている。つまり、「神社の造形」ではわざわざ出かけた神社について書くことがほとんどだ。それはともかく、阪急の松尾駅は数年前に松尾大社駅と名前が変わり、阪急沿線に住む人は松尾を大社のある地域とより認識出来るようになった。これは阪急と寺社の利害が一致したからだろう。初詣に電車を利用してもらえれば阪急は儲かるし、参拝客の増加は寺社も歓迎だ。また松尾大社は嵐山駅からひとり南で、歩いても15分程度で、嵐山に来たついでに寄ってもらうにはいい。そして、もっと南方の鈴虫寺や苔寺の人気の方が高いが、前述のように松尾大社は参拝客を強いて求めているふうではないので、嵐山と苔寺の間に位置してあまり目立っていなくてもいっこうにかまわないのだろう。
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 有名な寺社の門前には普通は商店街がある。長田神社のそれはなかなかよい昭和の雰囲気に満ちていることを先日書いた。神社もそうだが、その商店街に魅力があって、再訪したいと思う。ところが、松尾大社の門前はすぐに桂川で、また門前と言える地域に商店はほぼ皆無だ。喫茶店が1軒ある程度で、ケーキや電気店はなくなった。さびしい限りで、松尾大社から北の嵐山に至るまでのバス道沿いにはとても小さい中華料理店が1軒あるのみで、コンビニもない。そんなさびれた地域に堂々たる朱塗りの大きな鳥居が聳えていて、なぜかどのような店が出来ても経営が行き詰まる。これは地元住民でも不思議に思っているが、人口が少ないためだ。松尾大社は背後にすぐに松尾山が迫り、桂川と山に挟まれたとても狭い土地が南北に細長く続いている。桂まで行けば事情が違うが、松尾から北部の嵐山地域はほとんどの田畑がなく、家屋が建て込んでいても、人口は1万人にはとても及ばない。商売にならないその土地のせいで松尾大社もひっそりとしている。また天下に轟く嵐山であっても、肝心のその山は渡月橋から北部の嵯峨から愛でることが昔から慣わしで、山の背後に位置する嵐山地域は日が沈むのが早く、活気がもともと乏しい。江戸時代では嵐山地域の住民はおそらく100人程度ではなかったかと思う。そのようなところに活気のある商店街を望む方がおかしく、ひっそりとした雰囲気を誇るべきなのかもしれない。だが筆者はたとえば伏見稲荷大社や八坂神社の門前の賑わいを圧倒的に好む。その意味で言えば、まだ梅津の梅宮大社の近辺の方がましだ。工場地帯ではあるが、大きなスーパーが3つもある。さて、松尾大社の本殿は東を向いていて、当然石見神楽が演じられる拝殿は本殿の東側にあり、また神楽は本殿を向いて演じられる。そのため、本殿前の石段が特等席で、そこで見るべきだが、それには朝8時に現地に着いても無理だろう。最初からそう思っていたので筆者は開演直前でいいと思った。拝殿の背後で神楽の着替えなど準備が行なわれることはネットで知っていたが、それは仕方がないとはいえ、拝殿東に拝殿に直結する臨時の小屋を設けるなど、参拝客に裏事情を見せない工夫があってもいい。それに演じる人たちが寒さを凌ぐ場所も必要だろう。今日の写真の最初の3枚は拝殿の東側で、拝殿には幕が張られていることがわかる。もちろんその幕の向こうで演じられるが、拝殿に上ったりする様子は拝殿東側に陣取れば丸見えだ。それで筆者は着いてすぐに今日の4枚を撮り、その後は上演が終わるまで一度も拝殿東には行かなかった。これから演じようとする人がそこにたむろしていることを知っていたからで、この点は八坂神社の能舞台で演じられるものとは大きく違う。
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by uuuzen | 2018-02-22 23:59 | ●新・嵐山だより


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