岡と丘は字が違うので意味も違うはずと思えば、やはりそうだ。今日の午後、岡の上にある神社に行って来た。写真を撮って来たのでいずれ紹介するが、今日は午前中に出かけた場所で撮った写真を3枚載せる。
昨日もそうだったが、今日は特に日差しがよく、とても気分がよかった。一昨日は保健士から腎臓のある数値が要医療と出ているので、どこかの病院に行くようにと電話があり、今日はその封書が届いた。わが家から南へ2キロほどのところの診療所のホームページを5か所印刷したものが入っていて、細かな文字のメモを付箋としてあちこち貼付してある。メールで伝えてくれれば印刷の手間が省けたのにと思うが、市民検診の書類にはメール・アドレスを書く欄はない。還暦以上の人は電子メールでやり取りすることはまだ少ないだろうとの京都市の判断だろう。それにしても、どの病院もホームページを持つことが常識となり、それを見れば病院の特徴がだいたいわかるようになっている。今日は風風の湯のサウナ室で筆者の左に81歳のMさん、左に同年のMさんが座って3人で談笑したが、筆者の血圧は上が180ほどあって、もう計測していないと伝えると驚かれた。左のMさんは、「そんなに高ければフラフラになってサウナどころではないでしょう」と言う。筆者は記憶違いをしているのかと思い、帰宅後に去年秋の、つまり最後に計った数値を確認すると、上は185もあった。その頃はいつもその程度で、異様に高く、このたびの疲れが気になるので次回からまた計ることにする。それはそうと、体調は95パーセント戻った気分で、それで今日は自転車で向日市まで走った。天気がよく、最高の気分で、もうこのまま死んでもいいかと思ったほどだ。死ぬ間際が曇天や雨天で気分も鬱陶しければ、これまでの人生がすべて悪い印象に染まりそうな気がしているが、それほどに人間の気分は天気やそのほかのことに左右される。それは修行が足りないというか、ないも同然であるからで、天気に関係なく、いつでも最高の気分になれる訓練を普段からしておくのに限る。とはいえ、筆者はよく夢で怒り、その声で家内が目覚めるほどで、よほど心に鬱屈したものがあるのかと心配されている。それはともかく、病院で再検査してもらわねばならないのに、今日のようないい天気を味わうと、もうすっかり元の医者嫌いになって、せっかく保険士が送ってくれた書類も一瞥しただけで放り投げている。左に座ったMさんは、友人が同じように医者嫌いで、結局60少しで末期癌がわかってすぐに死んだと言っていた。末期になるまで診てもらわないのであれば、もっとこまめに診てもらえばよかったのにとMさんは言うが、初期の癌で完治する可能性が高かったとしても、死んだその人は悔いがないのではないか。それほどに病院、医者嫌いということだ。
今日の写真の最初の2枚は向日市に用事でよく自転車で出かける途中にある五社神社の鳥居前で撮った。鳥居に向かって左が白梅、実後が紅梅で、これまで数十回もこの前を通っているのに、今日ようやく気づいた。植えられて10年ほどではないか。細長い参道の西側は住宅が建て込み、西側は道路になっている。筆者はこのひっそりとした神社が何となく好きで、向日市への往復では必ず西や鳥居前の道を通る。華やかさは皆無だが、それがいい。3枚目は神社の少し北側の畑にある梅で、写真左端に新築建売住宅の幟旗がある。筆者がこの神社を知ったのは2年前で、その頃からここは空き地であったと思うが、ついに家が建つ。そうなれば広々とした感じが失せ、隣りの畑の梅もせせこましく感じるだろう。この梅の開花の写真は2017年2月25日の
「紅白梅が咲く頃」に載せた。それで今日は2寝んぶりにその「アゲイン」という題名で投稿する。何年経っても筆者の興味はほとんど変化がなく、同じような写真を毎年載せている。今日の3枚の写真を撮りながら、日差しのいい日に咲き始めた梅を見るのは1年のうちで最も贅沢で、終日眺めていたいと思った。実際そのような気分になるのは1年に1回あるかないかだが、体調が戻ったのでなおさら喜びが大きいのだろう。人間は現金なもので、普段は健康のありがたさを思わないのに、少し体調を崩し、それが快復に向かうと、急に世界が明るく見える。それに今日の気分のよさの理由がもうひとつある。去年12月25日に投稿した
「向日市へ向かう道」に載せた迷路のような住宅地の道路を、今日は初めて手元の地図を見ずに往復走ることが出来た。同投稿の最後の地図画像で言えば、赤線で記した道の右手にある青いルートだ。それがややこしくていつ走っても往路と復路とでは違うルートをたどった。それでグーグルのストリート・ヴューで間違った道の角を何度も確認し、寝る前に道を思い浮かべることを何度かしたが、それでも間違っていた。それが今日はようやく覚えられた。たぶん。せせこましい住宅地の道で、車ではその青いルートを全部走ることは出来ない。車がほとんど走らない道の方が安全ということもあるが、小さな家の玄関脇の植木などを見るのが楽しみであるからだ。ただし、今日の3枚のような梅の木は個人の家ではほとんど無理だ。また家の前でカメラをかまえると、それが見つかった時はいやな顔をされるのは必至だ。今日のサウナ室で右に座った81歳のMさんは、明後日の天神さんの縁日に出かけて梅苑を見ると言う。先月初めて訪れた天神さんの縁日が気に入ったようだ。梅苑は入場料が700円で、これでは筆者は家内と訪れることは躊躇するが、何度か入ったことがあるので、もういいかと思っている。Mさんも高いとぼやいているが、入ったことがないので仕方がないと諦めている。25日は筆者も天満宮に行きたいが、Mさんは雨が降ると言う。それならやめておこう。