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●神社の造形―柳原蛭子神社、その1
り返して次は目当ての西宮神社へ行こうかと思って高速長田駅の地下にまた潜ると、壁面にサントリーのグラフィックデザイナーとして有名であった柳原良平が描くイラストの似たタッチの、蛭子を描いたポスターが目に入った。



●神社の造形―柳原蛭子神社、その1_d0053294_23160535.jpg
同じものを長田神社に向かう前の同駅で見ていたが、また目に入ったのだ。写真を撮ろうと思いながら、カメラの電池が心配で我慢した。そこには「柳原えびす」といった文字があった。初めて聞く神社だ。電車を待つ間にそのポスターを仔細に見ると、三宮寄りの次の駅の大開か、その次の新開地が最寄駅とある。電車がすぐに入って来たのでとにかく飛び乗った。それは大開では停車せず、新開地まで直行した。同駅でまた降り立つことになった。先日書いたように駅構内には近辺の地図がない。入手したパンフレットにも記されていない。これでは時間を無駄にするだけなので、さっさと西宮に行こうと家内は急かせる。だが、せっかく11日の残りえびすであり、未知の神社があれば訪れたい。そこで先ほどとは違って駅の南の出口から地上に出た。駅の地下にスーパーのような店があり、その前の階段を上った。目の前は大きな交差点で、ちょうど70歳くらいの女性が信号待ちをしていた。家内が歩み寄って訊ねた。「えびす神社はどっちへ行けばいいですかね?」。するとその女性は「○番のバス」とだけ2回繰り返した。そのバスがどこから出ているかわからない。大開と新開地の間にあることはポスターでわかっていたので、筆者は交差点の手前で右手すなわち西の方角を見た。そのずっと向こうにたくさんの人影が見えないかと思ったのだ。バス停はたぶん筆者が見た方角のどこかにあるはずだが、どれくらい待てばいいかわからない。また1キロもないはずで、歩いた方が早いと思った。家内はさんざん歩いた後なので、それを当然拒否する。それでまた地下に下りて大開駅まで行くことにした。その駅からの方が多少は近い気がしたためだ。10分ほど待って電車がやって来た。やはり歩いた方がやはり早かったはずが、どうせ1日乗り放題の乗車券だ。大開駅からどっち方向に行けばいいかわからないながら改札を出ると、すぐの壁面に付近の地図があった。それによるとJR兵庫駅南東だ。大開駅の真南300メートルに同駅があって、真っ直ぐな坂道なので遠くにその駅舎が見えている。その道の中央には背の高い街路樹の並木があり、それを除けば阪神の岩屋駅から兵庫県立美術館へ行くまでの道とよく似ている。そのことを家内に言うと、まあそうかなという顔をした。既視感があるのは何となく安心する。また、去年の笹を持った明らかに柳原えびすに向かう人たちが大勢いて、新開地駅よりも大開駅が便利なことを実感した。今地図を確認すると、新開地駅の地上に出て筆者が眺めた大通りの突き当たりに柳原えびすがあり、距離は600メートルだ。やはり歩いた方が早かったが、それは帰宅して神社の位置を確認してから知ったことで、初めての道を歩いて初めての場所を訪れるのは、地図がなければ難しい。
●神社の造形―柳原蛭子神社、その1_d0053294_23162900.jpg
 JR兵庫駅の前に着くとさらに人が多く集まっていて、家内ともども驚いた。それほどの人が集まる蛭子神社があるとはことを知らなかったからだ。駅の中を通り抜ける際、円柱型の石の柱に最初に書いたポスターが貼ってあった。撮ろうかと思いながらやはり我慢した。先に撮るべきものがもっとある。駅の南側に出ると、ちょっとした広場があって、そこはえべっさん客を目当てにした屋台がびっしりと隙間なしに並んでいた。その間を通り抜けてみんなが歩いて行く方向に混じる。京都のえべっさんに劣らぬ、いやそれ以上の人混みだ。屋台は最先端の流行キャラを使ったいろんな商品が並ぶが、今回はミニオンが主役で、今日の最初の写真の大きなビニール製のバナナの表面に描かれるものが一番目立った。それらは子ども連れ客を当てにした商品で、キャラクターの使用料は支払っていないと思うが、そうであっても屋台業者にまでそれを請求するのは酷というものだろう。兵庫駅東端のほんの少しを南に入ったところに目指す神社はある。寒い日だが、人が大勢いて屋台が軒を連ねる賑やかさのためにそれを忘れる。2枚目の写真は神社が目前に見える大きな五叉路で、目前の大通りの左手を行くと新開地駅だが、警官が何人も出て車の進入を制御していた。信号を待って通りをわたり、神社に向かうと、3枚目の写真の寺がまずあった。この寺の斜め向かいに神社があるが、寺にも人々は大勢入っている。順序で言えば寺が先にあるので、まずその中に入った。えびす神社に対になるかのようにこの寺では大黒天を祀る。門柱のプレートには「禅宗 福海寺」とある。JRの線路より少し南に位置するが、禅寺があるとは知らなかった。今ネットで調べると、この寺と向かい側の柳原神社の間の道路は西国街道の兵庫の出入り口で、西の門があったという。禅寺があるほどなので、歴史の古い道であることは想像がつくが、この寺から200メートル南東は門口町で、そのすぐ先が中の島という島で中央市場がある。江戸時代はその島はあっても現在よりかなり小さかったであろう。今は地下鉄が走っていて、中の島の南には名前をよく聞く和田岬がある。そこは中の島の5,6倍の面積の島で、地下鉄の海岸線が中の島から続いている。神戸の海べりは筆者はメリケン波止場や六甲アイランド、ポートアイランド以外はほとんど訪れたことがないが、和田岬駅界隈が下町であることは先ごろのNHKのTV番組で知った。72時間特定の場所にカメラが張りついて撮影するもので、中年の女性が経営する駄菓子屋が紹介された。当初は若い女性相手のクレープを売っていたが、その後はお好み焼きや駄菓子も扱うようになり、小学生から大人まで地元住民の人気の店になっている。その店には昭和時代にはどこにでもあたりまえにあった人と人の触れ合いがまだ残っていて、同番組は評判がいいので何度も放送された。弟を事故で失った青年が出ていて、どうやら港湾で働いているようであった。番組は駄菓子屋の深い内部事情までは説明していなかったが、ネットによれば、集まる子どもたちはみな純真というわけではなく、時には盗みがあるとのことだ。そういう負の部分を紹介すると、柄の悪い下町と思う人が必ずある。昭和を懐かしむ人でも、当時がいいことばかりではなかったことをよく知っている。時代が過ぎてそれなりに生活に満足している人は、過去の嫌なことをあまり思い出さない。筆者は柳原えびす神社の1,2キロ南にその駄菓子屋があることを知っても、そこには行こうとは思わない。よそ者が訪れる場所ではない気がするからだ。
●神社の造形―柳原蛭子神社、その1_d0053294_23164867.jpg

by uuuzen | 2018-02-01 23:59 | ●神社の造形
●ムーンゴッタ・2018年1月... >> << ●神社の造形―柳原蛭子神社、その2

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