●フランクフルトの思い出、「マクドナルドと邸宅」
雨が多少きつい日であっても、雑踏の中を歩くことは嫌いではない。フランクフルトでは日本で遭遇するような雑踏はなかった。現在の京都の中心地はどこも観光客で溢れ返っているが、フランクフルトはドイツの代表的な観光地ではない。



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それどころか、あまり滞在したくない街と思われていることを、滞在中の3日間に知り合ったドイツ人青年から聞いた。彼はボンに住んでいて、筆者は同地は知らないが、フランクフルトよりかは田舎で落ち着いた雰囲気であることくらいはわかる。ベートーヴェンの故郷であるので、一度は行っておいていい街とは思うが、ドイツにはほかにも有名な街がたくさんある。ベルリンやミュンヘンを訪れてからでもいいだろう。そういう機会が筆者にあるかどうかだが、それは決断すればいいだけのことで、後は金の工面だ。さて、今夜は神戸に出て、残り恵比寿に詣でて来た。写真をたくさん撮ったので、またブログに載せることにするが、今日は昨日の続きをやる。サイモンさんとは同じホテルに泊まったが、ほとんど別行動であった。サイモンさんはザッパに会うために電話をかけ続け、会えることになれば一緒にザッパが滞在するホテルに行こうということにした。また3日とも夕方はザッパの『ザ・イエロー・シャーク』のコンサートがあり、それを見るために落ち合う必要があった。ただし、ケータイ電話がないので、時間を決めてどこかで落ち合うことにした。一番わかりやすいのはハウプトバーンホフで、またそのアーチがいくつか連なるその大きなファサードのうち、アーチのてっぺんの弧部分を朱色にしてその内部に黄色でMをデザインしたマクドナルドが遠目にもわかりやすく、その店の前で待ち合わせをした。内部に入ってハンバーガーを食べなかったが、待ち合わせの時間は確か5時で、その頃には昼食を済ましていたからだ。サイモンさんは小食で、ほとんど朝のパン食べ放題だけでほかは食事を取らなくてもよかったほどだ。胃が小さくなっていると言ったが、食べることを考える暇がないほどに、ザッパと会うための電話をかけ続けていたのだろう。その間、筆者はあちこち観光した。フランクフルトをグーグルのストリート・ヴューを調べると、2008年夏の撮影しか載っていないが、遠くからでも目立った駅構内にあったマクドナルドの朱色地に黄色のMがない。今日の最初の写真からわかるように、そこはバーガー・キングに変わっている。赤い文字だが、マクドナルドの時に比べてとても地味だ。1枚目の写真の右端のUの文字は地下鉄の駅が下にあることを示すが、公共の看板とは違って、マクドナルドの赤い看板はフランクフルトの観光局から面積が大き過ぎると批判されたかもしれない。京都市でもここ数年の間に店の看板への規制が厳しくなり、文字の大きさや色が目立ってはいけないようになった。また、マクドナルドの味が飽きられたのかもしれない。筆者は数年前に四条河原町近くに出来たバーガー・キングで初めて食べた時、そのおいしさがマクドナルドの比でないことを思ったが、その店はすぐになくなり、別の場所に出来た店では以前のおいしさは消えていた。だが、マクドナルドよりはバーガー・キングを選びたい。そういう思いがフランクフルトでも大きくなったのではないか。
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 サイモンさんとの別行動となって、フランクフルトを代表するシュテーデル美術館にまず行こうと思い、入手していた紙1枚の小さなフランフルとの地図をにらみながら、ハウプトバーンホフの前から、あるいは宿泊したホテルの前からそのままであったかもしれないが、2両編成のトラムに乗った。それがマイン川左岸を東へと遡上するものと思ったのだ。だが、トラムは駅前からすぐの大きなフリーデンス橋をわたって東に折れずにそのまま南下した。これは具合が悪いと思って、次の停留所で下りることにした。フリーデンス橋をわたり切る時、今日の2枚目の写真のような、ワーレントラスの黒い鉄骨が両側に見えた。それがとても印象的であったのに、ストリート・ヴューで確認するとそれがない。2枚目の写真はフリーデンス橋から500メートル下流のマイン・ネッカー橋で、その上にもトラムは走っているので、筆者はその橋を超えたのかと思ったが、どうやらそうではないことが3枚目の写真からわかる。これは乗ったトラムが間違いだと気づき、右に少し曲がる時に真正面に見えた邸宅だ。そのたたずまいは貴族的で、筆者には縁のない近寄り難さがあった。またファサード全体は淡い黄色であった気がするが、筆者の上着の色で、記憶が混同したのかもしれない。ともかく、3枚目の邸宅は92年当時のままだ。この家の写真を撮らなかったが、ストリート・ヴューによってようやく確認出来た。美術館にしてもいいような貫禄だが、グーグル・マップの表示には「ノタール・ヘルベルト・ヴァイス」とあって、公証人が住んでいる。ストリート・ヴューはまことに便利で、筆者がこの邸宅の前で下車せず、そのまま南下した時、どういう景色の場所に連れて行かれたかがわかる。2枚目の陸橋と同じようにフリーデンス橋の最南端部は確かにトラスの鉄骨があったはずで、筆者の記憶に間違いはないはずと思い、フリーデンス橋を検索すると、筆者が訪れた次の年には改造されたとある。つまり、用を成さなかったトラスを撤去したのだろう。それで橋全体としてはすっきりし、橋の上からの眺めもよくなった。また南のマイン・ネッカー橋とは区別がつきやすい。トラス橋は古めかしくまた厳しい印象があるが、それだけに懐かしさもある。邸宅の前で待っていると、すぐにハウプトバーンホフ行きのトラムが来た。それに乗って駅前で下り、今度はバスに乗った。川沿いを東へ走って3つ目ほどの停留所で、歩いても10分ほどだ。それがわかっていながらバスに乗ったのはちょっとした冒険心にもよる。前の方で立ち、太った男の運転手の顔をバックミラーで見続けた。バスを降りたのは筆者と息子だけで、たぶん他の乗客は歩けばよかったのにと思ったであろう。初めて訪れる国で公共交通機関を利用するのは不安があるが、間違えば下車すればよい。そうして筆者は地下鉄にも乗った。これはどこかに書いたが、地下鉄の駅構内で、40歳程度を中心とした日本人男性20人ほどの団体旅行と遭遇した。至ってくつろいだ表情であったのは、案内役がすべてを手配してくれるからだろう。そういう旅もいいが、記憶に残りにくい。
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by uuuzen | 2018-01-12 23:59 | ●新・嵐山だより


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