強力な寒波がこれから1か月は何度もやって来る。クリスマス頃か、『ZAPPA/MOTHERS - THE ROXY PERFORMANCES』はアマゾンで発売予告が出た。予約注文したが、当初は8000円ほどであったのが9000円台になっている。

予約すればその期間中の最安の価格で買える決まりになっているので、7000円台に下がってほしいと思うが、最も安くなるのは発売後1か月ほどして中古を狙うのがよい。ひょっとすれば5000円ほどで買えるかもしれない。2月になればまたこのブログで感想を書くことになるが、筆者はあまり音楽内容に期待していない。ウィスキー・ア・ゴー・ゴーでのライヴなど、もっと強力な未発表音源があると思うが、今後の発売はアーメットの胸の中だ。それはともかく、今日はアレックス・ウィンターからまた支援者へのメールが届いた。ドキュメンタリー作品への取り組みが始まっていて、これからはその報告となるだろう。ザッパが遺したすべての音源と映像のデジタル保存が完了し、その中からドキュメンタリーに使うものを篩にかけているとのことで、アレックスがどの程度の長さの映像作品を完成させるつもりであるのかはわからないが、常識の範囲として90分程度であれば、篩にかけたとしても、未発表音源と映像のほとんど障り部分のみをつないだものになるだろう。そのことの予告が先日日本盤が発売されたDVD『シチリアのザッパ、82年夏』のような気がする。同DVDは今後『イタリアのザッパ』ないし『シチリアのザッパ』という題名のCDやDVDをザッパ・ファミリーが用意していることを想像させ、それと同じようにアレックスが製作するドキュメンタリー作品は今後のザッパのCDやDVDの一種のサンプル盤の位置づけになる気がする。ファンは未発表音源や映像の見取り図待ち望んでいる。90分程度の作品ではその概略にしかなりようがないが、ないよりましだ。また、アレックスは時系列に沿ってドキュメンタリーをまとめる考えのようで、デジタル化が終わったのであれば、案外それは早く仕上がるかもしれない。年内に見たいものだが、それが実現すれば今年はザッパ・ファンにとってわくわく度が最強の年になるだろう。また、アレックスの作業によって、今後アーメットが権利を持つ未発表音源と映像を使っての新たなドキュメンタリーを作りたいと申し出る監督にとっては、各方面に使用許可を願う煩わしさが省かれ、製作がやりやすくなるのではないか。またアーメットも新たなビジネスの可能性が開けたことを喜んでいるだろう。一方、ジョー・トラヴァースは今後のアルバム発売の計画が立てやすくなったはずで、ザッパ・ファンにとってアレックスは大いに評価すべき人材として記憶されなければならない。今日のアレックスのメールには画像はないが、また初公開のYOUTUBE画像が見られるようにリンクしてあった。それが今日の写真で、初期マザーズによる「オー・ノー」の演奏だ。この曲は『ZAPPA/MOTHERS - THE ROXY PERFORMANCES』にも収録されるが、ザッパが発売した『ロキシー・アンド・エルスウェア』ではそれがどう聞こえるのかが同新譜における筆者の最大の楽しみだ。それまでにいくつかの寒波に縮み上がる必要があるが、わが家の裏庭の梅の花がほころび始める頃に新譜が届くから、清新な感じで期待出来る。