毎日パソコン画面と対峙しているが、1階の最も涼しい場所から元の3階に仕事部屋に戻らねばならない時期が来ているというのに、仕事の区切りが悪く、まだしばらくは今の場所、しかもノート・パソコンを使う。
だが、ノート・パソコンに慣れてしまうと、3階のデスクトップは使いにくい気がしている。キーボードの具合と画面の大きさが違うからだが、ならばノート・パソコンを3階に持って行けばいいようなものだが、机の上に物があまりに溢れ過ぎて、置き場所がない。どうでもいい話を書いているが、今日は2枚組LPのザッパの『アブソルートリー・フリー』がアマゾンから届いた。また、昨日アマゾンからメールが来たが、『ハロウィーン77』の3枚組CDはまた発送が遅れ、到着が今月30日から来月23日の間とのことだ。ハロウィーンに合わせたのだろう。ま、その方が何となくありがたみがある。一方、『ハロウィーン77』の仮装品つきボックスは、一昨日アマゾンで予約が始まった。それで早速予約したが、アメリカでは100ドルの商品が日本では送料込みで14000円台であるから、送料分として3000円近く取られる計算だ。アメリカかイギリスのアマゾンから買う方法もあるが、面倒くさいのでやめた。ともかく、ザッパ・ファンは大いに支出があって大変だ。今回のUSBスティックの販売となると、今後のひとつのザッパ新譜の発売方法の基準になる気がする。ただし、今回のように仮装品つきのアイデアは、二度は使えない。それで今回は例外と考えることも出来るが、手を変え、品を変えてザッパ・ファンから金を絞り上げることをアーメットは考えて行くだろう。そして、発売のたびに1万円以上となれば、日本ではどれほど売れるのだろう。今回は限定商品のようで、ならば買っておくしかないとファンは思う。また、ザッパのアルバムは通し番号がつけられて来たが、その仮装品つきの箱はそうした番号がつかない例外作品になるのかどうか、その点も多少関心がある。その通し番号だが、今日届いたアルバムの背のてっぺんに、「2」とある。これはザッパの2作目の意味で、再発商品の位置づけだ。今後この2枚組LPが正式な第2作目のアルバムになるのかどうかだが、CDは確か今回も収録されているシングル盤の2曲が中間に収録されていたので、2枚組LPが基本ということになるかもしれない。だが、届いたLPのシュリンクには50周年記念のシールは貼ってあって、ひょっとすれば限定盤になるかもしれない。
さて、1階は暗いので、3階に上がってアルバムの写真を撮った。それが12枚になったので、投稿は3回続ける必要がある。そんなに書くべきことはないので、半分以上はどうでもいいことを気が向くまま綴るが、今日は写真を撮っただけで、ステレオで鳴らさなかった。その時間がないからだが、明日は1回は聴くつもりでいる。また聴くからにはオリジナルのLPとの音の違いを確認したい。それで今日は所有する3枚の『アブソルートリ―・フリー』のLPを机の上に引っ張り出した。そして、3枚を開いて比較のために撮影したが、当然細部は違っている。それは口で説明するより画像で示す方が早く、それで写真が12枚にもなった。また撮影してもわからない点があるのは当然で、まずそれは紙質だ。同じ写真を使い回しするのはどのミュージシャンのアルバムでも同じだが、年月を隔てて診察するたびに、印刷の質もそうだが、何より紙が違う。この触覚は目ではわからない。そしてザッパの場合でも、60年代、70年代特有のジャケットの手触り感があり、これは同じ紙がもう入手不可能であるから、再現は出来ない。つまり、50周年記念と銘打っても、筆者はやはり最初に買ったオリジナル盤の雰囲気に軍配を上げたい。それは生きていたザッパが見て触ったものと同じであるからで、その伝で言えば、ビートルズのアルバムもすべて最初に発売されたイギリス盤がよい。先月たまたま訪れた大型スーパーの書店で、デアゴスティーニが発売開始したビートルズのLPの最初『アビー・ロード』を手に取ってみたが、ジャケットがぺペラペラの薄さであることにがっかりした。盤は180グラムで重い方だが、ジャケットがオリジナルのジャケットよりも薄手だ。それでは貫禄がない。だが、初版は高価であり、また針によって盤は劣化している。そうなれば改めてプレスし、ジャケットも別の紙で印刷するほかない。そして、今は今の感覚があって、そういう商品が歓迎されるのだろう。今日撮影した3枚の『アブソルートリ―・フリー』のジャケット比較写真によって、紙質の違いが何となくわかるとは思うが、オリジナルのものは黄ばんでいて、それがいいと思う人とそうでないと思う人がある。また、筆者はかなり中途半端なザッパ・ファンであるので、3枚しか持っていないが、オリジナルもいろいろあって、もっと多くの種類を揃えている人もあるだろう。それゆえ、筆者のこの投稿は正確な情報を求める人の役には立たない。
3枚というのは、筆者が72年頃に買ったものと、『オールド・マスターズ第1巻』に入っていたもの、そして今日届いたものだ。レコード会社がそれぞれ違うので、そのトレード・マークが最も大きな差異点となっている。これはどうでもいいようなものだが、視覚的な差を喜ぶ向きには最も魅力的なことだ。先のデアゴスティーニのビートルズLPもその点では面白い話題を提供している。今日撮影しながら筆者が気になったのは、あのカボチャと猫のイラストのロゴ・マークである「バーキング・パンプキン・レコード」を見かけなくなったことだ。それはいつからであろう。会社は残っていると思うが、もっぱら「ZAPPA」レーベルを使っている。配給元のユニヴァーサル・ミュージックとしては、自社のロゴよりザッパの小さな会社のロゴが目立つのは面白くないだろう。それが理由かどうかわからないが、せっかくのハロウィーン期の発売であるというのに、「バーキング・パンプキン」のイラスト・ロゴがジャケットその他にないのはさびしい。これは今日予約した『ハロウィーン77』の仮装品つき箱ものでも言えそうだが、音が入っているのはLPでもCDでもなく、ガム・サイズのUSBスティックで、ロゴ・マークは見栄えしない。ただし、吠えるカボチャは健在で、箱にもUSBスティックにも、ザッパ髭を描き足したカボチャが描かれる。今日撮った12枚の写真は撮った順に載せるので、本文とは合っていないが、吠えるカボチャのロゴ満載の『アブソルートリ―・フリー』は『オールド・マスターズ第1巻』のもので、特にそのレーベル面は派手なピンク地にカボチャと猫のロゴ・マークが印刷されていた。それがザッパの最も望む形の発売であったと思うが、アーメットはそれと同じデザインでまた発売すると新鮮味がないと考えたのではないか。そして今回のレーベルはアルバム・ジャケットの部分を使っているが、これはザッパが描いたものであるから、文句を言う人はいない。