肝心のスタンプ・カードにデザインされる写真が満開の桜で、昨日は奄美地方が梅雨入りしたということとは不釣合いだが、先ほどネットには釧路で桜が開花し、それが今年最後の桜とあった。



それに今日の「風風の湯」の満印スタンプ・カードの写真は初めて見るもので、紹介するに値する。今日は日曜日で、普通に入れば大人は１２００円だが、スタンプ・カードの２０個目の無料欄を使うことにして出かけた。日曜日に行くのは初めてのことと思う。帰り際にアイス・キャンデーを１本もらえるので、入湯無料の欄を使うか、あるいは無料入湯券がある場合は、なるべく１２００円支払う必要のある土か日、祝日を利用するのが得かもしれないが、筆者らがその日を避けるのは、客が多いと思うからだ。だが、先日書いたように、連休が終わった翌日から客数はうんと減り、筆者がいる２時間、数人といった状態の時間帯がある。受付と玄関前の立て看板には、毎日の団体客が利用する時間が記してあるが、それは連休後も詰まっていて、すべて外国人観光客の団体で、また入湯時間は午後２時から１時間だ。筆者らが出かけるのは、先月からは午後５時から５時半で、もうその頃は団体客はいない。それでも外国人観光客は多く、今日も西洋人を５，６人見たが、中国人もいるはずで、外国人の方がたくさん利用しているのではないか。今日は常連に２名会ったが、筆者の見るところ、毎日ではなくても週に２，３回訪れる常連客は１０数名だ。もっとも、正午から午後３時頃まで、あるいは午後８時以降に利用する常連は筆者とは出会わないので、その３倍はいるかもしれない。それは筆者にはどうでもいいことだが、風風の湯としては常連を大切にしたいようだ。その数が増えると経営がより安定する。外国人観光客は今はブームだが、先はどうなるかわからない。爆買いブームもほとんど一瞬で終わったも同然で、京都や嵐山に来る人は今後もなくならないが、温泉に浸かりたい客が増えるかどうかはわからない。また常連客は、あちこち汚れているところや故障している箇所などを指摘し、あまり足りているとは言い難いアルバイトの一種の補佐の役割をしている。アルバイトと書いたが、全員そのようで、また最近は顔ぶれに変化がなく、全員が筆者の顔馴染みになっていて、言葉を交わす。常連はみなそうだろう。毎日利用している常連を筆者はふたり知っているが、そのうちのひとりは上桂から電車でやって来る６７歳の小柄で痩せた男性Ｔさんだが、風風の湯が出来てからまだ二回しか休んだことがないそうだ。それは前に書いたように、４年前の秋の台風と、去年１２月中旬のメンテナンスの日で、どちらも風風の湯は休みであった。筆者らが少し早めに出かけるようになってからＴさんとは会わなくなったが、今日は出会い、挨拶をした。湯船で話すことは出来なかったが、訊きたかったのは、先月の下旬、阪急嵐山線が午後から夜７時半頃まで５時間ほど運行を中止した時、風風の湯に行くことをどうしたかだ。Ｔさんはだいたい７時頃にやって来るので、少し時間をずらしたかもしれない。筆者のように２時間も利用せず、常連はだいたい１時間程度で、短い場合はほとんど２０分で出て行く。毎日少しでもサウナで汗を流さないことにはその後の酒がおいしくないと思っているのだろう。筆者と家内はこれまで必ず一緒に風風の湯に行っているが、週に２，３回であるので２時間の利用は、毎日１時間ほど入る常連と総滞在時間はあまり変わらないことになる。また、２時間を持てあますかと言えば、全然それはなく、もう少し長くてもいいかと思っている。２時間をどう配分して過ごすかはここ半年ほどの間に決まって来て、決めたとおりのメニューをこなす。するとちょうど２時間が経っている。風風の湯では自ら決めた規則のとおりに動きたい。それでは気分をほぐすことにならないようだが、普段は怠惰で気分が緩みっ放しの筆者であるので、せめて金を払って利用する温泉では肝心な時間を過ごそうということだ。