繰り越しの話題と言ってよい森友学園の問題で、連休が明けて国会に今度は元理事長が傍聴席に姿を見せた。その時の氏の気分を想像すると、「人生はいつ何が飛び出すかわからない災難と幸運の連続」という思いではなかったか。
それはそうと、憲法を改正したがっている首相の考えは、それを求めている国民の思いを忖度してのことかと言えば、改正に反対する人も多い。あまり求められていないことに熱心になるより、もっと切実なことを優先すべき存在が政治家ではないか。植木等の「お呼びでない」の言葉を思い出してならないが、笑顔を振りまきながら、しっかりとしかるべき目的を遂げるところも、ある意味では植木等に似ているかもしれない。何が最も切実かは人によって考えが違うが、首相が国民の大多数の人が求めていないことに積極的になることは、何かが間違っている。民主主義の方法がおかしいのか、首相がただの勝手な人間なのか、いろんな見方があるが、国民の大多数が思っていることであれば、自然とその方向に物事は進むはずだ。だが、その大多数の国民の思いというのも怪しいもので、羊の群れのように政府の情報操作でどうにでもなるところがある。ネット時代になって誰もが意見出来る時代が到来したようでも、人間の本質は簡単に変わるものではなく、昔に比べて賢くなったとは言えない。これは過去を学習しないということだが、大多数の人間がそうだろう。なので、人間社会の本質はいつまでも変化しない。これは絶望的な見方だが、いつの時代でも希望が育ったように今後もそれはなくならない。その希望が森友学園の元理事長の胸にどれほど去来しているのかはわからないが、大多数の国民は「まだやっている」というかなり食傷気味の声ばかりがネットに載り、権力に媚を売って利益を得ようとした愚かな存在はただ消えるのみという見方が強い。その権力側の落ち度は問題視されるかと言えば、「お上に盾つくな」の意識が強い国民で、これは何千年経っても変わらないだろう。それはさておき、4月29日は人によっては連休の初日であったと思うが、筆者は家内と一緒に神戸に出かけて展覧会を見た。帰宅後に、せっかく阪急阪神1日乗車券を買ったのであるから、庄内駅で下りて「瑞穂の國記念小學院」のあの中華料理屋風の赤い建物を見に行けばよかったなと笑い合った。それでグーグル・マップのストリート・ヴューを見ると、その校舎の建つ前の去年6月の撮影で、敷地を囲う白い塀に、大きな赤い文字で「瑞穂の國記念小學院、児童募集中」と書いた横断幕がある。向かい側のマンションからは丸見えで地元では話題になっていたはずだ。家内はその東隣りの大阪音大に昔、家内の友人と行ったことがあるそうで、その頃は敷地がどうなっていたのかと思う。大阪音大よりも広い土地で、そこが「瑞穂の國記念小學院」になっていれば、大阪音大より価値のある学校という印象を与えたと思うが、そのことを首相夫妻が期待したとすれば、そこに何となく日本における芸術軽視の思想が現われているようにも思える。「國」とか「學」とか、難しい旧漢字を使っていかにも権威がありそうなことを装うところは趣味の悪さを露呈しているが、そこで使う教科書はみな旧仮名使いで、また儒教の思想を徹底的に教え込み、そのことで中国や韓国と思想を共有するかと言えば、その点は全くなくて、元理事長はそうした国籍の子どもが学園に在籍していたことを「おぞましい」と発言していた。その時の元理事長のうすら笑いした表情は「おぞましい」を絵に描いたようで強烈な印象を与えたが、森友問題が大きく報道されるようになったのはその直後くらいからだ。
どのように着地するかはもう見えているような森友問題で、筆者は期待も何もしていないが、ブログのネタになると思ったことがある。塚本の幼稚園が2月にTVで映し出された時、そこに「飛び出しボーヤ」の0型が映った。その時、手元にカメラがなかったが、2週間ほどしてまた映った時はあった。それで早速TV画面を撮った。それが今日の最初の写真で、筆者のカメラは反応が遅くて画面は二重写しになり、中央下で「飛び出しボーヤ」の0型がふたつあるように見える。これが飛び出しボーヤが駆け出しているようで、却って面白いが、進行中の森友学園問題を暗示しているようにも見える。ストリート・ヴューで確認すると、この「飛び出しボーヤ」は2014年8月以降2015年3月までの間に立てられている。また、わかりにくいが、最初の写真の左下に別のタイプの「飛び出しボーヤ」も立てられている。これは去年6月以降の設置だ。この0型の前だと思うが、元理事長が立っている写真をTVで見た。それも撮影したかったが、手元にカメラがなかった。この看板のある場所は敷地の北東角で、背後に見えている木は枝垂れ桜で、葉が多い頃はそれにかなり隠れることがストリート・ヴューからわかる。2009年12月にはもう植えられていて、10年後にはかなり道路に枝が出っ張るはずだが、その頃までこの幼稚園があるかどうかだ。何とも意味深長な場所に設置された「飛び出しボーヤ」で、2014年8月から2015年3月までの元理事長のことが今はいろいろと取りざたされている。さて、今日の2枚目は7日に母の家に向かう途中で撮った。「熊出没注意」で、これは「飛び出しボーヤ」ではないことになるが、看板の下方の緑色地には「飛び出し人形 くまもんバージョン 販売中」とあって、熊本県から許可を得たものだろう。くまもんの角度がボルトの締め方で変えられるようで、これは新たな工夫だ。3枚目は昨日京都市内の下桂で撮った。2週間ほど前に見かけたもので、設置されたのは1か月ほど前だろう。本物の0型では歩道が狭すぎて設置出来ない。写真のような小さなものは本物の看板として販売されているのではなく、ファン用のグッズではないか。もう少し大きなものを佐川美術館の売店で見かけた。また、もっと小さなものはガチャガチャにあったと思う。保育園の玄関前で、歩道を自転車で走る人にはよく目立つ。この前を筆者は最低月1回は自転車で通る。昨日はこの小さな「飛び出しボーヤ」の写真と、まだ撮影していない白い花を撮影することをついでの用事として向日市まで自転車で走った。中国からの黄砂が先日からひどいと言うが、暑さの方が気になった。