変わった品物が入っているのかどうか、アメリカの大西さんにようやくアレックスからザッパ・グッズが届いた。発送の連絡があったのは今月11日で、到着は19日だ。早速それらの画像をたくさん送ってもらった。
それを4枚の写真に加工し、今日は一括で載せる。筆者に届いたものとは若干の違いがある。これはいわば福袋のようなものであるので、何が入っているかは開けてからのお楽しみで、また入っていたものに関して文句は言えない。支援金に応じておおよそ誰にも同じ金額になるようにしていると思うが、それは同じ支援をした人同士で届いたものを比べてみないことには実際はわからない。大西さんは筆者と同じ300ドルであったが、日本でそれ以上の金額を支援した人がいるのかどうかは知らない。アレックスが最終的に作り上げるドキュメンタリー映像作品やそれに付随する本が届いた時、日本から300ドル以上の人がどれだけいたかがわかるが、これに関してはザッパ・ファミリーが以前に発売した4枚組のCD『MOFO』が参考になるだろう。そのブックレットでは予約した人たち全員の名前が印刷された。10数名の日本名があったと思うが、アレックスの今回の企画がそれより多いか少ないかで、日本における熱烈なザッパ・ファンの増減がおおよそ把握出来るように思う。それはそうと、そのアルバムはウニヴァーサル・ミュージックからは現在のところ再発されていないが、今後もないように思う。ブックレットに初版を申し込んだ人たちの名前が列挙されていることがひとつの障害になると思えるからだ。それにあの豪華な装丁では価格がかなり上昇し、購入者は限られるだろう。
さて、最初の写真は3枚を合成したが、写っているグッズは筆者に届いたものと変わりがない。ただし、車のナンバー・プレートは筆者は緑ではなく、赤であった。Tシャツは筆者は袋に入れたままで出していないが、大西さんはハンガーにかけて撮影している。今日の気温は夏と同様であったので、これからTシャツは重宝するが、記念品として届いたものを着用するのは少々もったいない気がする。とはいえ、ネット・オークションに出してもたぶん1000円ほどしか値がつかないだろう。そうそう、思い出したことがある。今回の写真を送ってくれた返信に、ネット・オークションに出ていたザッパのサイン入りアルバムの情報を添えた。そのアルバムは、今日の最初の写真のTシャツに印刷されるザッパの顔写真を使った『アポストロフィ』で、4人のサインが青のマジック・インクで書かれている。中央の鼻にザッパ、顎にジャック・ブルース、向かって右の頬にエインズリー・ダンバー、額にイアン・アンダーウッドで、このアルバムが発売された74年3月以降に4人が顔を合わせている場所でだれかがサインをもらったことになるが、そういう機会があったかどうかは確証がない。また、4人が集まっていなくても、順に4人の居場所に回って書いてもらった可能性もあるが、同じフェルト・ペンのようで、また同時に書いた感が強い。74年は新メンバー体制で2月から年末まで欧米をツアーし、ザッパ以外の3人がザッパのもとに駆けつける可能性は低いように思える。大西さんはザッパのサインは本物っぽいとの意見で、筆者もそれに同意するが、実際がどうであるから自信が持てない。アルバム・ジャケットはほとんど新品で、おそらく盤もそうだろう。それは当然で、4人のサインをもらったからには大切に保存して来たはずだ。3000円スタートで23000円で落札されたが、妥当な価格であろう。実際に目の前でザッパに書いてもらったのであれば、一生手離さない宝物になるが、筆者はザッパに会った時、サインをしてもらう考えが起こらなかった。ただし、一緒に写真は撮りたかった。そのほうがサインより価値があると思ったからだ。また、一緒に撮影し、しかもサインももらうというのは欲張り過ぎに思えた。サイン入りのアルバムは筆者もほしいとは思うが、自分が請うてもらったものではないとなると、興味は下がる。
2枚目の写真は筆者に届いたものとどれが異なるかと言えば、まず左上の2点だ。これは『オールド・マスターズ第1巻』に収められた歌詞入りのブックレットだ。大西さんは『オールド・マスターズ』を所有しないとのことで、初めて見るものであれば感激するだろう。この歌詞ブックレットは『第1巻』のみに付属したもので、なかなかデザインがよく、単体でも確か一時期ザッパ・ファミリーは通販で売ったと思う。ちなみに筆者は『オールド。マスターズ』は3巻とも所有する。2枚目の写真ではそのブックレットの下に『オールド・マスターズ』の箱をデザインした紙が写っている。これは見開きで、内部は白黒印刷によるザッパの今後のアルバム発売予定などがある。これは80年代後半に数種類制作され、新作LPに封入された。CD時代からザッパを聴き始めた人には珍しいかもしれないが、もともと無料のもので、ザッパ・ファミリーは大量に保存しているのだろう。写真中央の小さな白い袋も筆者には届かなかった。これは4枚目の写真右のポンチョが入っている。ビニール製の合羽で、Tシャツとセットになる感がある。筆者に届かなかった理由はわからない。2枚目の写真の下はCDとDVDとカセットで、筆者と同じものはDVDのみだ。CDは筆者は2枚組みであったのが、大西さんは1枚ものの『イマジナリー・ディジージズ』だ。カセットは『スタジオ・タン』だ。写真右下のバック・ステージ・パスの複製2点も筆者のものと違う。3枚目の写真はどれも同じで、4枚目は左のポスターを筆者は所有しない。これは筆者が不要とアレックスに伝えたからだ。大西さんには筒入りの別便で届いたそうで、日本ならば送料が高くついたと想像する。このポスターの大きさは写真上方のLPジャケットとの比較で想像出来る。大西さんは早速部屋の壁にピンで留めたようで、このポスター以外に壁にかけられるザッパのポスターなどの写真も送ってもらったが、筋金入りのファンであることを如実に示している。その点、わが家は狭いうえに壁がCDや本で埋まっているので、ポスターを貼る余裕がない。日米の住環境の差と言えるし、またポスターが欧米では歓迎されることもわかる。黄色い軸の鉛筆は大西さんにも届いたとのことで、届かなかったものはUMRKで使用されたワイヤーの切れ端で、その代わりに『オールド・マスターズ第1巻』の歌詞ブックレットやポンチョが入ったようだ。