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●梅雨入り前の白花、その1
いの見知らぬ野鳥が合歓木の高い枝に留まって筆者を見下ろしながら、ジーンと小さな鈴の音のような声を出した。驚かせるつもりは全くない。相手もあまり怖がっていないようだが、鳴いてから数秒で飛び去った。



●梅雨入り前の白花、その1_d0053294_00541423.jpg
家内が毎年枝を大きく切れという合歓木は、そのように野鳥が留まるには格好の場所で、筆者としてはあまり切りたくない。だが、裏庭向こうを流れる小川の半ばを越え、向かい側の家の壁にもう1メートルほどで枝が着くかというほどになると、その家の人といくら親しくても、やはり枝が到達しない程度に伐採する気になる。1月の松尾大社の亀の市で買った鋸の刃を、今日は夕方になって思い立って長さ2メートル半ほどの角材の先端にネジ留めし、ワイヤーで巻いて固定した。それを使ってようやく合歓木の枝を多少は切ろうというわけで、脚立に乗って高さ2・5メートルほどのところにある太い幹の枝別れ箇所に立った。そこから腕を伸ばせば、切りたい枝にかろうじて鋸は届く。どうしても届かないところは、その枝別れ箇所から小川に向かって張り出している枝に腹ばいになって腕を伸ばした。腹ばいになったのは始めてだ。バランスを崩すと小川に落下する。また、雨が多い日ごろなので、上流の堰が閉まり、川には水が流れていない。それは伐採した枝を後から川の中に入って集めるには最適の状態だ。それに雨は降っておらず、西方には夕焼けが出ている。鋸はすこぶる切れ味がいい。新品であるのであたりまえだが、厚みがあって刃の目立てが大きいからでもある。自分で種子から育てて庭に直植えした合歓木に抱きつくような格好で腹ばいになり、長い手製の鋸で枝を払う姿は、ほとんど漫画だろう。腹ばいになる直前、さてどうしたものかと思っていると、最初に書いたように野鳥がやって来て筆者から2メートルほどの枝に留まってさえずった。その時に思ったことは、野鳥には悪いが、その留まった枝をどうすれば鋸が届くかだ。それで腹ばいになったのだが、それは初めてのことだ。そうしないことには遠くの枝に届かないことは以前から知っていたが、一旦腹ばいになると、身を起こしてどうすれば裏庭に置いた脚立に戻れるかが心配だ。先には進めても後ずさりが難しい。そしてその後ずさりで誤って落下する危険がある。腹ばいになって枝を払っている間、木全体の大きな振動を体全体で感じた。合歓木は痛がっていたのだろう。だが、まだ新芽を吹く前であるので、許してもらうしかない。木に登る前にまず脚立に乗り、そして枝別れ箇所に移動する際、花開いたばかりのグミと、満開を過ぎた椿の枝が邪魔した。それを家内にそっと避けておいてもらおうとすると、いっそのことそれも切ってしまえと言う。筆者はか弱いグミの枝を少しも傷つけないように脚立に上ろうと思っているのに、何ということを言うのだろうと思ったが、作業が終わって脚立から下りる際にかなり折ってしまった。また、腹ばい状態から庭に戻る際、足のあちこちがこむら返りになるかと思うほど、アクロバットのような姿勢になったが、落下せずに戻れた。これなら鳶職も出来るかと家内に冗談を言ったが、筆者は割りと高い場所は平気だ。
●梅雨入り前の白花、その1_d0053294_00545385.jpg 思いの半分ほど切った段階で気になったのは、川の中央よりまだ向こうに張り出た枝をどのようにして切るかだ。枝別れ箇所に腹ばいになっても鋸は届かない。それで川の中に入って払った枝を集めながら頭上を見上げると、隣家に置いている高さ2メートル近い脚立に乗れば、どうにか届く感じがした。川に水が流れている時であればそんなことは出来ないが、水は深さ5センチ程度で滞っている。早速隣家に行って脚立を持って来た。家内に手伝わせながらそれを庭の外に出し、川の中央に立てた。そこに乗って腕を伸ばすと、予想どおり、目当ての枝にどうにか鋸が届いた。川底から5,6メートルの高さだ。家内はもっと早い段階で高く伸びないように剪定していればそんな無茶な格好で枝切りをせずに済んだのにと、また呆れ顔で言う。筆者は長年気になっていた向かいの家に到達しかかった枝が、どうにか自力で切ることが出来ることに有頂天になった。それでも背伸び、片腕を伸ばし、2・5メートルの角材の先に取りつけた鋸の刃で枝を切るのは、なかなかうまく力から入らないこともあって、何度か鋸を引いては20秒ほど休憩ということを繰り返す。取りかかり始めて1時間ほどで気になった枝は全部払ったが、家内はもっともっと切れと言う。それはまた来年で、今年はもう充分切った。枝を小川沿いの狭い道の上に全部集め、折れるものは折って後日束ねることにしたが、もう6時半を過ぎていた。思い立ったらすぐで、また今日は天気がよくて作業がはかどった。自治会のFさんに鋸専用の取りつけ棒を借りて来ずに済んだのも気分がよい。その専用の棒より筆者が用意した角材の方がはるかに軽いはずだ。ただし、ネジ1本とワイヤで留めただけなので、切っている間に鋸は人間で言えば顎を上げるような格好になった。それで今度は首を下に向けるように強く鋸の背を押すと、鎌のような形になり、枝を切るのにつごうがよくなった。それを説明するのは難しいが、枝の同じ箇所に刃を当てていたのが、途中で切り口が別方向に出来て、枝は自重で落下しやすくなったのだ。
●梅雨入り前の白花、その1_d0053294_00554065.jpg
 さて、今日は普段やらないことですっかり疲れてしまったが、投稿の内容は植物に関することだ。今日は合歓木を切る前に家内と歩いて梅津に買物に行った。松尾橋をわった時、橋のたもとに咲いていた菜の花の黄色が目に入った。それを前景にし、遠景には満開の桜並木を入れて写真を撮ろうと思った。ちょうど信号が赤になったからでもある。そうして撮ったのが今日の最初の写真だ。その後、松尾橋バス停で例の白いスミレを見ると、何と先日よりたくさん花が咲いている。先日はかなり雑草を抜いたが今日もまた残りの雑草を抜いた。完全ではないが、数日くらいは生えて来ないだろう。手が真っ黒になり、持っていたティッシュでひとまず拭いた後、ムーギョのトイレで洗ったが、出かける際の筆者のティッシュはかなり貴重だ。というのは、花粉症がひどく、洟水が垂れるからだ。毎年同じような症状が出るが、今年はくしゃみがひどく、連続で10回ほどする。そしてこうして書いていても洟をかむので、目の前は濡れたティッシュの山だ。それはいいのだが、困るのは眠っている間も痒い瞼で、それをあまりに毎日ごしごしと擦るので、80歳の老人のような目になってしまっている。花粉症の季節が終わるとまた元に戻りはするが、毎年戻らないように感じている。それだけ筆者も老化して来ているからだ。サングラスをかけるのはその皺くちゃの瞼を人に見せたくないからでもあるが、去年は大きめのサングラスを買った。それは明るい茶色のガラスが入っていて、それを通すと世界がオレンジ色に見える。それが面白くて気に入っているが、70年代に流行したような、また女性もののようなデザインで、家内はおかしいと言う。ドイツのローデンシュトック製で、鼻当ての突起がないので家内がかけるとすぐに顎までずれてしまう。鼻が高い人用のもので、筆者にはちょうどよい。外出時はそのサングラスに花粉避け用のマスクをするが、ほとんど怪しい男で、警官に尋問されないかと多少心配はしている。さて、今日の3,4枚目は、梅津の往復で見かけた白い花だ。2013年7、8月に、「梅雨明けの白花」と題して「その12」まで投稿した。その時に載せた花の写真とだぶるはずだが、今日はたくさん見かけたので、「その2」の分まで写真はある。梅雨明けに白い花が多くなるのではなく、梅雨前からそれはあるようだ。また、梅雨は梅雨入りからではなく、桜の開花頃、つまり梅が散ってから始まると思っていいのではないか。それほどに雨が多くなる。今日ムーギョとトモイチに行ったのは、明日が雨という予想であるからだ。それではムーンゴッタはどうなる?
●梅雨入り前の白花、その1_d0053294_00561516.jpg

by uuuzen | 2017-04-10 23:59 | ●新・嵐山だより
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