超長時間というほどでもないが、7時間ほどかかって今日は午後からパソコンのOSをWIN7に入れ替えた。これを昔風にいえばグレード・アップと言うが、パソコン用語ではアップ・グレードとひっくり返して言う。
筆者のおんぼろパソコンはVISTAが入っていて、それが去年の春に空き領域が極端に減少し、操作がとても鈍くなってかなり困った。執念でその原因を突き止め、不要ファイルを消去することで元のスムースは動きを獲得したが、1か月ほど前から画面の左下隅にもうすぐサポート期間が終了するといったような警告の枠が表示されるようになった。それをいちいち消すのがかなり面倒で、さていよいよどうにかせねばならないと思い始めた。ちょうどその頃、梅津に住む従姉の次男のお嫁さんが使うノート・パソコンが最近うんともすんとも言わなくなったので、桂の実家に夜遅く行って、仕事に必要な表の書き込みをしていると聞いた。そのパソコンは新品で買ったもので、確かWIN7が入っていた。10万円少々したと思うが、7年ほど前のことか。ともかく、そのパソコンを調べてあげようと筆者は伝えた。それから1週間か10日ほどして従姉夫婦がそれを持参したが、確かにスイッチを入れても画面は真っ黒なままだ。ネットで調べると、東京のある会社がそうしたパソコンを修理することにかけては定評があるらしいことがわかった。それで早速メールで機種と状態を書いたメールを送った。翌日来た返事は、基盤が壊れているので、それを富士通から取り寄せて修理するので、富士通に直接修理を依頼した方が安くつくとあった。それで富士通のホームページを調べると、その機種はもう修理のための部品がないとあった。つまり、諦めるしかない。そして、いいパソコンがありますよと宣伝のページが表示される。また、仮に修理が出来たとしても、最低でも5,6万円はかかるとのことで、驚いた。
筆者は物持ちがいいので、古い機種を長年使い続けるが、パソコンの場合はOSのサポート期間があって、それを過ぎるとハッカーの被害に遭いやすくなるなど、いろいろ面倒なことが起こりやすい。それでそうした被害に遭わないように、対策のソフトも入れたりするが、筆者はそれにお金を使ったことがない。それで先の従姉の次男が初めてパソコンを買うという時、あまり売り手の言葉を信用し過ぎて、高いものまで買う必要はないと言った。だが、パソコンを使ったことのない次男は売り手の言葉にかなり影響を受けたらしく、家に届く前からウィルス・ソフトをいくつも買って万全の体制をかまえる思いを言った。パソコンを使えば、一瞬にしてウィルスに感染すると思っているらしく、またそうなれば10万円のパソコンでもすぐに使えなくなるので、とにかくウィルス対策ソフトは数種類入れてもらうといったことを口にした。筆者はこれまで古いパソコンばかり使って来ているが、ウィルスに感染したことはないし、また情報が盗まれたりした形跡もない。ただし、ヤフーのIDは、筆者以外の誰かが何度もログインしていることがわかっていて、あたりまえのことだが、それは成功していない。IPアドレスがわかるので、だいたいどの地域からログインしようとしているのかはわかるが、それにしても不届き者で、筆者になり代わって何をどうしたいというのだろう。そう言えば、一昨日のネット・ニュースに、処分したパソコンのハード・ディスクから元の所有者の情報が漏れたとあった。筆者はハード・ディスクを取り外して処分しているので、そんな被害には遭わないが、普通の人ならそこまで気が回らないかもしれない。というのは、従姉の次男の奥さんは、パソコンが真っ黒な画面のままなので、もうそのままゴミとして処分するつもりであったようだ。ハード・ディスクを取り外す、あるいは液晶パネルなど、多少パソコンの知識のある人ならば、それはゴミではなく宝で、簡単に同じ機種の別の部品を転用するなりして、使えるように復元する。
それはともかく、壊れた原因は、子どもが3人いて、おもちゃのように使い、テーブルの上から落としたらしい。使うなと強く言って聞かせていたはずだが、子どもはそう言われると却って触りたくなる。それで、おそらくあまり使わないまま壊れてしまった。買った当時は最新式のもので、それはまあ当然といえばそうだが、筆者はこれまでパソコンを新品で買ったことがない。いつもネット・オークションで数千円の安いものを買う。そして、次男の奥さんが毎日実家に言って仕事のための資料を作っているので、1日も早くその作業が自宅で出来るように、パソコンを入手してもらえないかと言われた。というより、筆者がそれは不便であろうから、すぐに探してあげると言った。そして、わが家にパソコンが届いて3日後にはもうネット・オークションで買った同じ機種の2年ほど新しい製品が届いた。価格は送料込みで2万円でおつりがあった。1階で早速つないで操作すると、反応があまりにすばやく、とても使いやすい。WIN10が入っていて、ロゴや壁紙など、初めて見る。中古でも5万円ほどはかかるかと思っていたのが、2万円もしなかったので、とても喜んでもらった。それはいいのだが、家内は自分用のノート・パソコンがほしいと言い始めた。数年前にとても小さなそれを買ったはいいが、VISTA以前のXPで、しかもCDやDVDを挿入することが出来ない。ただし、それがわかったのは、つい先日だ。話は前後するが、従姉から頼まれてパソコンをネット・オークションで買おうと思って、出品をいろいろと調べていると、とても安いものがいくつかあった。3000円ほどだ。それがWIN7とある。目を疑ったが、出品画面をよく見ると、元はXPのパソコンだ。何だ、それなら筆者も持っている。調べると、XPのパソコンをWIN7にアップグレードすることが出来る。それは知らなかった。ならば筆者の今使っているVISTAも可能なはずで、実際そうであった。そのためには、WIN7のソフトを買えばよい。それに、認証番号とやらも必要のようだ。それらもネット・オークションでいくらでも出品されている。ふたつを別々に落札したが、合わせて1000円ほどだ。それだけで動きがいろいろと問題になって来たパソコンが蘇るのであれば安い。
さて、筆者のデスクトップ型のパソコンにそのソフトを入れてアップ・グレードするのは、多少勇気がいる。というのは、去年の5月、筆者は動きにくくなったパソコンの原因を少しでも除去しようと、不要ファイルをどんどん消したのはいいが、WINDOWSの根幹に関わるプログラムもいくつか消した。そのため、不便なことになってしまったが、仕事には差し支えなない。ただし、そんなパソコンであるので、うまくアップ・グレード出来るかどうかわからない。やってみて元も子もなくなれば大変で、元のVISTAに戻せるようにしておかねばならない。それは去年の5月に行ない、リカバリー・ディスクをDVDで作成してある。それで、まずはXPの入っている小型のノート・パソコンをWIN7にしてみようとした。ところが、前述のようにDVDが挿入出来るような仕組みになっていない。それほど小型ということだが、そういうパソコンにどのようにしてディスクからプログラムなどを入れるのだろう。外つけの装置に頼るのだろうか。おそらくそうだろう。それを筆者は所有していない。それでXPをWIN7にする計画は頓挫した。そうなれば、毎日使っているVISTAに適用する番だ。3月中旬が締め切りの税金の申告が終わって気分の余裕が出来てからでもいいかと思っていたが、今日は天気もよく、何となく冒険してみたくなった。それで昼飯を食べた直後、早速ソフトのCDを挿入した。それから1時間、VISTAのリカバリー・プログラムを消去しなければインストール出来ないとの表示が出るなどしたので、いろいろと格闘し、ようやくどうすればいいかわかった。驚いたのは、アップ・グレードに数時間かかる場合があるという表示が出たことだ。また、これは言っておかねばならないかもしれないが、筆者のパソコンはHP製で、買ったWIN7のソフトも、同社のパソコンについていたものだ。知ってそうしたものを買ったかと言えばそうではなく、たまたまそれが安かったからだ。だが、それがよかったのかもしれない。結論を書くと、別に落札した認証番号は入力する必要がなく、そのCD1枚でWIN7に生まれ変わった。
ただし、それが終わったのは午後8時過ぎだ。今日は風風の湯に6時10分から2時間行ったが、その間もアップ・グレード中の画面のままであった。帰宅してすぐに画面を見ると、操作を促す表示が出ていたので、筆者がサウナに入っているか、露天風呂に浸かっている間にその画面になったのだろう。ということは、1時間か2時間は差し引く必要があるが、それでも最初の表示の数時間かかるというのは本当で、午後からは仕事にならなかった。VISTAの夕焼けの海岸の壁紙は慣れていたので、それが見られないのは多少さびしいが、新しいものもいいと思わねばならない。WIN7になって反応がとてもよくなった。もちろん画面右下のサポート終了云々の画面も出ない。だが、WIN7はもう古いのだろう。先に書いたように、筆者は古いものでいつも満足している。パソコンなど、使い捨てのただの道具と思っているので、自分が必要とすることが出来るだけでよい。そのため10万円以上も出して新品を買うことはこれからも絶対にない。2万円でも高いと思っているほどで、実は前述した小型のXPのノート・パソコンがもう全然使えないので、家内用に15型のノート・パソコンをネット・オークションで買った。従姉の次男と同じ機種の古いものだが、WIN10が入っている。それが4000円ほどであった。筆者のWIN7もいずれサポートが終了し、また方策を立てる必要があるが、それはその時のことで、今は使い慣れたパソコンががらりと快適になったことを喜んでいる。それに、VISTAとほとんど画面表示は変わらない。どのソフトも使い勝手は同じで、WIN7になったことで使えなくなったものがないし、また消えたファイルもない。このブログの画面の見え方もVISTAの時と全く同じだ。ただし、他のページによっては、表示される文字の種類や大きさがわずかに違う。ま、1000円ほどでパソコンが新しくなったのであるから、今日の午後が潰れたこともよしと、それでこれを書く気になった。壁紙はナイアガラの滝の夕日であろうか、ほかにいいものがなく、これを選んだが、ファイルのアイコンがかなり見づらい。それに、滝つぼにファイルがどんどん落下して行きそうで、それはそれで面白いと思っている。このような雑文はいずれそのような運命になる。