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●神社ーのパン屋
まっていることを外へ吐き出さないとどうなるか。いろいろと面倒なことが起こるので、それでお祭りをしたのだろう。



今ではハレとケの区別がかなり曖昧になり、都会では毎日祭り騒ぎをしているようなものだが、それは人々が不満を溜め込まないようにという意識を反映しているかもしれない。若い頃は特に不満を抱えがちかと言えば、これは個人差があって何とも言えない。筆者は30代前半で会社勤務を辞めたので、収入は不安定になってが、自由を感じて、総体的に見れば不満は減ったと思う。生きることは何かを我慢することだが、最も我慢出来ないことが何かと見定め、それには我慢をし続けない方がよい。筆者の場合、好きな仕事であれば安月給でも我慢出来る自信があったので、好きなことをする道を選んだが、金欠のストレスが最も苦痛と考える人も多いだろう。だが、金欠は限りがない。1億持てば倍欲しくなるし、2億持てばまた倍ほしくなるはずで、金に振り回される人生を歩むことになり、何をしている時が一番楽しいのかわからなくなる。筆者はそんな大金を持ったことがないので、それは想像であり、また負け惜しみがかなり入っていると思われるだろうが、金の有無で自分を他人と比べないことだ。ネット社会になってホームページやブログ、それにさまざまなSNSが登場し、誰もが自分のことを他者に向かって宣伝出来るようになったが、前に書いたように、たまに筆者も他人のブログを見ると、よく外国旅行をしている人がいて、一回のブログの投稿に数十万円はかかっているなと思わせられる場合がある。その点、筆者は慎ましいもので、たいていは金はかかっていない。たとえば神社についての投稿の場合、それは出かけた時のついでであり、しかも境内で写真を撮るのは無料であるから、きわめて安っぽいものとなる。ゴージャスといった言葉とはほど遠い、まさに庶民の代表のような投稿内容で、そんなものがネット社会で大きな人気を得るはずがないことをよく自覚している。あるいは、むしろ恥ずかしいくらいだ。筆者も背伸びして、1回の投稿に50万円くらいかかっていると思わせたいが、そう出来ないので、自分が面白いと思ったことをこっそりと書くしかない。それはさておき、ネットではいくらでも金持ちがさらりとそのことを写真つきで投稿していて、たぶんそういう人のブログにはたくさんの訪問者があるのだろうが、金では太刀打ち出来ないことを気にし始めると、自分が惨めに思えて来るから、そういう人はネット・ライフはしない方がよい。あるいは、ネットに載せられていることはみんな嘘と思えばよい。実際そのとおりで、人は自分につごうの悪いことはネットには載せないもので、話は半分以下に思っていい加減だろう。筆者は他人のブログなどを見る時、まず何を感じるかと言えば、写真や文章の内容以前に、画面のデザインだ。それが独創的で素晴らしい人も多いが、たいていは内容はどこか虚飾を感じさせる。その反対に、いかにも素人っぽいデザインで内容がこい人があるが、筆者はそういう人もどちらかと言えば苦手だ。つまり、筆者が本当に気に入るというブログはないが、それはそれを探す時間もないし、探せても1週間ほど読むと飽きてしまうからだ。そんなわけで、無理して好みのブログを探すことはないが、ネット社会は広いようで案外狭いことを思う。自分から積極的に知り合いたい人を探そうとしなければ、一生ネットで知り合う人はなく、筆者はもう残りの人生でネットで親しくなる人に出会うことは皆無だと割り切っている。ではネット以外にあるかと言えば、ま、それもないので、このように毎日孤独ながら好き勝手を書くことで時間つぶしをする。
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 さて、溜まっていることとして、2か月前に思ったことがある。お多福豆ラッキョウをスーパーで買ってそれをLPジャケット上に並べて写真を撮った。その時、生姜が出始めていて、それを買って同じことをしようかと思いながら、生姜の値段が高かったのでやめた。だが、思いはくすぶり続けた。つまり、心の底に溜まった。今日は炎天下を自転車に乗って向日市まで用事で出かけたが、帰りしなに樫原のスーパーに入り、家内から頼まれた野菜などを見て回った。その中に、本日の特売として、100グラム98円の安売りとして新生姜のパック詰めが並んでいるのを見かけた。毎年思うのだが、生姜は5月に出た後、また7,8月頃に出る。二毛作のようなところがあるのかどうか、筆者の感覚では真夏に出る新生姜の方が5月のものより安い。先ほどのTVで生姜は和歌山の紀ノ川沿いの砂地が栽培に適していて、そこでは日本第2位の生産高とのことで、京都に出回るものはみなそこから持って来られたものだろう。筆者は生姜が好きで、毎年必ず新生姜を買って酢漬けを作るが、今日は「安売り」と書かれた札に目が行き、そして2パック買った。家に帰って目方を量ると、ちょうど800グラムだ。つまり800円ほどで、それが高いか安いかだが、回転寿司屋に行けば生姜の酢漬けは無料で食べ放題で、従姉の旦那さんはいつも皿に山盛りを2杯、つまり200グラム程度はそれを食べるから、わざわざ生姜を買って酢漬けを作る筆者の行為は理解出来ない。だが、味が全く違う。鮮度もそうだ。それはともかく、今日筆者が新生姜を買ったのは、それが食べたいからだが、本当のところはもっと別の理由があった。それは前述したように、5月に果たせなかった思いの溜まりを吐き出すことだ。2か月前、筆者は新生姜を買って、あるアルバム・ジャケットにそれを載せ、そして写真を撮ってブログに載せるつもりでいた。生姜が高かったのでやめたが、今日は「安売り」と赤で大きく書いた札が目についた。それでアルバム・ジャケットを思い浮かべながら、2パック買う必要を感じた。帰宅して早速そのアルバムを引っ張りだし、ジャケットの上に配すると、どうも面白くない。季節が合わないのだ。ジャケットに写る3人はみな冬の身なりだ。新生姜が真夏で、そういう雰囲気のジャケットがよい。そこでそのジャケットを裏返すと、そこには同じ3人が真夏の格好をしていた。それでその写真の上に生姜を配置して写真を撮ったが、それでもやはりさして面白くない。生姜の形との相性がよくないのだ。筆者は生姜の形が大好きだ。それは筋肉隆々の静物が太い両腕を空に向かって突き出している形だ。あるいは天使が羽を広げているようにも見える。つまり、生姜は元気よい形で、生姜を食べると元気になることと釣合いが取れている。そんなことを思いながら、せっかく炎天下を2時間近く自転車で走って買って来た生姜が、2か月前に想像したようにはそのアルバム・ジャケットには似合わず、がっくりしながら、筆者はふと別のことが脳裏に浮かんだ。
それは先日6回に分けて書いたザッパの新譜『THE CRUX OF THE BISCUIT』で書き残したことと、今朝見た夢だ。前者はロック・バンドのクリームのベーシスト、ジャック・ブルースとザッパが共演した曲がひとつの柱になっている。ジャックは2年前の秋に亡くなっている。ゲイルはその1年後だが、ゲイルは『THE CRUX OF…』の発売を2年前に決めておきながら、ブルースが死んだので延期したのではないか。それはブルースから許可を得ることが出来なくなり、権利関係の問題が生じることを恐れた可能性がある。それはともかく、ジャックは『THE CRUX OF…』を聴くことが出来ず、それを言えばジョージ・デュークもそうで、演奏者が死んだ後にその録音が公にされることをどう捉えるべきか、死んだ人に思いを馳せながらその死んだ人の演奏を聴くというのは何だか感じるものがある。それは筆者のような60を超えた世代ではなおさらであろう。ジャックのことを思うと、エリック・クラプトンとジンジャー・ベイカーとなるが、ザッパはジンジャーとは共演しなかった。その機会がなかったのかあったのか、ともかくジャックと共演した「アポストロフィ」ではドラムスはジム・ゴードンを雇った。ジムは当時ジョージ・ハリスンやニルソンの録音に参加していて、どんなミュージシャンにも合わせる器用さがあったが、「アポストロフィ」ではジンジャー・ベイカーを意識したであろうか。特徴のあるドラミングで、それはザッパがそのように叩けと言ったのかどうかわからないが、ジンジャーが叩けばどうなっていたかと思う。ジンジャーはジャズ寄りのドラマーであるので、ザッパは起用したかったのではないか。だが、ジャックにジンジャーと揃えると、まるでクリームの残り香をザッパが求めているように思われて、案外不評を買ったこともあり得る。ジンジャーつながりになるが、今朝見た夢に神社がまた出て来た。ここ数か月で三度目だ。ブログ用にたくさんの写真も撮り溜めているのに投稿する機会がないので、神社のことが心に溜まっているのだろう。それで今日は生姜つまりジンジャーと神社にかけて少しでもその溜まりを吐くことが出来る。で、写真だが、暑い3階で半裸になって汗をぼたぼたと落としながら、すぐに別のアルバム・ジャケットを思い出した。そうして撮ったのが2枚目だ。生姜がジャケットからはみ出ず、800グラム分すべてが実にうまく収まった。この撮影後15分で筆者は生姜を包丁でスライスしながら、左手の親指を切ってしまい、血を流した。そのことは2枚目のアルバム・ジャケットが予告していた。そうそう、今日の題名の「パン屋」は、説明するまでもないが、ジンジャー・ベイカーの「ベイカー」だ。今日の投稿には800円しかかかっていないが、2時間炎天下を自転車で走ったことや、また筆者が面白がって書いたので、庶民的等身大を表現していると自負する。
●神社ーのパン屋_d0053294_21594839.jpg

by uuuzen | 2016-07-29 21:59 | ●新・嵐山だより
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