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●神社の造形―吉川大明神
山に住んでいると、京都駅に出るには市バスか阪急電車を使う。ところが嵐山でも渡月橋近くに住む人は、渡月橋を越えてJRの嵯峨嵐山駅まで歩き、山陰線に乗る場合が多いようだ。



わが家からでは早足で歩けば15分、ゆっくりでは20分は優にかかるが、その程度の距離なら運動のためにも歩けばいいが、渡月橋を越えるには大勢の観光客をかき分けて行く必要があり、またJRは1時間に3本程度で、歩く時間を合わせると市バスや阪急を使って出るのとほとんど時間は違わない。早くて45分、遅くて1時間というのが京都駅までの時間距離だが、阪急の四条烏丸から地下鉄を利用すると、30分で着く場合もある。その代わりに地下に潜ったり、また上がったりして、体力をかなり使う。その点、市バスは座席に座ったまま1時間未満で着くので最も気楽だ。それはさておき、京都駅に出ることは四条河原町に出ることの3分の1以下の割合で、あまり足が向かないが、京都駅近辺で見るべきもの、しばしば訪れたい施設がないからだ。国立博物館は京都駅から割合近いが、めったに歩いては行かない。そう言えば、最近はその博物館にもあまり行っていない。そう言えば豊国神社にはまだ行っていないので、次に博物館を訪れた時には立ち寄ろう。去年の夏はその神社で秀吉に因んで小さな瓢箪を植えていたのが、たくさんの実が出来たことをTVが伝えていた。それを収穫して千成瓢箪を実際に作ったのかどうか知らないが、少しでも多くの人に来てもらいたいという神社の発案で瓢箪が栽培されたのだろう。それが毎年のことかどうかは知らないが、夏になれば行ってみようか。さて、今日から15回ほど投稿する神社シリーズは、どれも去年11月21日に、筆者ひとりで京都市内各地を訪れて撮った写真を使う。地図で調べて効率よく訪れたが、歩いている間に偶然見かけたものもある。それは別として、このブログのために趣味とまではまだなっていないが、出来る限り多くの神社を訪れようという気になっていて、またそれは何かのついでであって、わざわざというのはめったにない。だが、去年11月21日は何を思ったのか、市バスの1日乗車券を使って半日神社ばかりを訪れた。もちろんそれだけで気になっているものを全部踏破出来るはずがない。それほどに京都は狭いにもかかわらず、多くの神社がある。嵐山は少ない方で、昔は田畑ばかりであったことがわかる。だが、少し南に、つまり松尾や桂となると、前回取り上げたように古くから開発されて人家があり、まだ筆者が知らない神社はあるはずだ。
●神社の造形―吉川大明神_d0053294_140431.jpg
 それでこのブログは訪れた順に取り上げることにしているが、去年11月21日に最初に訪れたのは西院の小さな祠だ。それは嵯峨嵐山から山陰線に乗って京都駅に出る時、いつも眼下に見え、昔からそれなりに気になっていた。実はもう1か所、車窓から見下ろした神社があるが、地図で調べると、その近辺に行く用事が見つかりそうもない。つまり、筆者としては足を踏み入れたことのない地域で、全く土地勘がない。もちろんそういうところに知らない神社が多くあって、神社に関心を抱かない限り、死ぬまで入り込まない地域であるから、撮影にかこつけてわざわざ足を延ばすのは面白い。だが、わざわざそこだけのために行くことはなるべくしない。何かのついででその近くのさらに周辺部に行くことがあれば足を延ばす。そしてそういう機会はありそうだ。それは、それほどに京都は狭いということでもある。また、その神社にしても、自転車を使ってもわが家から1時間は要しない。それは自転車に乗り慣れている人からすれば遠方の部類に入らないが、筆者はそうではない。ま、いずれ市バスでその近くに行くことがあれば立ち寄る。さて、JRの車窓は進行方向に向かって右側と左側があるが、不思議と筆者は嵯峨嵐山から京都駅行きに乗ると、必ず左側の窓から外を見る。知らず知らずのうちにそういう習慣が身についている。そして、電車が円町駅に着き、そこを出ると、何となく落ち着かない。というのは、電車は90度曲がって東向きから今度は南向きになるからで、その急カーヴを体で味わうことが楽しい。そのカーヴを筆者は30年ほど前は地表でよく見ていた。その頃、電車は地上を走っていた。それが高架化の工事が始まる頃に筆者はほとんどその辺りを歩かなくなった。なぜその辺りをよく歩いたかと言えば、阪急の四条大宮駅から丸太町七本松に今もある京都市中央図書館に2週間に一度は通っていたからだ。徒歩では30分近いが、バスに乗るほどでもない。二条駅を北に少し越えて辺りで線路を西にわたり、そして七本松に入ってそれを北上するというのが筆者のルートであったが、線路10数年前に高架になり、またその頃には右京図書館が出来たが、もうそこには通わなくなった。また通うのであれば自転車で行けるようになった。話が横道に逸れ過ぎているが、JR山陰線の高架化に伴って、新たに円町駅が出来た。その駅からJRに乗ったことはなく、駅がどの辺りにどのように出来ているのか詳しくないが、一度円町周辺をじっくり歩いてみたいと思いながら長年そのままになっている。脱線ついでに書くと、円町交差点から徒歩2,3分のところに、ある友禅師が住んでいて、その人の家を一度訪れたことがある。その家がどこにあったのか思い出せず、またその人がその後どうなったかも知らないでいるが、生きておられれば70代後半だろうから、たぶんどこかで生きておられる。20年ほど前か、一度その人の家があったと思しき通りを歩いたが、すっかり様子が変わっていた。筆者が想像するに、円町にJRが新しい駅を造ることに伴なって立ち退きになったと思う。
●神社の造形―吉川大明神_d0053294_1405918.jpg
 その人の家のすぐ近くで、たぶん100メートルは離れていないはずだが、今日の写真の祠がある。これを知ったのは前述のようにJRの車窓からで、そんなに昔のことではない。なぜならJRは20年前は高架になっておらず、車窓からはたぶん見えはしたが、すぐに民家の陰になったはずだ。ところが、高架であれば、しばらくは祠の屋根を見下ろせる。つまり、昔より目立つに違いない。また、紙屋川という細い川沿いに、とても細長く建っていて、樹木もなく、とにかく朱塗りの祠のみが一種異様に目に焼きつく。その付近は京都市立中央図書館からさほど離れてもおらず、また前述の友禅師の住まいがあったすぐ近くでもあり、筆者としては一度は歩いてその祠の前に立ちたかった。もちろんそう思うようになったのは、神社シリーズをこのブログで始めてからだ。そして、ついに訪れた。祠の前でしうろうろしていると、JRの高架側、つまり南側から60代後半らしき女性がやって来て、筆者と目が合った。そして笑顔で接近しながら、「何をしていらっしゃるのですか」と、答えを期待しない素振りのちょっとした質問をされた。しかも立ち止まってのわざわざではなく、あくまでも挨拶代りの声かけだ。「いえ、以前からJRに乗りながら気になっていたこの祠を実際に書くに確認しようとやって来たんです」「ほほほほ」。えらく気安い女性で、同じ自治会にいればすぐに仲良くなれそうな雰囲気だ。あるいは、筆者を変な不審者と思ったのかもしれない。昼間であったので声をかけても危害を及ぼされる心配がない。おそらくそう判断されたのではないか。まさか筆者を近寄りたい男として見たことはない。いつもはサングラスをかける筆者だが、その時は晩秋でもあり、その必要がなく、帽子にジャケット姿で、そう不審者には見えないはずとは思いたい。しかし、その女性にすれば不思議でも何でもない馴染みの祠の前で、あっちこっちを見回している筆者は完全なよそ者で、しかも何の興味があってのことかと訝ったはずだ。ともかく、その後、写真を3枚撮り、「吉川大明神」が祀られていることも知ったが、今ネットで調べると、詳細は何もわからない神社だ。そういう神社があるのかと不思議だが、撤去することはなかなか出来ず、またその気もないのが実情だろう。川沿いにあるので、治水や川の氾濫に関係するのではないかと思うが、あるいは誰かが川で死んだのかもしれない。だが、朱塗りの祠であるから、稲荷系で、やはり治水や灌漑に関係するだろう。その後、JRの車窓からこの神社を眺め下ろすと、祠のそばに立っている自分の姿が見えそうな気がする。すでに筆者は霊になっているのか。
●神社の造形―吉川大明神_d0053294_1411594.jpg

by uuuzen | 2016-04-23 23:59 | ●神社の造形
●ムーンゴッタ・2016年4月 >> << ●神社の造形―菅原院天満宮神社

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