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●祇園祭(前祭)の宵山―なかった若冲の「見送り」
が働く方だと思っている。最近そんなことが立て続けにあった。それは単に偶然が重なっただけかもしれないが、勘の作用だと思う方が気分がよい。何でも前向きに考えることだ。



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それを世間ではおめでたいと言うが、言わせておけばよい。気分が滅入って落ち込むのも勝手だが、そういう姿を他人は喜ばない。そして、慰めてくれるよりも、そっと離れて行く。とはいえ、筆者はこのブログを鬱陶しい気分で書いているかもしれず、自分が気づかない間に、読者を滅入らせているかもしれない。だが、そうであっても筆者にはそのことが伝わらない。つまり、筆者は気にしないでよい。他人の好きになってもらうために書いているのではなし、自分が好きで書いているだけで、また書くという行為は鬱状態では無理だろう。ここ数か月はあまりに仕事が多忙で投稿出来ない日の方が多いが、いずれ空いた日は穴埋めするつもりでいるから、1日1回の投稿は表向きは守りたい。そして、1日1回書くとなれば、これは常に躁の気分とは言わないが、前向きの気分を持続するには効果があると思う。自己暗示であってもそうである方がよい。さて、勘は働く方であるのに、筆者は一方でとんでもない思い違いや、また知っていてあたりまえのことを知ろうとしないことがある。後者はたとえば、ケータイやスマホだ。2年ほど前にスマホを所有した妹は、あまりに便利なので、筆者に持つように言ったが、聞く耳を持たなかった。筆者はケータイを持たない。主義というほどおおげさなものではないが、持たなくても困らないからだ。まず、筆者は交際範囲がきわめて狭いので、誰からもかかって来ない。ケータイの電話番号を知らせてくれる人がたまにあるが、それにかけたことはめったにない。便利であるのはわかっているが、筆者はほとんど家にいるし、家で終日パソコンに向かっているので、ネットの世界にはどっぷりはまっている。ただし、ゲームやSNSには関心がない。FACEBOOKもやるつもりはなく、出来れば自分の存在を限定的にネットに曝しておきたいと思っている。そのため、筆者のまともな顔写真をホームページやブログに載せたことはないから、名前で検索しても出て来ない。今後もそのようにするつもりだが、これは顔写真を載せると切りがなくなるからとの思いにもよる。それにどうすればましな顔に写るかを気にすることになるし、そんなことは面倒だ。そう言えば若冲は自画像がなく、どんな顔であったかはわからないが、それがよい。男は顔よりも残すものがあるだろう。そう思う筆者は、芸能人でイケメンと言われるような男性はみなアホに見える。男前で金儲けすることは、芸者と同じだ。そこには芸術の「術」が欠けている。はははは、話が思いもよらないところに来た。少し戻す。知っていてあたりまえのこととして、今日が何曜日で何日かというのがある。家内はそれをよく知っているが、筆者はここ10年か20年はほとんどそれを気にしていない。そのため、書類に日付を書く場合に困る。たとえば今日は府立図書館に行ったが、複写申請書類に日付を書く必要がある。2016年7月まではわかるが、何日かがわからない。それで辺りをきょろきょろして、どこかにその表示がないかと思うが、見つからない。そういう時はスマホを持っていると、すぐにわかって便利だろう。だが、書類に日付を書くことは月に一度もない。ともかく、今日は日付で困ったが、適当に「16」と記入した。たぶんそれくらいだろうと思ったのだ。後で家内に訊くと、いつもどおりに返事はもらえず、「あんた馬鹿か」と言われる。今日が何曜日で何日であるかを知っているのは社会人の常識と思っているからだ。つまり、筆者は非常識人で、それを否定しない。だが、勘が働いたのか、今日は16日であることを後で知った。それで、7月16日とはどういう日であるかだが、これもピンと来ないが、家内はまた呆れ顔だ。明日は祇園祭りの巡行で、その宵山が16日の今日だと言う。山鉾が出ているのは知って出かけたが、今日が宵山であるとは知らなかった。出かけたのは図書館と展覧会と神社巡りで、祇園祭りの山鉾を見ることはおまけの用事であった。
●祇園祭(前祭)の宵山―なかった若冲の「見送り」_d0053294_1381930.jpg 今日は祇園祭りの宵山に出かけたであろうか。記憶にない。写真を撮ったかどうかもわからない。毎年行っているような気もするが、毎年写真を撮ってブログに載せてはいない。毎年同じような人の混雑で、写真を撮っても今年のものだとわかる何かが写らない。それで、毎年出かける必要は全くなく、人生に一度だけ経験すればいいものだ。筆者は京都に住んでいるので、祇園祭りの期間中はそれに遭遇する確率が高いが、歓迎して出かけているのでもない。昔書いたことがあるが、祇園祭りは中京や中京に近い下京区の人々の祭りで、それ以外の地域の人には関係がない。そのような文章を昔読んだことがある。書いたのは中京に住む祇園祭りの関係者だ。各地からやって来て宵山がごった返すのは迷惑だと書いてあった。いかにも京都人らしい。そして、この場合の京都人とは中京区とそれに近い下京区、つまり洛中の中心部に何代にもわたって住み続ける人のことで、それ以外の京都市民は単なる田舎者で、侮蔑の対象だ。それで筆者は祇園祭りなどさっぱり面白くないと昔から思って来たし、また書いて来た。排他的な住民がやっているお祭りであれば、どうぞ自分たちだけでやってくれという気になるのは当然だろうし、実際そういう住民たちだけで運営している祭りだ。さて、今日は正午少し前に家を出て、昼食や図書館で調べもの、それに展覧会に神社巡りをすると、二条川端辺りに戻って来たのは午後6時であった。スーパーで少し買い物をし、四条河原町に着くと、6時半になっていたが、家内は歩き疲れたのでもう帰ると言う。せっかく四条通りは歩行者天国になり、また筆者は大船鉾が今年新調したと話題になった、鉾の先に取りつける木造の龍の彫り物を見たいので、四条通りを歩こうと言った。家内は根負けしてともかく西に向けてまずは最初の長刀鉾が見える辺りまで行くことに同意した。歩行者は車と同じように一方通行だ。道路の中央に警備員がたくさん繰り出し、一方通行を逆に歩く者がないように仕切りのバリケードを守っている。6時半過ぎでもまだ空は明るい。それに今日は多少蒸し暑さもましで、気分よく歩ける。ところが、ようやく前方に長刀鉾の灯る提灯が見えた頃、急に前へ進めなくなった。みんな鉾の前で記念撮影をするからだ。それで仕切りのバリケードが途切れた道路の交差点で北側の歩道に行こうとした。そこなら一方通行を逆に歩けると思ったのだ。だが、当然みんなこちらに向かって歩いて来るから、それは不可能であった。それでまた元の場所に押し流され、遅々として進まない列の中で赤ん坊が歩く程度の速度で西に向かう。家内は地下に潜る口を見つけ、そこで帰ると言い張った。それでそこで別れたが、筆者は今日はカメラを持参したので、どうしても大船鉾の写真を撮ってから帰ることにした。それは四条烏丸より西で、そこまで歩けるかどうかだが、気遣う家内はいないので、時間がかかっても絶対に撮って帰るという気になった。
●祇園祭(前祭)の宵山―なかった若冲の「見送り」_d0053294_1384918.jpg 大船鉾は西洞院通りの四条を下がったところにある。四条通りは長刀鉾があって、道幅は広いが最も混雑する。それで家内と別れた東洞院通りを南下することにした。角を曲がるだけでも大変であったが、東洞院は屋台はたくさん出ている割りに歩きやすく、この調子では思ったより早く大船鉾にたどり着けるかと思った。そして、四条通りより一本南の東西の道である綾小路に入って西に折れ、烏丸通りを目指した。大船鉾に行くにはその大通りを西に越える必要がある。だが、烏丸通りも一方通行になっていて、まずは南に向かう人の波を越えねばならない。ところがこれが問題で、あまりの人ゴミでなかなか横断出来る機会がない。そのため、流れの速い川を泳ぎわたるのと同様、南に流されながら向こう側に着く。それでもどうにか烏丸通りを越えることが出来た。目は血走っていたと思う。毎年同じ混雑ぶりであることを知っているのに、またそれにもみくちゃにされる。そしてそれが祇園祭りで仕方がないと諦めている。だが、筆者は勘が働いてなかなかうまく、また思ったより早く大船鉾に接近しているぞと内心喜びながら、綾小路通りを西に進み、最初の四辻を北に向かった。そこにすぐに見える鉾が大船鉾であると思ったのだ。そして、その鉾の前に立ち、写真を何枚か撮った。驚いたのは前掛けなど、もうすっかり普通の山鉾と同じように染織品が飾られていたことだ。だが、先頭には新調されたはずの龍の木造がない。しかもそれと1年交代で取りつけられる金の御幣もない。そこで思った。「明日の巡行の際に取りつけるのだろう」。ともかく、写真は撮ったので、もう目的は遂げた。それで前方に行って満月に近い月と一緒に収めもした。その撮影場所は、鉾に上るための列の最後尾辺りで、小柄な男性の警備員が最後尾であることを知らせる大きな看板を手にしていた。そして訊ねた。「あの、今年新調された龍の彫刻が先頭に取りつけられていませんが、どうしてですか」「??そんなものありましたかね」「金の御幣と交互に取りつけると2,3年前に言ってましたよ」「わたし、3年ほど海外に行ってましてね。今年帰って来たんですよ。それで事情がようわかりませんわ。長刀鉾は今年若冲の見送りを新調したと言ってましたな」「えっ!!本当ですか」。それで筆者はまた長刀鉾まで行ってみようと決めた。すぐに四条通りに出られたが、相変わらず混んでいる。今度は東向きに歩くが、長刀鉾まで5キロはあるような気がした。実際は500メートルほどだろうか。そして、胸にカメラを抱え、ようやく長刀鉾の脇にたどり着いた。だが、見送りや前かけなど、巡行の際の豪華な染織品はほとんど飾られていない。これは今年に限ったことではないか。雨を心配したのだろうか。あるいは、お金を払って鉾に搭乗する人だけが、建物の2階でそれらを間近で見られるのかもしれない。きっとそうだろう。搭乗するにはまた長い列だ。それにたぶん1000円ほどはするだろう。筆者は鉾に搭乗したのはもう3年になるか、大船鉾が初めてで、またその後はない。
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 それにしても、今年は生誕300年の若冲で、よくぞ長刀鉾が見送りを若冲の絵を元に新調したものだ。そのニュースは今日警備員から聞いて知った。TVやネットでも報じられなかったと思う。大船鉾の先頭の龍の彫刻は話題になったが、若冲はなぜそうではなかったのか。祇園祭りには応挙や蕪村は作品を残しているが、不思議と若冲は縁がない。そこには何か若冲側の思いがあるように感じる。若冲が生まれ住んだ場所からすれば、当然長刀鉾に若冲の何らかの作品に関係するものが伝わっていてよいはずなのに、それが一切ない。これは若冲が祇園祭りをよく思っていなかったからではないかとさえ勘ぐってしまう。ともかく、長刀鉾の若冲画を元にした染織品がどういうものであるかを目の当たりにすることが出来ず、筆者は体力を使い果たして四条烏丸から阪急に乗って帰宅した。そして、四条通りで係員からもらった巡行ガイドという説明書を見ながら、はたと気づいた。筆者が大船鉾と思っていたのは、鶏鉾で、それで警備人がきょとんしたのだ。それに、筆者は鶏鉾という表示や赤い提灯を目の当たりにしながら、それが目指す大船鉾と思い込んでいた。また、西洞院通りと思っていたのは室町通り、大船鉾のある西洞院はもう一本西の通りであった。そんなことが記憶から消し飛んでしまうほどの人ゴミであったと、筆者は自分のうっかりを恥じたり、また内心謗ったりもせずに、前向き(?)に物事を考えた。ま、いいかとの思いでもある。そしてさらに巡行ガイドを見ると、大船鉾は「後祭」に巡行する。祇園祭りが前と後の二部構成になったのは、2、3年前からだ。これは多くの山鉾が一斉に建って巡行すると、混雑がひどくなってまずいとの考えからだろうが、実際は観光客がなるべく多く、長く訪れるようにとの胸算用だ。後祭は前祭に比べて3分の1ほどの山鉾の数となるが、それでも二度宵山があり、また巡行もあるので、前祭を見逃がした人は一週間後の後祭に来ればよい。そして、その後祭に大船鉾が巡行するので、今日は筆者は西洞院通りまで歩いてもそれがまだ建っていないことに気づいた。そう言えば2年か3年前に大船鉾に搭乗した時も、まず前祭に行ってそれがまだ建っていないことを知った。同じ過ちを二度している筆者だが、2,3年も経てば忘れる。今日が何曜日で何日かも関心のない筆者であるから、それも当然だろう。勘が働く方だと言いながら、全くドジもいいところで、家内から呆れられるのも無理はない。今日の2枚目の写真は右手に長刀鉾が見える。北側の歩道に行こうとしたが果たせず、元に戻ろうとした時に撮った。3枚目は鶏鉾で、左上の空に小さな月が見えている。この鉾を大船鉾と勘違いした。4枚目は四条通りを東に向けて歩いているところで、手前は函谷鉾で、その向こうに長刀鉾が見える。最後の写真は長刀鉾だ。筆者は勘が働くのではなく、勘違いが多い。最初の言葉を訂正しておく。前向きに。
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by uuuzen | 2016-07-16 23:59 | ●新・嵐山だより
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