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●サラリーマン時代のビルと寒い下半身
今朝は寒かった。昨日はずっと雨で、今朝も降っていた。近頃では珍しい雨だった。空気が冷たいので、なおさらやり切れない思いがする。



布団はもう真冬の厚いものを使用しているが、それでも足元が冷える。足元を外に近い方に向けているからだ。嵐山はちょうど紅葉の真っ盛りだが、雨が一時上がった時に見ると、紅葉に混じって白い雪がたくさん見えた。こんなことは珍しい。それに雨上がり直後の山は霧が立ち込め、あちこちで湯気のような白い蒸気の立ちのぼりが見えるが、今日はそれがすぐにまた雨になってしまった。それはいいとして、先日10円玉を拾う夢を書いてからも連日夢を見た。目覚めた時に書きとめておけばよかったが、すぐに忘れてしまった。断片的には記憶している。そのひとつは、四角い糞溜めに敷かれた敷物をうえに寝転んでいて、足を使って何か物を取ろうとしている。敷物の両端には友人たちがいて、そのひとりに足でつかんだものをわたそうとするが、その拍子に透明や黄色、黒の混じった糞が少し足先にこびりつく。それを寝転びながら水をかけて洗ったり、片方の足で擦り取ったりするのに、まるで粘着力の強い糊のように全然はがれず、どうしたものかと困り果てていた。糞の夢はお金が得る夢だと言うが、そんな兆しは全くないし、夢判断は当てにならない。きっと10円玉の夢を見たので、その反動で糞の夢になったのだろう。さて、今朝は10時半頃に目覚めた。あることで起こされたが、その直前まで見た夢を書こう。

夜、とあるビルを背にして立っている。大きなビルではない。地方都市にあるような小さなビジネス・ホテル程度の殺風景なものだ。ビルの前は真っ暗で、人の通りはない。筆者から見て右側、ビルに隣接して1軒の光の灯った小さな食堂らしき店がある。それはビル正面からはかなり通りに向かって出っ張って建っている。そのため筆者は店の正面を見るのではなく、側面を見ている。出入口付近に知り合いのOが立っている。もう30年以上会ったことはない。その店を経営しているのではなく、常連らしい。筆者の姿を見て声をかけて来たが、店を出たり入ったり、ちょこまかと忙しくしている。相変わらずな奴だなと思っていると、ふと目の前を左方向に並んで歩み去るアベックがある。女が手前で男は向こうだ。街灯もない暗闇の中であるので、少しぼんやりとしているが、女は白いコートを着てすらりと、そして颯爽としている。男は50代後半で、痩せ型だ。スーツ姿で女の上司ということがわかる。女と並ぶと首の分だけ背が高く、180センチ以上の長身であることがわかる。そしてその上司は筆者が背にして立っているビルの会社に勤務している。筆者もかつてはその会社にいたことがあるが、その男のことは全然知らない。別の部であったのだろうか。女は知っている人物だ。しかし、知り合ったのはその会社ではなく、もっともっと後年であるから、女が会社の近くにいることが不思議だ。その会社のことは知らないはずなのに、どういうわけか遠い故郷からやって来て、最近入社したようなのだ。女は筆者のことをかつてはよくよく知っていたが、通りすがりに筆者の姿をほんの少し見て、申し訳なさそうな表情をちらりと見せ、男と肩を並べてどんどん歩み去って行く。その様子を目で追うと、やがてすぐに右に折れ、下へと続くエスカレーターに乗り、それも降りてもっと向こうの橋を越えてビルの陰にに消え去った。その間、店を出たり入ったりしているOが声をかけて来るが、答えるのが面倒くさいと思いながら、歩み去るふたりの姿が気になって仕方がない。街の中に、しかも闇夜にエスカレーターは動いているのはおかしいなと思うが、その付近にはちらほらと人が歩いていて、停電中のさびれた都会の雰囲気だ。男は女を仕事帰りに誘ったのだろうが、それと同時に、きっと所帯持ちの男は女をホテルに誘い、そして女は少しも拒否せずにやすやすとベッドに裸になって横たわるのだなと想像する。それで無性に腹が立って来て、悲しく絶望的な気分にもなるが、それと同時に女はもともと元々男なしではやって行けないと言っていたから、それも仕方がないかと諦めている。それにしてもまたなぜこんなところに勤めることになったのだろうかとなおも出会いを不思議がっている。
 ふと背後で2、3人の男の声が聞こえる。会社が終わってビルから出て来たのだ。初めてビルを正面から見ると、夜ではあるが、昼間はきっと黄土色をしていることがぼんやりとわかるほどにあたりは赤く明るい。空に夜の都会の遠いネオンの反映があるからだ。ビル正面の幅全体に5、6段の石の階段があって、それを上り切ったところに玄関があるようだ。だが、それは見えない。男たちのひとりが筆者の2、3メートル前のところで笑顔で同僚に言う。「このビルはビージーズっていう名前だ」。それを聞いて筆者はすぐにビルの端上を見ると、アルファベットで『Bee Gee』とあり、その下に読めないハングルが何文字かある。どちらもネオンではなく、それなりにビルの名称としては目立つように金属で作ったものを壁に取りつけてあるのだ。『Bee Gee』ではビージーであるから、ビージーズというのはおかしいなと思うが、聞き間違えたかもしれないと思い直す。そして、またビルを背に通りに向かって立つと、右手にはOに代わってMが登場する。今からクイズをしてあげるからやってみろと笑顔で言いつつ、しわくちゃになったB4サイズの紙を3、4枚手わたしてくれる。どれにも縦横合計20個ほど、きっちり区分けをして、子どもが描いたような漫画が描いてあり、そのひとつずつの上下に日本語の1、2行の横書きの文章がある。Mはその文章を口頭で英訳しろと言うのだ。そんなクイズなんて面白くないと思うと、急に下半身が寒い。確認するとズボンを履いていないのだ。暗闇だからまだ誰にも悟られにくいようなものだが、こんな恥ずかしいことがあってはならないと戸惑い、その場所からどう動いていいかわからず途方に暮れる。それにどんどん寒さは増して来るではないか。次にいきなりビルの内部の階段の狭い踊り場のようなところに移動している。手にはさきほどMからもらった漫画ではなく、筆者がかつて勤務したことのある会社名がレターヘッドのように上部に横書きにエンジ色で印刷された1枚きりの名簿がある。何人かの名前と住所が手書きされているが、どれも知らない人だ。それを手にしながらどうしたものかと思っていると、会社の同僚だった女性のHが当時の姿で出て来てこう言う。「30年も経ったらそらもう知らん人ばっかりやしなあ」。そしてまた突如今度は畳の狭い部屋にいる。昼間だ。窓からは瓦屋根がいくつも見えている。どこか下町のようで、部屋も少し傾いていてそれにかなり散らかっている。畳も古い。目の前には会社の部下であった女性Sが普段着でいる。Sの家のようなのだ。対面するSは古い書類の束を手わたしてくれるが、筆者はそれに興味がない。Sに下半身が寒くて仕方がないと言うが、また気がつくと、ズボンがないどころか、すっかり下半身は裸になっている。Sは困ったような、申し訳なさそうな表情で見るが、こっちはどうしていいやらわからず、手で覆い隠そうとして慌てている。そこで目が覚めた。


足元がよほど寒かったのだろう。そのまま夢に反映した。6時頃にトイレに立ったが、目覚めた後はまたトイレに入った。尿意があっての夢内容か。全体的にはサラリーマン時代の夢ということか。ほとんどその時代の夢は見ない。もうとっくに忘れたと思っているのに、予期しない時に見る。前半は少々ぼかして書いてある。本当は強く思い当たることがあるが、詳しく書くのはまずい。それでもこの前半は悲しい夢で、今でもこうして書いていて思い出すと、その気持ちになってつらい。目が覚めたのは、階下で玄関の戸が開き、誰かが入って来て、何か置いて行った音が聞こえたからだ。すぐに下に降りると、袋に入った5、6枚のうすあげがテーブル上に置かれていた。従姉が来たのだろう。たまに立ち寄っては何かをよくくれるからだ。だが、声くらいかけてくれてもいい。しかし、毎日寝るのが夜3時以降ということを一昨日にも言ったばかりで、朝10時半ならばまだ眠っていると思ったのだろう。家内は鍵をかけずに今朝は仕事に行ったようだ。
by uuuzen | 2005-12-06 23:53 | ●【夢千夜(むちや)日記】
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