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●飛び出しボーヤ、その31
力に対抗するシンボルとして飛び出しボーヤの看板を考えてもよい。何の暴力か。もちろん自動車だ。それは一瞬で凶器に変わる。



●飛び出しボーヤ、その31_d0053294_22302926.jpg

筆者は車を持っていないし、持ちたいとも思わないが、世の中はどこでも車社会で、車を運転しない人でも車の恩恵を被っている。宅配便がいい例だ。だが、それは将来的にはドローンを使うようで、そうなれば道路はもう新たに造らなくてもいい。筆者は百年、先年、万年先のことをよく思うが、車の排気ガスが公害となっていた時期からすれば今はかなり改善されているし、何事も悪い状態は永遠ではないと思っている。だが、それは楽観主義とは関係がない。ひとつの悪いことが下火になれば別の悪いことが必ず興って来るからだ。車社会の弊害に我慢ならないとしても、100年か200年すればかなりましになる気がしているし、万年先には車はなくなって、高速道路は全部撤去され、地球は紀元1000年頃の自然を取り戻しているかもしれない。だが、それで何もかも牧歌的なことになるかと言えば、全くそうではない。車がなくなり、道路が減少しても、ドローンやそれに類する空飛ぶ自家用車が膨大に増え、今度は地表に道路が隈なくあった時代より厄介なことが生じる。絶対にそうなるはずで、人間はいつの時代もそういうことを繰り返して行く。そこで思うことは、たとえば古代にあった海底が今は山になっていることだ。国境がなくなればいいとジョン・レノンは歌ったが、遠い将来に日本は確実に国土が消え、その頃に日本人がいるかどうかとなると、人間はとっくに滅びているだろう。そんな遠い将来の少し手前で火山帯に巨大地震が頻繫に起こって、日本は滅亡するかもしれない。おそらくそうだろう。そう考えると、今の繁栄をせいぜい謳歌しておくべきだ。また、そういう大変化を人間は思っているので、地球に代わる星を探しているとも言えるが、地球が冷え切ってしまう前に地球から脱出出来たとして、その別の天体で人間が行なうことはこれまでやって来たことと同じはずで、人間は永遠に同じことを繰り返し、右往左往するだけだ。そういうことをキリストやブッダはよく知っていたのだろう。そういうあまりに長い年月に比べて人間の寿命は一瞬にさえならないが、その一瞬の何億分の一という短い人生の中で人間は遠い将来を想像出来るところに、人間の能力のすごさがある。また、これを別の角度から見れば、人間は一生で充分何事も知り、満足するということだ。またしなければならない。
●飛び出しボーヤ、その31_d0053294_22304587.jpg さて、5日に行った二条城のライトアップについては昨日までに4回に分けて投稿した。写真は前後するが、今日はその5日に撮った飛び出しボーヤの写真を3枚載せる。「その1」に書いたように、当日は高島屋前から八坂神社に行き、円山公園の枝垂れ桜を見た後、市美術館の創画展に行った。それを見終わったのがほとんど5時直前で、それから二条通りをひたすら西に向かって歩いた。午後6時からライトアップで、それまでに1時間ある。ちょうど日が西山に沈んで行くところで、眩しいことはこのうえなかった。二条通りは堀川通りから烏丸通りまではよく歩いた。その間に染色材料店や外注の店があったからだ。過去形で書いているのはもう亡くなった店もあれば筆者が長年利用しなくなったところもあるからだ。だが、まだ営業をしている店は当然あって、その日はそういう店の玄関前を通った。家内もよく知っていて、そのことを口に出したが、そう言えばその店の名物親父と言ってよい高齢の主はもう亡くなったかもしれない。筆者が最後に会ったのは5年ほど前か。その当時でもかなり弱っていた。そんなことを思いながらその店の前を通り過ぎたが、筆者は長らく染色の仕事をしていない。年内にはそれを再開したいと思っているが、さてどうなるか。それはさておき、最近甥から二条城の前にある国際ホテルが閉鎖になって新たなホテルが出来ると聞いた。筆者は京都のホテルに関心はないが、近年の外国人観光客の増加からホテルが不足し、京都では民家を半ば無届で宿にすることが増えているので、老朽化したホテルが新しく建て変わることはいいと思う。そう言えば、岡崎の二条通りから西へ向かってしばらく行くと、賀茂川に出てそこからは昔はホテル藤田であった新たなホテルが目の前に見える。何という名前であったか忘れたが、外国のホテルの名前だ。それもいつの間にか建ってしまったが、以前より存在感が薄く、また以前より和風っぽい。その方が京都には似合う。堀川通り沿いの京都国際ホテルは20年ほど前に建った南側の全日空ホテルに圧倒された形で目立たなくなってしまった。それでもその目立たないところがいかにも京都らしく、それはそれで奥床しい感じがあって、前を歩いても全日空ホテルのような圧迫感はなかった。デザインがどこか和風っぽかったからだろう。二条通りを真西に堀川通りまで出ずに、堀川通りが見えた頃に右すなわち北へと曲がったが、その手前で撮ったのが今日の最初の写真だ。左手が閉鎖になった国際ホテルで、その塀のために飛び出しボーヤの看板はとても目立つ。つまり、それだけ車は速く走るようになったのだろう。またかなり傾いた陽射しのために影が長くなる時間帯で、さらに逆光で撮ったので、筆者にとってはとても印象深いものとなった。この跳び出しボーヤの看板の近くに黒染め屋があって、筆者はそれがどこであったかを思い出そうとしながら首をその辺りに振り向けたが、今では黒留袖の需要がとても少なくなり、廃業したかもしれない。国際ホテルがなくなった後はどんなホテルが出来るのか知らないが、同じ資本であればよいと思う。つまり、廃業ではなく、あくまでも時代に即した建て替えであれば、喜ばしい。
●飛び出しボーヤ、その31_d0053294_22312238.jpg 最初の写真の飛び出しボーヤは初めて見るタイプで、それでこれは絶対に撮っておかねばと思ってカメラを取り出したが、西日を避けてかなり斜めから撮った。そして撮り終えてその向こうに歩み、何気なしに振り返ると、当然なのだが、裏側にも同じ絵柄があり、しかも西日が当たってとてもはっきりと見え、また撮影しやすかった。それがわかっていれば最初からそう撮ったのに、新しいタイプに出会えた喜びが先立って、とにかくその場で撮影しようという気でいっぱいであった。それにそうして撮ったからには反対側からは撮らない。それは筆者の主義で、これまでの飛び出しボーヤでも、ひとつかふたつの例外はあるかもしれないが、基本的にはしたことがない。さて、あまりに西日がきつく、またそのまま堀川に出てもまだ6時まで30分近くあるので、堀川丸太町南西角のスーパーに行くことにした。そのことは先日書いた。そのため、四辻を右すなわち北に入り、次の四辻まで行った。そこは夷川通りで、その付近も筆者は京都に出て来た時から馴染み深い。染めたキモノを蒸しに出すのに、四条大宮駅で下車してその工場まで持参していたのだ。今はマンションになっているが、バブル崩壊で蒸し工場ではもう儲からない時代になっていたのだ。その工場の社長やその奥さんの顔を覚えているが、一時は筆者にキモノの染色によるアロハ・シャツを作れないかとの相談めいたこともあった。そういう商品を東京に店を出して売れば儲かると踏んだのだ。その思いは当たっていたが、10年ほど早かった。その蒸し工場には家内がまだ2,3歳の息子を連れて筆者のキモノを持参したこともあって、しかもそれが雪の舞う真冬のことで、その工場のあった付近を歩くたびに家内はそのことを恨み節として必ず言う。それはともかく、その工場がなくなって別の蒸し工場を探したが、それは四条大宮から歩いて5分ほどの距離で、最初からそこへ持って行けばよかったと思ったものだ。その店は健在で、またそこの社員とはすぐに顔馴染みになった。もう数年訪れていないが、みんな元気だろうか。話を戻す。夷川通りにあった蒸し工場のすぐ近くに、最近TVで洒落た喫茶店が紹介された。それを覚えていたので、そこに入ろうとして店を探すと、しばらくして堀川通り沿いにあることがわかった。筆者がよく訪れる染色材料店の真向いの2階だ。なかなか雰囲気はよさそうだが、何しろ二条城に入るまで30分しかない。それではもったいないかということになって計画どおりにスーパーに行くことにした。そして堀川通りを西へわたると、目の前に新しい保育園が出来ていて、その玄関脇に0号の飛び出しボーヤが据えてあった。また保育園の南角には頭上にもう1体あって、満開の桜に囲まれていた。その向こうに駐車場が見えるが、そのすぐ近くの樹木を何本か切って駐車場に広げる案が出ていることは先日書いた。さて、3枚目の写真は2枚目を撮る前に見つけたが、アジア系女性観光客がきゃっきゃと言いながらその看板を物珍しげにあらゆる角度から自分たちと一緒にスマホで撮影していた。それでなかなか撮影するのに困ったが、ふたりに気づかれないうちにさっと撮影した。そしてUターンして北のスーパーに向かった。スーパーでのことは「その1」に書いた。3枚目の右下のコンクリート壁に映るのは家内の影だと思う。これが写っているとは気づかなかった。
by uuuzen | 2016-04-12 23:59 | ●新・嵐山だより(シリーズ編)
●『二条城ライトアップ2016... >> << ●○は○か、その33

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