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●『二条城ライトアップ2016』その1
ード・マップに歩いた道筋を青で引くことを想像すると、今日は時計回りに長方形の下辺を取り除いたような形になる。京都市内の中心部、つまり洛中は碁盤目状に道が走っていて、何十年か前は市電が田の字型に走っていた。



●『二条城ライトアップ2016』その1_d0053294_20535293.jpgそう言えば今日は岡崎の府立図書館前の小さな公園の片隅に市電の車両がおいてあったので入った。内部は観光案内所になっていて、ひとりの女性が後方に陣取っていた。この市電の写真も撮ったが、数日後に投稿しよう。今日から数日は二条城で撮って来た写真を使うが、20枚近くあるので、4,5日は要する。それだけ書くこともないが、没にするのはもったいないのでともかく撮った順に載せて行く。毎年二条城では桜の季節にライトアップが実施されている。4、5年前に親類の花見会があって、食事に行く前にこのライトアップを見る機会があったが、筆者は直接食事する場所に赴いた。それでずっとそれなりに気になりながら、今年はついに見ることが出来た。二条城に入るのは10年ぶりかもっとだ。前はよく通るのに、内部がどういう状態であるかはよく知っていることもあって入る気になれないが、桜の季節のライトアップというのはごく限られた期間なので、一度は体験しておくのがよい。また桜の下にシートを敷いて酒盛することは許されないから、純粋に夜桜を楽しむが、それがまたよい。今年は風風の湯でも桜は大したことがなく、もう散ったも同然だが、毎年どこか確実に見たという印象を持つためにわざわざ出かけるのはよい。とはいえ、常についでの筆者で、今日は二条城だけを目的に外出したのではない。まずその話からしておこう。
●『二条城ライトアップ2016』その1_d0053294_2054428.jpg

 京都市美術館で『創画展』が始まったので、招待券を持ってそれに出かけた。京都造形大の吉川さんが毎年春と秋に送ってくれる。彼は石本正教授が亡くなったので、教授になったと思うが、そうなっても絵ががらりと変わることはない。またもうそういう年齢でもないかもしれない。岡崎に向かう前に、四条河原町の高島屋から八坂神社に向かい、円山公園の枝垂れ桜を見ることにした。とてもいい天気で、たくさんの人が来ていた。枝垂れ桜は年々枝が縮小し、もう往年の半分ほどの樹勢になっているが、それでもやや高いところに1本だけ立っていて、また樹齢もそれなりに長いので、貫禄はある。それをまともに見ることもなく、そそくさと園内を通り抜け、知恩院の前に出て、北に向かって歩いた。青蓮院の大きな楠木を見、また首を左に向けて青蓮院前のマンションを眺め、いろんなことを思い出したが、それらをここに書くとあまりに脱線が過ぎるので無視して先を急ぐが、京都市立美術館の前は以前来た時は地面を深く掘って何か工事をしていたが、それがすっかり終わって何事もなかったかのようになっていた。あれだけ深く、また広く掘り返したので、地下室でも出来るのかと思ったが、どういう理由の工事であったかわからない。ともかく、美術館の北側にあった市民アトリエの建物はすっかり失せて、見通しがよくなっていた。あまりに殺風景で、建物があった場所に何か新たに出来てもいい気がするが、その計画があるのかどうか知らない。それもいいとして、『創画展』には1点気に入った絵があった。最後の部屋にあって、題名も作者も忘れたが、香港のような密集したビルの隙間の渡り廊下を老人がひとり歩いている様子を描く。日本画とは思えないが、顔料を膠で溶いているので日本画ということだ。細密描写が徹底していて、描くのにどれだけ時間を費やしたのかと思う。原寸大で見てもあまりに細かいので、写真図版では全くその味わいは伝えられない。幻想的な作品で、実際の風景なのかどうかわからないが、半分はそうだろう。迷路の圧迫感を伝え、鑑賞していてあまり気持ちのいい絵ではないが、『創画展』の大きなジャンルとして、こうした建物絵があり、花鳥画や人物画だけではない日本画というものを教えてくれる。だが、毎回同じように見える作品が大半で、今後もそうなのだろう。時代は大きく変化しているとも言えるし、全く変わらないと言ってもよく、『創画展』に並ぶ絵が同じようなものであることはそれなりに人生を改めて感じさせる。また、同じようでいて、毎年新しい人が会員になり、古い会員は死んで行くので、わずかでも変化はあることは確実だ。
●『二条城ライトアップ2016』その1_d0053294_20541822.jpg

 さて、市立美術館を出た後、向かい側の図書館に向かったが、前述のように市電が見えたからだ。その市電は平安神宮の中にあったものではないだろうか。ただし、ペンキは新しく塗り換えたようだ。市電を見学した後、二条通りに出て、そこを直進することにした。そうそう、美術館を出たのは午後5時5分前だ。二条城のライトアップは6時からで、ちょうど1時間あった。歩いて1時間はかからないから、途中で時間をつぶす必要がある。その話の前に、二条通りを真西へ向けてひたすら歩くと、西日が眩しくて困った。30分ほどの間、ずっと西日に照らされていたが、桜日和の陽気の中、その経験はとても小さな頃を想起させるように懐かしいものであった。それは日没前のある時間帯であればどこにいても感じされるものと言ってよいが、そう思えば人生は太陽と密接に関係していて、どのような陽射しにもそれなりの特別の記憶がある。それは誰しも同じかどうかわからないが、同じ人間、あるいは同じ動物であれば、共通した部分もあるに違いない。つまり、犬でも桜の季節の西日に感じることがあった、その思いは人間のそれとあまり変わらないのではないか。筆者はサングラスをかけていたからいいが、家内は眩しい陽射しにずっと文句を言い続けた。ともかくその陽射しから逃れるすべがない。何しろ二条通りの突き当りが二条城で、そこまで歩くのは二条通りが最短だ。とはいえ、さすがに眩しいので、途中で一本北の戎川通りに入った。それは招待券を入手していたので、二条城の門の前で並ぶ必要がなく、2、3年前に出来たホテルの跡地のスーパーに向かうことにした。そこで飲み物を買うなりして時間を潰すためだ。スーパーで休憩出来るとなった家内の不満も解消されたが、イート・イン・コーナーがあったので、買ったパンやジュースで15分ほど過ごした。筆者らの真横のテーブルに50代後半らしき夫婦が座ったが、どうも彼らも二条城に向かうようなので、招待券の1枚をご主人に手わたした。とても恐縮されたが、それは招待券があれば並ばなくてもいいからとのことで、去年は30分近く並んだそうだ。だが、1枚では夫婦のどちらかが並ぶ必要がある。それでは喜んでもらえないが、何度も礼を言われた。彼らより先に出て二条城に向かうと、確かに行列が100メートルほど続いていた。当日券はそれが面倒だ。予想以上にたくさんの人が来ていたが、みな他府県からの観光客であろう。
●『二条城ライトアップ2016』その1_d0053294_2054306.jpg スーパーに話を戻すと、イート・イン・コーナーには西洋人の若者が数人いて、彼らも二条城に行くことがわかった。だが、観光客ではあってもかなり慣れた感じで、1か月以上は滞在しているように見えた。そういう外国人を京都でよく見かける。そのスーパーの土地は以前はホテルであったが、長い間何も建たなかった。今から20年ほど前か、そのホテルの喫茶室で妹の大阪時代からの友人と会ったことがある。人が振り返るような芸能人的な美女で、筆者が中学生の時から知っている。嫁ぎ先は高槻であったのが、夫の仕事の関係で京都に転居し、岡崎に住んだ。そして妹との交友がまた始まったのだが、筆者は彼女にキモノを2点買ってもらった。1点はTVに出演した時に着てもらい、同席した星由里子からキモノを誉めてもらった。さすが見る目があると思ったが、そのキモノは白山紬に手描き友禅で藤の花を染めたもので、かなり派手だが、とてもよく似合った。写真館で撮ってもらった写真を送ってもらったが、指に光る大きなダイヤモンドに家内はすぐに目が行った。それはさておき、その彼女と会って話をしていると、すっとひとりの男性が入って来た。筆者が以前勤めていた染色工房の親会社の呉服問屋の社長の弟で、専務であった。筆者より7,8歳年長であったと思うが、恰幅があり、ダンディな遊び人といった風情だ。筆者はかわいがってもらったが、その専務は「ああ、大山くん」と言ったきり、ずっと妹の友人のその女性の顔を見ていた。『こんないい女、大山くんとどういう関係か』と思っていたのは間違いがない。彼女はその視線を意識しながらも全くの平気で、しばらくしてふたりでそこを出たが、それ切りそのホテルの喫茶室には入ったことがない。そして、彼女とはその後も何度か会ったが、去年妹から死んだと聞かされた。しかもしばらく経っていて、たぶん死んだのは60くらいだろう。彼女の妹は東京在住で、妹の娘の振袖を作ってほしいとわが家にやって来たことがある。その娘はとても小柄だが、これがまたとても美人であった。それがその母親から言わせれば全くそうではないとのことで、ちょっと驚いたが、美女の家系なのだ。振袖を作って納めた後、伊勢丹写真室で撮った写真を送ってくれたが、さすがに美しい。それから数年経った頃、50そこそこでその母親が死んだことを妹から聞かされたが、その後10年ほどして姉も亡くなった。美人薄命だ。キモノの話になってしまったが、そう言えば二条城には筆者が作ったキモノを等身大のマネキンが来て坐っている。これは前にも書いたが、60年ほど経てば新たに作るとのことで、もうその時には筆者はいない。
●『二条城ライトアップ2016』その1_d0053294_2054461.jpg

by uuuzen | 2016-04-05 23:59 | ●新・嵐山だより
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