●「武田理沙~フランク・ザッパ・メドレー関西初演」 武田さんと筆者が10月26日、大阪の神山町のALWAYSにて対談します。
●彦根城にて、その3
分がよりよくなるには、花の季節に訪れることだが、一昨年の大晦日は城南宮を訪れ、今年はまだ寒い頃に彦根城で、せっかくの花木は蕾もまだ縮こまっている。



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花が満開になればどれほどきれいかと想像しながら撮ったのが今日の3枚目だが、まるで薔薇の蔓のように見える枝垂れ梅が奥の城を遮っていて、絵はがきの構図としては全くの失格だ。この写真の直前に、写真の左手から城を背後に家内の写真を撮った。撮影ポイントとしてそこにひこにゃんの立て看板が据えてあったからだ。せっかく撮ったその写真は、筆者の指先が写真の左半分を占め、城もひこにゃんも家内も中途半端に見えている。これは家内を撮ることにあまり気が進まない証拠になりそうなので、家内には言っていないが、本人も撮られたことを覚えていないだろう。その写真を撮った後、歩を右に少し進め、そして撮ったのが3枚目だが、枝垂れ梅の背後にひこにゃんの立て看板を収め、それが見えないようにした。せっかくの城がひこにゃんと一緒では、何だか城がかわいそうだ。それでも城はどこでも似ているから、ひこにゃんがあることで彦根とわかると評判であろう。筆者はひこにゃん目当てで彦根に来たのではないので、立て看板には関心がなかった。馬屋を過ぎて濠沿いに、ひこにゃんが登場する時間を記した小さな標があったが、その時間も確かめなかったし、またどこに出現するのか注意も払わなかった。天守閣近くとなると、あの着ぐるみ姿で急な坂道を上り下りするのは大変であるし、またその姿を観光客に見られてはまずいから、その標があった濠に近い場所であることは想像出来た。それはともかく、まずは天守閣で、これは城を訪れた時の常識だ。城に至るまでの写真は今日で終わりだが、天守閣が間近に見えるとはっとするもので、今日の最初の写真は昨日の4枚目とほとんど同じ場所に立って反対方向を撮ったもので、城の上半分が見えてわくわくさせると同時に、ようやく着いたかという気にさせる。石段を上り切ると、2枚目の写真のように左手に鐘がある。その前に緋毛氈を敷いた床几と赤い傘があるのは誰でもそこで休憩していいのかどうか書かれていなかったが、たぶんそのためのものではないだろう。数人しか座れないでは、たくさん訪れる人たちの用を足さない。では何のためにこれらがあるのか不思議だが、城が間近に見える平たい場所に来たので、少しは寛いだ気分になってもらいたいとの配慮か。あるいは左手に建物が写っていて、そこが土産店か茶でも飲ませる店であったかもしれない。雨が降ってくれば緋毛氈は濡れるから、それをすぐに片づける人が必要だ。その人が左手の店らしき建物に常駐しているのかもしれない。天守閣前に店があるのは、和歌山城がそうであった。ということで、この緋毛氈の床几はその店で飲料を買った人が利用出来るものとしておく。そういう店は必要だ。というのは、夏場であれば、冷たい飲料を飲みたい人は多いから、そうした人が濠の外まで戻ることは体力的にまず無理だ。そう言えば、馬屋の近くにも店はなく、この天守閣前の木造の建物しかそうした店がなかったのではないか。
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 飲料の話が出たので書いておくと、JR彦根駅を下りて数分のところに、大きなスーパーがあった。ビルの地下のフロア全部がそうなっていて、城に向かう前にそこでちょっとしたおやつ類を買った。昼の食事には時間が早く、しばらくスーパーの商品を見て回り、またその一角の休憩所で飲み物を飲んだりした。その休憩所に、80代だろうか、高齢の女性がふたりいて、喫茶店のように利用していた。また高校生が数人いて、カップ・ラーメンを食べていたが、スーパーの店員は別にして、人をまともに見かけたのはその休憩所のみで、城に至るまで人影を見なかった。大阪や京都では考えられないことだが、地方都市とはそのようなものだろう。地方都市と言えば東京以外はみなそうなるが、同じ地方でも人口に差があって、活気は異なる。彦根は活気が感じられなかったが、それでも貧しいという雰囲気はさほどしなかった。半ば朽ちたような家を見なかったからだ。そういう貧しいと感じさせる地域は都会にある。城へ至る街路樹に松の木が植わるというところからも、彦根は生活レベルが低い街ではないだろう。では、産業が何かあるのかと言えば、それは筆者にはわからない。家内とよく話すが、TVで紹介される農家は、どこもまるでちょっとした城のような大きな家で、ゆったりと暮らしている。地方都市の住民は都会の平均的な人たちよりはるかに豊かな生活をしていると、そのような映像を見ると思う。では彦根市の住民はたいていは大きな田畑を持っているのかと言えば、城からかなり離れたところの人たちはそうだろうが、筆者らが歩き回った限りでは田畑を見ることがなく、普通の街と変わらなかった。つまり、店が混じった街並みだが、そうした店がみな繁盛しているかと言えば、人がほとんど歩いていないのであるから、そうとは思えない。それでも店がつぶれずにどうにか生活出来ているのは、みんな蓄えがあるからということになる。これは城を見た後、帰りがけに見た光景だが、彦根市内の一番の商店街とおぼしき通りを歩いた。その中に廃業はしていないとしても、テントが破れるなど、かなりみすぼらしい店があった。そしてその店の通りを挟んで正面に、市会議員のポスターが貼ってあり、その文句に、「地元の活性化なくして日本の活性化はありえない」とあった。つまり、彦根市は活性化していないということで、それはごくわずかな時間だけ滞在した筆者にもわかった。わずかであったので、なおさらよく感じたとも言える。この地方都市の疲弊具合は、東京の一極集中とセットに考える人が多いが、実際そのとおりで、日本は東京とその他というふたつで出来ている。わざわざ書くまでもなく、昔から筆者は何度もこのブログにそれを書いて来た。そして、去年12月下旬に東京に行ったことで思ったことを書くと、東京も地方都市と変わらないところが多いということだ。これはどういう意味かと言えば、東京ですら疲弊が見えるということで、日本全体の不活性を感じる。だが、ごく一部はいつの時代でも潤い過ぎるほどに金に不自由していない。そういう人が東京に多いので、東京が華やかに見えるだけのことで、東京の大部分も地方都市とそう変わらない。むしろ、貧しい部分は多いかもしれない。築城400年の彦根城に匹敵する歴史的なものが東京にあるかと言えば、ない。そう言えば東京にはゆるキャラがあったのだろうか。ゆるキャラは地方都市活性化のシンボルで、東京には必要ないということか。そうなると、ひこにゃんを初め、ゆるキャラはどれも哀愁を帯びているように見える。
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by uuuzen | 2016-02-18 23:59 | ●新・嵐山だより | Comments(0)


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