展覧会の感想をいくつか書かねばならないのに、頭を切り替えるのが億劫になっている。これが老化ということかと思わないでもない。
![●今年の天龍寺節分祭、その3_d0053294_152019.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201603/04/94/d0053294_152019.jpg)
市バスや電車の座席に座る時に「よっこらしょっと」と声を出すと、それは老人の証拠と言われるが、そのことを観察していると、30代でも言っていることがある。気分が比較的よい時、つまり気が弛んだ時に口からつい出てしまうのだろう。本人はさほど意識していないはずで、それもまた老化の証拠と言えるかもしれない。さて、早速昨日の続きだが、昨日の4枚目の写真の説明をまずしておく。昨日も書いたように、「神社の造形」という新たなカテゴリー用にたくさんの写真を用意している。今月からその投稿をまた始めるつもりでいるが、一方で出かけた際には神社をなるべく回ることにしている。それで、3日に節分祭に行った時、家内ともども去年以上に豆まきの豆をたくさん確保し、満足して帰路に着いたが、天龍寺の境内を出る前にふと神社らしき幟旗が見えた。塔頭のひとつで、中に入るのは初めてだ。ほかにも数人入って行くので、この機会にと思ってずっと後を歩いて来る家内を残してひとりで入った。門から50メートルほど進むとその幟旗が目の前に見えた。「宝徳稲荷大明神」と赤で書かれていて、神社に間違いないが、社の前に鳥居がなかった。それで真正面から撮らず、幟旗が目立つ角度で1枚だけ撮った。塔頭であるからもちろん寺だが、稲荷の大明神も祀っている。鳥居がないのは、廃仏棄釈の際に撤去したのかもしれない。あるいはかなせ狭い敷地で、鳥居は建てる余裕がないようにも見える。神社と言えば必ず鳥居があると思っているが、考えてみれば鳥居は神聖なる場所とそうでない場所を隔てる門のようなもので、肝心なのは本殿だ。それさえあれば神社ということになるのではないか。鳥居だけあって本殿がない場合があるのかどうかだが、御神体が三輪山である奈良の大神神社では、立派な拝殿はあるが、本殿はないから、そうなるとやはり鳥居は神社にはなくてはならないものになるか。こういう疑問を持つことも神社に多少関心が湧いた結果で、頭の老化を防ぐには少しは役立つか。
![●今年の天龍寺節分祭、その3_d0053294_1521665.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201603/04/94/d0053294_1521665.jpg)
それはともかく、今日は「その3」とは題しているが、節分祭についてのことはもう書くことがない。昨日の4枚目が「神社の造形」のカテゴリーに関係しているように、今日の3枚の写真も別のカテゴリーに関連している。それは「駅前の変化」だ。豆まきが行なわれた法堂前、ちょうど筆者が写真を撮りしかも豆を確保しようと思って立った場所のすぐ近くに、今日の1、2枚目の写真を載せた立て看板があった。それは塔頭のひとつであろう、友雲庵で何度か開催された河川改修のシンポジウムの様子を伝えるもので、2枚目の写真からわかるように、去年の秋からすれば2年前の9月16日の桂川の氾濫以降、桂川を拡幅するか、また土手を高くするかなどの、国交省や府や市の関係者との会合が開かれて来て、去年9月16日に筆者は、強制ではなく、自主的にひとりで出席した。わが自治会あるいは自治連合会からはほとんど筆者ひとりであったろう。つまり、川は右京区の嵯峨と西京区の嵐山や松尾地区の間を流れているにもかかわらず、関心のある人のほとんどは嵯峨の住民だ。会合の際、筆者は最前列に陣取ったが、京都新聞の記者がやって来ていて、何枚か写真を撮っていた。その写真に筆者は写っていることがわかったが、案の定数日後に自治会の古老から、河川改修のシンポジウムを伝える記事の写真に筆者がはっきりと写っていることを伝えられた。その記事を見なかったが、およそ半年後に節分祭で天龍寺が場所を提供していることもあって、その記事やまたシンポジウムの様子を簡単に伝える立て看板を作った。節分祭にたくさんの人が来ることを見越しての広報だが、関心のありそうな人はほとんどなかったであろう。それほどに小さな看板であった。それはともかく、2枚の写真とも筆者は写っていた。2枚目の写真に黄色の矢印で示したのが筆者だ。2枚目では最も左に水色のシャツ姿で写っている。筆者の顔写真はネットにはほとんど出ていないが、どういう老人かはこの2枚で多少わかるだろう。3枚目の写真は帰り道に中ノ島橋近くで撮った。正確に言えば
3日の投稿の2枚目の写真つまり中ノ島最南端で浚渫工事の様子を撮った後すぐで、筆者の近くにいた鴨4羽は、筆者が見ていることを知ってすぐにゆっくりと川の向こう岸近くにそよそよと泳ぎ去り、一直線に並んだ。その様子が面白いので撮った。ポケットに入っている福豆でもやればよかったかと今は思うが、鳩ではないので豆は食べるかな。