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●今年の天龍寺節分祭、その2
い着ぐるみの胸に「渡月橋」と黒で大きく書いたキャラクターが登場したのは去年からで、その写真は去年2月14日に載せた。



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今年ももちろん豆まきの舞台上に登場したが、昨日書いたように今年は別角度から撮影しようと思い、舞台の右横手に立った。そこで撮ったのが今日の3枚目だ。豆が撒かれている間に数枚撮ったが、最初の挨拶時のものを選ぶ。豆を撒いている間は、みんな必死に豆を取ろうとしてまともな写真にならない。舞台上あらならばその光景も面白いだろうが、豆をもらう立場にいれば、みんなにもみくちゃにされる。それに、豆を取るのにみんな必死なのに、その中に混じってひとりカメラをかまえて写真を撮っている呑気な姿はアホとちゃうかと思われる。だが、筆者はすでにたくさん豆の入った小さな袋を得ていたので、それで撮影に回った。それでも豆まきが終わるまでとにかく取れるだけ取ろうというのが常識かもしれない。たいていの人はそうだろう。無料でもらえる福であるから、誰よりも多く持って帰りたい。だが、それはあまりに浅ましい姿だ。前にも書いたが、北方ルネサンスの画家ボスの絵に確か「干し草の車」と題する絵がある。それは、台車に干し草を積めるだけ積もうとする人の争いを描いたもので、人生をたとえている。500年経った現在でも全く人間は変わらず、生きている間にどれだけ世間からたくさんの金をぶん取るかの競争に明け暮れる。それを醜いこととはほとんどの人は思わず、たくさん金を持っている人物ほど、自分がいっぱしの偉人になったような顔つきだ。それが本当のアホらしいで、筆者は羨ましくも何ともない。話は変わるが、先日京都の八瀬にあるホテル兼スーパー銭湯の会員専用施設に行って来た。10年ほど前に遊園地を壊して出来たそうだが、サラリーマンは会員になれず、会社経営者専用の高級施設だ。筆者は誘われて行っただけで、誘われなければ一生中を覗くことはないような超高級の雰囲気がある。温泉施設は嵐山の「風風の湯」の10倍以上の面積はあるだろう。それにもっと豪華な造りだ。そこで汗を流すと、今度は天井がとても高い大広間でバイキング料理だ。ひとりいくらするのか知らないが、中華、和食その他、何でもあって、酒も飲み放題だ。筆者は宿泊せずに深夜に帰宅したが、水や茶を10杯近く飲んだ。喉が渇くのだ。料理はどれも味が濃く、正直な話、スーパーの500円の弁当と味は変わらない。それですぐに口内炎になり、それが1週間経っても治らなかった。ということは、毎晩そんなところで飲み食いしていると、すぐに癌になるだろう。大金を使って体を壊しに行くようなもので、大金持ちが漫画的存在であることを再認識した。食べ放題飲み放題というのがそもそも先の「干し草の車」で、醜い考えだ。会社経営の社長たちは、そういう施設の会員になるくらいしか金の使い道がないのだろうし、またそういう施設を利用していることで、自らの成功に酔うわけだが、全くアホらしい図式だ。筆者なら、そこらの食堂で食べている方がはるかにおいしいし、健康にいいと思う。
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 話を戻す。「渡月橋」のキャラクターは月橋渡(つきはしわたる)という名前で、中に入っているのはおそらく天龍寺の若い僧であろう。別に大きな動きはしないから、誰でもよく、ひょっとすればアルバイトを雇っているかもしれないが、それは無駄というのもので、やはり僧が中に入っていてほしい。出番は朝の11時半と午後は1時半と3時半の3度で、また豆まきの間の10分程度であるので、そんなにしんどい仕事でもない。このキャラクターが全身真っ白であるのは、満月の白さに合わせたもので、どこかミシュランのあのタイヤのキャラクターに似ているが、その指摘を恐れたのか、胸に「渡月橋」とはっきり書いたのだろう。それに背中には茶色の梯子状の橋が縫いつけてある。それはそうと、今日は冒頭に「白」を使う番であったので、この3枚目の写真から話を始めた。順序から言えば、まず1,2枚目について書かねばならず、そこまで話を戻そう。昨日書いたように、法堂前に着いた時はまだ1時間ほど豆まきまで時間があった。人が舞台前に集るには早すぎるから、筆者はまた甘酒をいただき、そして法堂前の小学生による習字や絵の展示を眺め、それでも時間がたっぷりとあるので、法堂前でも北寄りの赤い鳥居の奥へと入って行った。このブログには1月に新たなカテゴリー「神社の造形」を設け、そこへの投稿を2月から始める予定でいたが、それが少し遅れ、また不規則になる。用意している神社の写真はたくさんあるので、投稿内容に困らないが、書く時間がない。それはともかく、天龍寺の中に神社があることをこの節分祭で改めて知った。それで豆まきの前に家内から離れて筆者のみがその鳥居をくぐって中に入り、何枚かの写真を撮った。ほかにも男女の数名がじっくりとそこで時間を過ごしていて、なかなか思うような写真が撮れず、15分ほど待ってようやく人が写らない瞬間を得た。3枚目の写真が舞台の右端から撮ったものであるのは、その神社から最も近いからで、神社から筆者がいつ出て来るのかと家内はしびれを切らして待っていた。筆者が神社の写真を撮っている間に、舞台前に人がたくさん集まったからだ。だが、うまい具合にと言うべきか、舞台正面の人の列の厚さに比べて、脇はとてもそれが薄い。これは脇には豆が撒かれにくいという人の心理だ。実際にそうなのかどうかだが、豆まきをする人はあちこちに陣取るので、最もたくさん豆が飛来する場所はないと思う。いや、実際はあるのだろうが、競馬のようにそれは豆まきの人の癖に負うので、誰にも判断出来ない。
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 小学生の習字と絵画は、何と言っても絵画の方が面白い。習字は手本どおりにいかに書くかだけで、個性の発揮の点からは絵画に劣る。本当に味わいのある字を書くようになるのは成人してからで、また齢を重ねるほどいい。小学生の習字は、手本に近いほどにどこか小賢しい感じがして面白くない。それにその手本だが、跳ねる必要のない一画を跳ねたものを真似てどの子の書も嫌味なものになっていた。これは手本を書いた大人が悪い。そういう本来は跳ねない箇所に跳ねを入れるのは、演歌歌手がよくやるような、わずかに歌い出しをずらせるようなもので、専門家ならまだ許せるが、小学生の手本にする字にそういうけれん味を込めては人間性が疑われる。だが、書家とはそういうものだろう。文字だけが上手というのは全く味気ない話で、筆者はそういう人物の書をほしいとは思わない。筆者は書の掛軸をたくさん持っているが、どれも歴史上に名を残した人のもので、書の専門家ではなかった。書は誰でも個性があるわけで、上手下手はあまり関係がない。その上手な書で飯を食っているというのが筆者には気に入らない。上手な書は1000年もっと前の中国で完成されている。いくら逆立ちをしてもそれらを越えるのは無理な話だ。なぜなら、そういう昔の立派な書を手本に書いている限り、それを超えられるはずがない。しかも他人から金をもらって教えている間の時間は無駄に費やしているから、ますます分が悪いではないか。それはさておき、絵画だが、写真のように今年は版画が目立った。ここで冒頭の「白」につなげると、習字も絵画も最初は真っ白な紙だ。そこにいかに自分の手で何かを刻印するか。そういうことを小学生の時に先生から手法を教わるのはいいことだ。自分で新たな方法を発見するのが理想だが、それにはまず今までに発見された方法を学ぶ方が近道だ。1,2枚目の写真からわかると思うが、どれも見事な作品で、明るくて春らしく、筆者の家に飾りたいくらいだ。2枚目の黒を基調にしたカラフルな版画は、いったいどういう工程かとしばし作品の前で考え込んだが、わかってしまうと簡単でも、子どもたちは自分ひとりでその技法を発見することはとても難しい。写真の作品はどれも四方に白の枠があるが、それは展示されている版画とは別に、もう1枚の同じ画用紙を切り抜いて上に密着させた状態で全体に黒インクをローラーで摺ったために出来たものだが、もちろんその場合、その重ねた画用紙の残りの部分で魚などを切り抜いて枠内に置いておく。すると、黒のローラーで摺った後は、その魚の形に白抜きの場所が出来るが、今度は黒が乾いてからそこに絵具で色をつければよい。あるいは、摺られる紙に最初に多色で描いておいてから魚の形の紙を貼って黒で擦る。そこまでは誰にでもわかるが、よく見ると、そういう単純な工程だけでは説明出来ない箇所があった。面倒なので書かないが、結論を言えば、基本は基本としながら、変化球もちゃんと教えてそれを実行させている。それは大人になっても必要な態度で、そういうことが義務教育の図画工作の授業で学べるところに、5教科のみ重視する人の単細胞的な、つまりアホな頭が対照的に思い返される。今日の4枚目の写真の説明は明日に。
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by uuuzen | 2016-02-06 23:59 | ●新・嵐山だより
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