会員カードをレジの際に出すと買い物の金額に応じてポイントがつく。ムーギョではそんなカードはないが、トモイチではある。当初筆者はそのカードを作らなかったが、レジの女性と気安く話すようになり、100円出してカードを作った。
そのカードを紛失して再発行してもらう時にまた100円出したが、1ポイントは1円でこれは100円買うごとにつくから、再発行代の100円は1万円の買い物をしてもらったポイントとなる・ポイントは1000点貯まると現金1000円に交換出来るが、筆者が交換したのが3回だ。交換は1年に1回あるかないかで、還暦過ぎの夫婦だけの生活では買い物をあまりしないことがわかる。ただし、トモイチで買うのとムーギョとでは、ムーギョの方が金額が多い。それに家内は松尾橋近くの京都で最も有名なスーパーの会員カードも持っていて、そこでもトモイチと同じほど買う。このほかに5,6軒の遠方のスーパーにたまに行く。自転車に乗ることもあれば運動とばかりに歩くこともある。自治会のFさんの車で樫原のホームセンターに行った時、その近くに大阪発祥の有名なスーパーがあることを去年知り、家内と二度そこへ行った。もうほとんど向日市との境に位置し、家内はこれほど遠いとも思わなかったと文句を言ったので、それ切りになっていたが、5月に鳥羽上下水道施設の有名な藤の公開を自転車で見に行った帰りに立ち寄った。それが二度目だ。そのスーパーのすぐ北にもスーパーがあり、そちらでも買い物をしたが、今日の最初の写真はたぶん後者だと思う。家内がひとりで買い物をしている間、自転車の前籠に積んだ買い物の守りをしていて、ふと自転車が少ないその駐輪場を見ると、小さな虹のかけらがあった。何が反射しているのか周囲を見回してもわからない。遠方のスーパーに行くのは、少しでも安くてよい品物を買うためだが、仕入れ先が違うのでスーパーが違えば商品が違い、価格も違う。それを確かめるのが楽しい。それでも、安いといってもせいぜい数十円程度で、遠くまで出かける労力を思えば割りに合わない。トモイチのポイント・カードにしてもそうで、家内は最近2,3度同じことを口にした。「いくら買っても500点台のままで、1000点に遠いわ」。また家内はこんなことも言う。「わたしら車に乗らへんし、いつまでこんなところまで歩いて買い物に来るやろ」「こら和えれる時まで来たらええ」。梅津の従姉の斜め向かえに住む従姉と同世代のおばさんを昔からよく知るが、最近ムーギョでばたりと遭った。初めてのことで、少し話した。「どうしてこんなところまで来てるのん?」「散歩がてらの買い物ですよ」「せやけどかなり距離があるやろ?」「往復4キロ半くらいですかね」「へー! 大変やね。あまり歩き過ぎるのもよくないよ」。彼女は70少し手前だが、その年齢になればそう思うのも無理はないのだろう。だがわが家から最も近いスーパーは500メートル先で、とても品揃えが悪い。それでみんな梅津か嵯峨まで行く。自転車は少数派で、みんな車だ。
今日も家内と午後5時半から7時までムーギョとトモイチに行ったが、冬至前なので日暮れが早い。それが心細さを募らせるが、夜の自転車は危険であるし、また筆者らの自転車にはライトがない。だが、家内は今日はこんなことを言った。「こうして歩くと、体調がいいように感じる」。そのようにでも思わないことには、往復4、5キロも人影のない殺風景な夜道を歩くことは出来ないが、家内は肺が悪いので、適当な運動をした方がよい。それには歩くのが一番だ。どうでもいいことついでに書いておくと、ムーギョとトモイチで買い物すればふたりとも両手いっぱいになるのに、家内は松尾橋バス停東のもう1軒のスーパーによく立ち寄る。それがまた筆者には長く感じられるので、最近は先に帰っていいよと言われるが、夜道であり、筆者はいいが、家内ひとりでは心配だ。それでいちおううなづいて先に帰ると見せかけ、バス停の待合所の最も陰になるところで座って待つ。四条通りの南にスーパーはあり、筆者は北側で待つから、家内がスーパーから出て橋に向かうのをバス通り向こうに今か今かと待つ。ところが、待っている間にバスや車が視界を遮るから、家内の姿を見失いかねない。先日はバス停で10分ほど待ち、ひょっとすればバスが信号待ちして視界を遮っている間に行ったかと思って待合室を飛出た。後ろを向くと誰も歩いて来ない。前方にも人はいない。それで早足で橋をわたると、どうもまだスーパーの中にいるような気がした。それで橋をわたって右手すなわち北側の暗がりで待つことにした。橋をわたっている時、そこに立てば真っ暗でまさか人が立っているとは思えないからだ。そしてそこで待って1分しない間に早足で家内が橋をわたって来るのが見えた。そして阪急の踏切をわたろうとする頃に外に出て後を追った。ふたりの距離は30メートルほどだ。そして家内が先に帰宅したが、筆者が先に帰っていると思っているから、驚いたようだ。同じ手は2回使っては面白くないが、松尾橋のバス停で重い荷物をしばし置いて家内を待つのはちょっとした休憩になる。それでまた数日後に先に帰ると言ってバス停で待ち、10分ほど後に家内がバス通りの向こう、つまり南側の歩道を松尾橋に向かって行くのを見て、筆者は北側の歩道を歩いて後を追った。松尾橋をわたったところで家内は筆者に気づいたが、そこで先日と同じくバス停で待っていたとタネを明かした。さて、今日の2枚目は空に見えた虹のかけらで、今年の7月であったと思う。午後4時頃に嵐山郵便局に行く途中で前方に見えた。同じような虹は珍しいとTVで映像が流れたことがある。3枚目は昨日撮った。これも郵便局に行く途中で撮った。昼前だ。マンホールの端が窓ガラスが反射しているのか、派手なピンク色に染まっていた。写真ではそれがわからないのが惜しい。どおの窓か周囲を見渡してもわからなかった。