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●神社の造形―西院春日神社
哮ライオンのトレードマークがビデオの背表紙の一番上についた映画が2本、筆者の斜め前の本棚に並んでいる。



●神社の造形―西院春日神社_d0053294_282046.jpg

それがトレードマークのみ見えるようにカレンダーが覆っているので、何の作品かわからない。自分で買っておきながら、たぶんまだ見ていないものであるからだ。カレンダーを少しずらせばいいが、面倒なのでこのまま書く。それにしてもたくさん物があると、だんだんとそういう具合に忘れっぽくなって行く。最近はそのことを思うようになって来た。実は今日の投稿は、秋ほどヤフー・ボックスに保存している写真を順番に見て行く途中で気づいた。8月の29日、名古屋に行って来た翌日は、ひとりで京都府立図書館に午後から調べものに行った。バスで西院まで出てそこから北向きに乗り換えるが、どうせ西院で下りるのであるから、春日神社を見て行くことにした。ひとつ手前のバス停で下りた方が近いようなのでそうしたが、そうなると神社の西側から境内に入ることになる。そして東へ直進して東の鳥居から出ると、北向きのバス停まですぐだ。そのようにして春日神社の3枚の写真を撮ったのに、うっかり忘れてしまって建勲神社、そして今宮神社の写真を投稿した。その日に最初に訪れた春日神社は2か月近い遅れで今頃載せるが、それだけ筆者のうっかり度が高まって来ていることを自覚する。だが仕方がない。せっかく撮って来た写真なので、ともかく今日載せることにする。最初は西端の鳥居、2枚目は本殿をやや東から見ている。3枚目は東の鳥居で、普段この神社を訪れるのとは逆のコースをたどった。盆踊り大会が開かれていて、夜にはもっと大勢の人がやって来るのだろうが、それでも特に親子連れが多く、仮設なのか、それとも舞殿のような神社に元からある建物か、その中に2,30人の子どもたちが立って合唱していた。学芸会の雰囲気で、それが神社で行なわれるのは、地元の大人たちの指導というか、そういうことをさせる引率力があって、なかなか微笑ましい光景であった。また盆踊りはもうやらなくなったところが多いので、さすが人口密集の西院だけはある。また人口が多いだけではなく、伝統があるからで、当日の境内の縁日の雰囲気は昭和時代を感じさせる温かみがあった。その様子は写真からもわかると思うが、2枚目の写真はなるべく人を写さないようにと心がけたので、写真の枠の外に大勢の人がいる様子は伝わらない。またこの写真を撮りながら、本殿の朱色がかなり色褪せているのが気になると同時に、もっと大きいと思っていたのが意外に小さいことに気づいた。お詣りしている若い男性と比べてそう思ったのだが、市中のど真ん中にある神社で、境内の広さからしてちょうどいい本殿の大きさと言える。最初の写真の奥に見えている鳥居は、3枚目の写真の奥の鳥居と同じもののはずで、2枚を見ると境内の東西の幅がおおよそわかるだろう。もう夏休みは終わっていたが、土曜日で学校は昼までであるから、またまだ夏休み気分だ。それで子どもが多かったが、縁日気分は楽しいものだ。盆踊りは寺の境内でやるものという印象があるが、神社でもよいということを知った。この神社の祭りは10月にあったと思うが、一度だけたまたまその日の夕方に通りがかったことが10年ほど前にある。その時に比べると、東の鳥居前の道に露店が並ばず、かなりおとなしい雰囲気だ。まるで地元の人間のような顔をして西から入って東へと素通りしたが、とにかく資料館へ急ぐ必要があり、本殿前の賑わいをじっくり観察する時間がなかった。
●神社の造形―西院春日神社_d0053294_283566.jpg

 東の鳥居前は写真からもわかるように、この神社の表玄関と言ってよい。西側は店がほとんどなく、道幅も狭い。その狭い道を北に数分歩き、左折すれば右京税務署があって、5,6年前までは毎年そこに申告に訪れていたのに、その後は西大路五条下がるの社会福祉会館に場所が変わったので、和が家から少し遠くなり、また神社の西側の道路を歩くこともなくなった。税務署を訪れる以外にもその道を昔はよく歩いた。キモノの仮絵羽仕立てをしてくれるおばあさんが近所にいたからだ。あまり上品な人ではなかったが、いかにも下町の世話好きといった感じの女性で、手際よく筆者の注文を聞いてくれた。忙しい時は近所の同世代の女性に仕事を回していたようで、直接そのひとりに家に引き取りに行ったこともあるが、その女性は物静かで上品であった。ただし、どこか冷たい雰囲気で、よけいな冗談は言えないタイプであった。5,6年は西院のおばあさんに仕立てを頼んでいたのが、ある日訪れると、表札が変わっていた。若い女性が出て来て、おばあさんは亡くなったと言う。寝耳の水で、困った。それで一度だけ仕立ててもらった下請けのもうひとりの物静かなおばあさんのところを訪れると、自分はそういう仕事をしていないとすげない返事だ。いや、以前に一度しておただいていると言うと、したことがないの一点張りで、結局してもらえる人がないままに帰宅した。狐につままれたような気になったのは、何年も仕事をしてもらっていたおばさんが死んだことではなく、仕事がほしいので下請けではなく、直に注文がほしいと言ったもうひとりのおばあさんの態度だ。最初の筆者の印象は当たっていた。どことなく冷たい感じはそのままで、まるで「あんたのことは知りません。初めて会ったのに変なことを言わはりますなあ」といったような表情にこっちは驚かされた。その頃には仕事がどこも激減していて、たまに仕事をするというのは勘も狂い、やりたくなかったのだろう。それでももしそうだとすればそのように言えばいいではないか。西院、そして春日神社と言えば筆者はすぐにキモノの仮絵羽仕立てのおばあさんを思い出す。またあれほど元気でしゃきしゃきしていた人が、数か月見ない間に死ぬとは、人の命はわからないと思った。今でもその家は同じたたずまいであるはずだが、8月29日はその前を通らなかった。通ったところで筆者の記憶も薄れているので、かつてと同じかどうかもわからない。今までに何人かの仮絵羽仕立てをお願した女性があるが、みな死ぬか転居するかで、時代が変わって来た。仮絵羽仕立てくらい自分でも出来るが、専門家に任せると早いし、きれいだ。また本仕立てをする人は賃金の安い仮絵羽仕立てはしないので、今ではもうほとんど見つけることは出来ないのではないか。それほど京都の呉服業界は低調になって来ている。西院辺りは住みやすそうで、今からでも引っ越したいと思うが、地域に入ってみればどこも同じで、また筆者の年齢になれば溶け込むのは難しいだろう。
●神社の造形―西院春日神社_d0053294_285372.jpg

by uuuzen | 2015-10-09 23:59 | ●神社の造形
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