人気ブログランキング | 話題のタグを見る

●当分の間、去年の空白日に投稿します。最新の投稿は右欄メニュー最上部「最新投稿を表示する」かここをクリックしてください。

●神社の造形―倉敷の阿智神社の三つの鳥居
か樫かそれともほかの木か、大きなどんぐりが今日の2枚目の写真の筆者の撮影位置の周辺にたくさん落ちていた。写真の奥に小さく写るのは家内で、待っている間に3,4個拾った。



●神社の造形―倉敷の阿智神社の三つの鳥居_d0053294_103691.jpg

だが、持って帰っても使い道がないかと思って、家内と合流した時に捨てた。家内がかなり遅れて来たのは、筆者が一昨日載せた鳥居をくぐったからだ。家内は筆者が神社ばかり回っていることを不思議に、そしてあまりよく思っていない。仕方なしに就いて来ている。それでまず昨日の話の続きを書くと、若宮神社の写真を撮る前だが、美観地区を出た。美観地区には南北に川が流れていて、その辺りの感じは京都の伏見によく似ている。そして、倉敷のこの美観地区は確かに美しいが、絵はがきのようで、美観地区以外の街並みとあまりにも落差があり過ぎて、ちょうど京都太秦の映画村のような感じがする。つまり作られた町だ。実際はそうでもないのだろうが、観光客目当ての店ばかりが軒を連ねると、どうしてもわざとらしさが露わになる。生活感がないからだ。見知らぬところを歩く楽しみのひとつは、地元の人の生活感に触れることだろう。その意味で言えば、倉敷の美観地区は一度見ておけばいいように思う。そしてそこから一旦出ると、昭和をまだまだ感じさせる建物が多く、その方が、何となくしみったれてはいても、温かみを感じる。そのことは美観地区の南端を東西に走る車道に入り、美観地区を離れるほどに感じる。美観地区の真ん中を南北に流れる川の名前はどう呼ぶのか面倒なので調べないが、その南端の道路すなわち信号のある交差点の手前で堰があった。そこで川の流れを堰き止めて美観地区の水量を調節している。それもまた美観地区をより美的に見せるためであろうが、倉敷はこの美観地区で有名であり、今後ますますその美観に磨きがかかり、どの店も常に客で溢れるということを目指すはずだが、それは美容整形の美女がさらに整形を繰り返すことに似て、どことなくグロテスクだ。それが美と言えるかどうかは、少し疑問なところもある。倉敷で筆者が歩いた道はごく知れているので、美観地区以外の雰囲気を充分味わったとは言い難いが、それでも若宮神社から元の道を戻らず、その前の細い道を北に進み、3,40メートルほどのところで右折し、そしてまた北に進むなど、地元の人しか通らない道を歩いた。そうして若宮神社から東北400メートルほどの美観地区の東端の交差点に出たが、そこは若宮神社に向かう前に歩いたところで、ちょうど一周して来た形になったが、地図を見る、道ではないどこかの敷地のような中を北進し、そのことが歩きながら心配もありながら面白かった。筆者は方向音痴なので、適当に歩いて行くその先が予想したとおりの結果を生めばいいが、行き止まりになることもたまにはあって、そういう時は戻れば済む問題であっても家内が一緒では不平をたくさん聞くことになるから、見知らぬ町をどんどん行くことは常にスリルがある。そのどこかの敷地のような中を進んだのは、ちょうど筆者の目に建物から出て来た人が筆者が目指す方向に向かって歩いて行ったことと、その100メートルほど先の狭い出口らしきところから若いカップルがこちらを向いて入って来たのを見たからだ。若宮神社のすぐ東は市立美術館だが、100メートル離れて大原美術館があるので、建物は昭和レトロのままで、しかも誰も入って行かないような雰囲気があった。それでも市立美術館が必要なのは、そこを借りてグループ展をする人があるからだろう。それはともかく、時間があれば、また何か珍しい企画展をしていれば入ったが、若宮神社を撮った後、急に空が曇り、ぽつりぽつりと降って来た。大雨になればどこかで傘を買えばいいが、その前に商店街のアーケードに入ろうということで、前述した美観地区の東端の交差点の信号を東に越え、また美観地区に入って、一昨日載せた阿智神社の鳥居前に至ることにした。そこが商店街のほぼ終点と言ってよい場所だ。
●神社の造形―倉敷の阿智神社の三つの鳥居_d0053294_105264.jpg

 幸い雨にはならず、阿智神社の鳥居前に来た頃にはその心配がほとんどなくなった。それで筆者は最初から決めていたように、当然のごとく石段を上がり、鳥居をくぐって先に進むことにしたが、そのことを家内は知らない。「どこ行く?」「神社」とだけ答えてずんずん先を行くと、家内はふくれたようで追って来ない。筆者は本殿の前に行ってその写真を撮ればいいと考えて先を急ぐが、予想に反して本殿らしきものはいつまで歩いても見えない。ひとりふたりと向こうからやって来て擦れ違う人はあるが、家内を残したままどこまで行けばいいのかと心配になって来た。一昨日の鳥居をくぐって上り坂を直進すると、左手が切り立った崖で、駐車場や家がどんどん足元から底の方に下がって行く。見晴らしはいいが、そのような道や眺めに遭遇するとは予想しなかったので不安でもある。しかもそういう細い道が200メートル以上も続く。そしてついに今日の最初の写真の鳥居が見えるところに来た。そこまで来れば本殿はそう遠くないだろう。そこで振り返って撮ったのが2枚目で、家内の姿が見えたのでほっとした。家内はおそらく筆者の姿が小さくなって行き、ついに見えなくなったので不安にかられたのだろう。幸いなことに細い道は途中で一か所枝分かれしていたが、そっちの方角でないことは案内表示板でわかった。そっちへ行くと美観地区に戻ってしまうし、最初にくぐった鳥居とは違う場所、おそらく大原美術館に近いところに出て来るはずだ。方向音痴でもそのくらいのことはわかった。さて、家内と合流し、家内を待っている間に拾った大きなどんぐりを捨ててまた歩き始めた。家内ももう観念しているらしく、文句は言わない。それどころか、倉敷の美観地区のすぐ近くにこんなに静かな山や神社があるのかと言った。2枚目の写真の撮影場所からさらに100メートルほど進むとようやく長い石段とその上に大きな門のある場所に来た。そこで撮ったのが今日の3枚目で、石段の上の門は随神門と呼ぶ。石段の一番下の両脇に建つ柱は鳥居ではないが、横方向に綱を張って御幣を下げているので鳥居と同じ役割だろう。この小山はどういう名前か知らないが、地図では神社の東に公園があり、その名前が鶴形山公園となっているので、鶴形山と呼ぶのだろう。神社境内と公園が隣接するのは京都の建勲神社と同じで、カップルには必要な公園だ。また前述したように最初の鳥居をくぐって坂道を上って行く途中で墓石がたくさん見えたので寺も隣接している。それは観龍寺というが、大きな寺だ。建勲神社のある船岡山はもう少し大きいはずだが、それでもひっそりとした感じはよく似ていて、美観地区の喧噪を思えば嘘のようだ。さすがの中国人や韓国人観光客もここまでは上って来ない。それは神社や寺に関心がないというより、ガイドブックで紹介されていないからだろう。山の上からの眺めが格別いいか、何か珍しいものでもあれば別だが、阿智神社は地味な方だ。今日は境内の写真は載せないが、中はいろんな小さな社が目白押し状態で、落ち着いた雰囲気のなかなかよい境内であった。
●神社の造形―倉敷の阿智神社の三つの鳥居_d0053294_11361.jpg

by uuuzen | 2015-10-03 23:59 | ●神社の造形
●神社の造形―倉敷の若宮神社 >> << ●嵐山駅前の変化、その379(...

 最新投稿を表示する
 本ブログを検索する
 旧きについ言ったー
 時々ドキドキよき予告

S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
以前の記事/カテゴリー/リンク
記事ランキング
画像一覧
ブログジャンル
ブログパーツ
最新のコメント
言ったでしょう?母親の面..
by インカの道 at 16:43
最新のトラックバック
ファン
ブログトップ
 
  UUUZEN ― FLOGGING BLOGGING GO-GOING  ? Copyright 2025 Kohjitsu Ohyama. All Rights Reserved.
  👽💬💌?🏼🌞💞🌜ーーーーー💩😍😡🤣🤪😱🤮 💔??🌋🏳🆘😈 👻🕷👴?💉🛌💐 🕵🔪🔫🔥📿🙏?