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●神社の造形―齋宮神社
柱に括りつけられるのは西部劇での光景で、日本では鞭を暴行の道具に使うことはなかったのではないか。鞭を使うことがないかと言えばそうではなく、馬を駆る時は革製ではないかもしれないが、鞭のような道具は使って来たであろう。



●神社の造形―齋宮神社_d0053294_2135146.jpg

それはさておき、西部劇で鞭柱として使うのはどのような木であったかと思うと、カトリーヌ・ドヌーヴが大きな木に縛りつけられて泥を投げつけられる映画の場面が浮かんで来るが、となると、日本の映画で夜の神社の木に呪いの藁人形を釘で打ちつける場面もあったことを思い出すが、その木はきっと神木なのだろうと改めて思い、去年自治会の大志万さんと大阪の住吉大社に行った時、彼女が神木にはあまり近寄らない方がいいと言ったことが次に思い出される。なぜ近寄らない方がいいのか、理由は知らないが、神木の接近することはその根の上を歩くことで、これは神木を冒涜していることになるかと考えてみる。木も生きているのであるから、不必要な重みは嫌だろう。そういう考えは日本だけのものかどうか。樹齢数百年といった木は世界中どこにでもあると思うが、アメリカではそういう木を大切にし、敬うことがあるのか。カスパー・ダヴィド・フリードリヒは大木を主役にたくさん絵を描いたので、ヨーロッパではありそうだが、アメリカではインディアンがそうしたとしても、その後にやって来た白人はどうか。昨日落柿舎の裏手にある芭蕉の木のことを少し書いた。それを見ながら、筆者は家内に、「芭蕉を家の裏庭に植えればどうかな」と言った。家内は冗談と受け取ったが、筆者は半分は真面目であった。もちろんそのためには現在の植生をかなり変える必要があるが、珍しい芭蕉の木があるのは楽しい。とはいえ、現在は合歓木が巨木になりかけていて、それと芭蕉の木のみで、庭はいっぱいになってしまう。家内は毎年合歓木の成長が恨めしいらしく、今年も2,3か月で予想をはるかに超える枝の広がりを見せたので、数日おきに秋になればそれをどうにかしろと言わんばかりの態度を見せる。あまりに邪魔な状態になって来ているので、思い切って根元から切れば、また新しい木を植える楽しみも出来るというものだが、桂川沿いで拾った種子から30年ほど育てて来た結果なので、かわいそうなことをする気になれない。それどころか、大きく枝を伐採すると、祟られるかもしれないという恐れもある。これが年々大きくなっているのは、それだけ木が成長しているからで、樹齢を重ねるほどに樹木は神木に近づく。なので、自宅の庭には大きくなる木はあまり植えない方がいいように思うが、これは木の種類にもよるし、また庭の広さと関係する。さて、昨日は2日遅れで右京中央図書館にDVDを2枚返却に行った。鈴木清順の面白そうなものを2枚借りたのに、見る機会がなかった。土日と地蔵盆で終日時間を取られたので、返却が2日遅れた。そういう時は新たに借りることが出来ない決まりになっていたと思う。それは司書の考えひとつでどうにでもなるものと思うが、昔中央図書館に通っている時はそうであった。1日くらいはよかったが、2日以上になると、返却日に新たな図書を借りることが出来ない。それでまた日を改めて出かけねばならないが、返却日に新たに借りるというサイクルが狂い、図書館に足が向きにくくなったものだ。右京中央図書館では1,2日遅れても新たに借りることが出来るようだが、司書の思いひとつと、またDVDの場合は駄目であったと思う。それで昨日は手ぶらで帰宅することになり、当分図書館には行かないだろう。また、買ったのに見ていないDVDはいろいろとある。CDも同じ、本もそうで、筆者は時間がいくらあっても足りない。それはさておき、昨日は家内と一緒に図書館に行き、帰りは梅津に回ってスーパーで買い物をした。だが、筆者にはDVDの返却以上に思惑があった。それは神社巡りで、4か所を回った。そのたびに境内に入って写真を撮ったが、家内は先に行き、筆者が来るのを2,300メートル先で待っている。お互い携帯電話を持っていないので、そのように別行動すると、はぐれてしまう可能性が大きいが、どういうわけかそうはならない。
●神社の造形―齋宮神社_d0053294_21353527.jpg 神社4か所のうち、半分は予定していなかったが、前を通りがかったので立ち寄った。その4か所を今日から順に紹介するとして、まずその最初は齋宮神社だ。先日齋明神社を紹介したのに、また「齋」だ。双方の神社の距離は300メートルほどか。そのような近さでなぜ「齋明」と「齋宮」があるのか。このような調子で神社を作って行くと神社だらけになるが、日本はそういう国だ。齋明神社も齋宮神社も伊勢神宮に奉仕する齋王が籠って身を清めた野宮ということで、昨日書いた内親王がその役目に当たった。身を清めるのであるから当然未婚だが、現在の野々宮神社の秋の斎王祭りで輿に乗る若い女性も、処女かどうかは不問にし、未婚者から選ばれるだろう。また内親王の全員が結婚出来るとは限らない。それどころか結婚出来るのはごく稀で、大半は未婚のまま尼寺に入った。門跡寺院というのがそれだが、皇族は結婚に関してはきわめて不自由で、神様に近い存在も傍目にはよくても、辛い存在で、庶民には残酷物語に見える。伊勢への斎王はもうないが、齋明神社や齋宮神社が現存するのは、先のわが家の合歓木のように、あれよあれよ思っている間に歴史を重ね、今さら失くすことも出来ないという理由が大きいのではないか。1000年以上も存続し続けているものを、廃絶するというのは、神木を切り倒すのと同じ罰当たりな行為で、ともかくそのまま保っておこうという考えだ。だが、齋宮神社は現在バスが走る三条通り沿いにあって、その点は齋明神社と違って歴史の荒波の影響を受けた。三条通りと言っているが、それは昔はもっと東の方までで、丸太町通りと同じく、戦後になって西へ延長されたものだ。四条通りもそうで、それだけ右京区に人が多く住むようになった。三条通りを西端の渡月橋までどのように通すかとなれば、なるべく直線が好ましい。それで齋宮神社の境内が少し道にかかるようになった。もう少し南に振ってもよかったかもしれないが、斎王に因む神社より、庶民の足が大事ということになったのだろう。いかにも現代らしく、それだけ神社はあってもなくてもいいようなものになっている。全部がそうではないが、小さな神社は地元住民以外にはほとんど目に入らない。昨日筆者は三条通りを東に向かって自転車で走っていると、左手に齋宮神社の石の鳥居に気づいた。今までも気づいてはいたが、それ以上の関心はない。ネットで毎日こうして神社の造形について書いているのでわざわざ自転車から降りて中に入って見たが、筆者のブログはわずかながらも筆者の興味を広げている。鳥居をくぐってすぐ左手にあるのが今日の3枚目の写真が、石の玉垣の数本と切株が並んでいる。これは何か。帰宅してネットで調べてわかったことは、前述のように境内が三条通りのためにわずかに削られ、その際にムクノキを2本ほど切ったらしい。神木に鞭を当てたどころか、鋸で致命傷を与えた。今日の最初の写真は三条通りの神社の向かい側の家の前に立って撮ったが、この写真だけ見ていると、鳥居の前にバスや車が通るとは思えない。また、玉垣の向こうに土塀があるのは、交通量が多いのでそれから隠れる意味合いからであろう。ともかく、この神社の境内は昔はもっと鬱蒼として暗く、樹木はバスや自動車の通行の妨げになっていた。3枚目の写真左上の説明板の全体は2枚目の写真に写した。背後に京都市指定の保存樹のムクノキが1本聳えている。神木だ。先日見た宇治の縣神社のムクノキを思い出すが、樹齢はさほど変わらないだろう。また、わざわざ目立つ説明板を設置するほどの樹齢を重ねているとは思えないが、おそらく三条通り拡幅のために切り取られたムクノキがあったことを知ってもらうためであろう。3枚目の写真の切株は、このブログの「切株の履歴書」シリーズの投稿に使えると思って撮影した。伐採された木のものと思うが、それにしてはあまり太くない。それは根元近くでは直径が大き過ぎて邪魔になるので、梢の方を使ったのではないか。ベンチ代わりにもなるとの考えと思うが、神木であったならば、座るのは罰当たりだ。2枚目の写真の左下隅に見えているのはさざれ石で、神社ではこの石を置くことが多いことをこの1か月で知った。狭い境内で、名前のとおり、女性的と言える。またきれいに箒の後が隅々までついていて、それが印象深い。写真を撮った後、家内を追いかけると、大映通りの入り口近くで待っていた。筆者が三条通りを直進するのか、大映通りを行くのかわからなかったからだ。大映通りを走って次の神社に行ったことは明日書く。
●神社の造形―齋宮神社_d0053294_21355021.jpg

by uuuzen | 2015-08-25 23:59 | ●神社の造形
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