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👽💚🐸🐛🍀📗🤢😱5月11日(土)、京都河原町三条下るLive House『DEWEY』にて👻『ザッパニモヲ 💐母の日LIVE』午後5時開場、6時開演。3500円👽筆者の語りあり。
●今回は初めての別会場での、そしてザッパ/マザーズの結成日である1964年の「母の日」から60年という節目における、ザッパニモヲの演奏です。チラシ画像はここ。恒例の手製のお土産をくじ引きで配布します。

●『大坂の陣400年 特別展 大坂』その2
稀なものは価値がある。これは人間が他人が持っていないものをほしがるからだが、希少価値はどのようなものにもあるとは言えない。



●『大坂の陣400年 特別展 大坂』その2_d0053294_144398.jpg

無名の人の作品は、誰も見向かないので無名であって、その人が作った世界にひとつしかない作品であっても、無料でもほしがる人はない。作品と呼ばれる99パーセント以上がそうなる定めで、希少価値という言葉は誤解を招く。2月に大阪心斎橋に郷土玩具の会に出席した時、高山周辺で見出された土人形を収集する人の説明があった。テーブル上に並べられたものは10数個で、そのほかはパソコン画面を投影しての写真で示されたが、その人はおそらく日本で最もその高山の土人形を多く収集するのだろう。それでも数十点であったと思う。高山の骨董店で昭和30年代に買われたもので、正確な産地は今もわからない。より多く使われる絵具の色や、また文様などの描き癖から2,3人で彩色したことが推察出来るが、高山市内にそのような工房があったとの記録はないため、全く違う場所で作られたものが高山に運ばれたのかもしれない。産地がわからない郷土玩具は思いのほか多いことをその日に知ったが、家内工業的にごく少数の人が携わってごく少数と言えるほどの量を作れば、数十年後にはどこの誰が作ったかはわからなくなる。その高山人形を集めるのは郷土愛からで、筆者には伏見人形が100倍は立派に見えた。伏見人形と同じ形のものが多く、伏見人形を模倣したのは一目瞭然だが、伏見人形を模倣した別の産地の人形をさらに模したものかもしれない。本山の伏見人形が芸術的に最も優れているからには、地方でそれを模倣すると、形が崩れるのは当然だ。だが、あばたもえくぼで、崩れているのが愛嬌があると思う人もある。郷土愛があればなおさらで、郷土玩具では芸術性はあまり問われない。むしろそれは否定されがちだ。そのため、芸術がわからない人が製作に携わる場合が多い。それでも長年同じものを作っていると手慣れから無駄が省かれ、それなりの美を湛えるようになる。その考えが民藝で、その便利な言葉のおかげで2,3人の家族経営で作られた土人形が、希少価値も手伝って、収集家は目の色を変えて財産を使って集める。そして、先の高山の人形となると、集めている人が数人以上はいるから、その人たちの間で値がつき、また高価なものとみなされる。ほしい人がふたりいれば、価値は釣り上がる。その心理と事実を利用したのがネット・オークションで、ほしい人が最低ふたりいればよい。そのため、出品者は別のIDを使って入札し、ひとりしかいないほしい人に高値で入札させる。100万円で落札されたのに、2週間後にまた1000円スタートで出品されている絵をしばしば見かけるが、それは最高価格と次点の入札者のふたりとも、出品者の別IDで、ほしい人が大勢いることを自分で演出している。高値で落札した人は、競ったことに満足感を覚えるが、実際は出品者に踊らされただけで、ほしい人は落札者しかいなかったということだ。それはさておき、伏見人形に関心を持って10数年経つと、物理的に収集品を保管ないし飾る場所がないことも手伝って、関心がかつての数分の1に減った。それは希少価値のあるものになかなか出会えないからで、また出会えても数万円ほどして手が出にくいからでもあるが、つまり代表的なものはもう全部見たことがあって、未知なことを知る楽しみが失せたからと言い代えてもよい。郷土玩具の会に話を戻すと、70代半ばを過ぎると、収集家は半世紀以上も集めて来た郷土玩具を少しずつ手放すことが多くなる。自分が死ねば家族の者は価値がわからず、ゴミ同然にどこかに引き取られる。そうなる前に自分で売れ先を探し、買ってもらった人に大事にしてもらうとの考えだ。せっかく集めたものを手放すのは惜しいが、一旦手放し始めると思い切りがよくなるだろう。それでも、60半ばを過ぎているのに、毎月数万円を収集に充て、まだ際限なく郷土玩具がほしい人もいて、少々滑稽だが、収集家とはそのように物に囚われ続ける。筆者は何事も中途半端で、そのような徹底した収集家にはなれない。
●『大坂の陣400年 特別展 大坂』その2_d0053294_1445647.jpg さて、今日は1週間ぶりに、大阪歴史博物館で見た展覧会の続きを書くが、会場で撮影出来た作品の中に、土人形をたくさん展示したコーナーがあった。「その1」に書いたように、大半は発掘品を並べる展覧会で、それらの土人形も大坂城跡と大坂城下町跡から出土したもので、「第5章 大坂の暮らし―モノでみる生活」の第2節「暮らしと道具」、第3節「生涯と祈り」に展示された。「暮らしと道具」での展示品は、台所用具、調理用具、さまざまな食べ物の骨、酒器、喫煙具、喫茶の道具、灯火具、暖房用具、調度品、植木鉢などの趣味の道具、文房具、秤や貨幣、櫛などの髪結の道具、そして玩具で、土に長年埋もれても形がそのまま残るものだ。ただし、土人形は脆いから、展示されたものは破片をつなぎ合わせたものや、粉々にならなかったもので、きわめて希少価値が高い。だが、どれも当時無数に作られたもので、出土場所がわからなければ、価値はうんと下がる。それに、驚いたことに現在の伏見人形と全く同じ型のものが多く、このことは伏見人形の本質が再確認出来てなおさら関心を失うと同時に、一方では現在も見られる型が江戸時代にどのように愛されていたかが想像出来、伏見人形に対して新たな興味が湧く気がする。説明には「伏見人形」の文字はなかったが、今日の3枚の写真からわかるように、大きな犬や牛、福助は現在丹嘉が作っているものと全く同じだ。だが、かつての丹嘉が作ったものではなく、同じ型をいくつかの店が共有していたのだろう。同じ型とはいえ、ごくわずかに差があったはずで、それは著作権を侵害しないという考えからではなく、手作りゆえに作者によって必然的に生じる差だ。また、誰が原型を作っても、ほとんど差がないほどに犬や牛、福助は形が厳格に決まっていたのだろう。それは、当時の原型の作り手に創作能力が乏しかったからではない。完成されたものは動かしようがないのであって、流行というものが入り込む余地がなかった。なぜ動かしようがないかと言えば、伏見人形は「まじない」の具で、いわばお祈りを捧げる対象としての神だ。確かに遊び道具であるが、その道具で遊ぶことは健康その他、心身に災いが降りかからないようにとの願いが込められていて、人形の形は誰が見てもそれとわかる、また美しいと感じる完成度が求められた。伏見人形とはそういうものだが、それが地方に運ばれて模倣され始めると、鄙びた味わいと言えば聞こえがいいが、拙い造作は神からその分、逸脱しているのであって、見栄えがよい方がいいのに決まっている。筆者は伏見人形の原型を作った職人は現代で言えば一級の芸術家であると考えているが、家族2,3人で作るのに、その土地を代表する郷土玩具とみなされるものの多くは、芸術とはあまり縁のない、筆者には関心の埒外にあるものだ。それでも安価で販売され、またそれゆえに量産されたものは、それなりの洗練はあって、無名の人が作ったものとしての愛らしさを持っている。それはさておき、今日の3枚の写真は、最初が「犬型土人形」で16世紀末から17世紀初の小さな3点で、これは丹嘉の型にはなく、伏見で作られたかどうかはわからない。「犬は安産で子沢山なところから、お守りにしたのであろう」と書かれているが、大阪の住吉大社では「種貸し」の土人形が売られていたので、大坂で作られたものかもしれない。同じ写真の大黒、富士山、亀もそうかもしれないが、富士山は丹嘉が作るものと同じと言ってよい。3枚目の「さまざまな祈りをこめた人形」のうち、仏像は伏見人形にはない。その右の「友引人形」は童子が5人や7人並んだもので、これは伏見人形に含まれる。「死者へのなぐさめや身代わりとして棺内に入れた」と説明がある。「犬型土人形」以外、全部18世紀から19世紀のもので、伏見で焼かれる土人形がその頃から種類が豊富になったのか、それともそれ以前から作られていたのに発掘されないのか。色がほとんどなくなり、また割れた箇所をつなぎ合わせているが、どれもいかにも垢を削ぎ落したようで、手元に置きたい気にさせる。発掘された希少品と知って見るのでそうかもしれない。意外な場所で古い土人形が見られたが、郷土玩具の会の人たちはこの展覧会を見たであろうか。写真がもう1回分残っているが、没にして永遠に発掘されないようにするかどうか迷っている。というのは、もう本展について書くことがないからだ。
●『大坂の陣400年 特別展 大坂』その2_d0053294_145814.jpg

by uuuzen | 2015-07-05 23:59 | ●展覧会SOON評SO ON
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