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●飛び出しボーヤ、その25
槃会が東福寺で3日間だけあって、その中日に見に行った。そのことは日を改めて書くが、その帰りに伏見の本町通りに入って北上した。東福寺の西門から少し北の東に月輪小学校の通用門があって、その角に今日の最初の写真の飛び出しボーヤの看板があった。



●飛び出しボーヤ、その25_d0053294_1555299.jpg

久しぶりに見つけた。それですかさず撮った。月輪は「つきのわ」と読むのだろうか。先ほど調べると、去年3月末で閉校になっている。少子化の影響だろう。子どもが減って行くと、その価値は増大し、飛び出しボーヤの看板が増える理屈だが、そのことは車が増えることでもあり、少子化と車の増加は反比例している。日本は四半世紀後には空家が半分を占めると先日のTVで言っていたが、ゴースト・タウンならぬゴースト国家に邁進中ということだ。それはおおげさではない。建設業界は利益目指してまだまだ住宅を量産し続けるはずで、半世紀後には空家率が9割ということになるだろう。日本中を屋根で覆うまで、そして車はすべての道路を塞ぐまで製造が続けられ、人の姿はほとんど見かけない。そんな様子が今日の最初の写真にすでに現われているかもしれない。本町通りはだいたいいつも静かで、その古い街並みの一軒に住みたいと筆者は思うが、たまに歩くからいいのであって、住めばどこも都だ。それなのに日本全体が少子化に向かっているのはなぜか。都でも地獄のように暮らしにくいからか。子育てに金がかかり過ぎるからで、少しでも楽な仕事に就きたいと親が思っているからではないか。それは肉体労働を避け、頭脳で稼ぐ人間を目指すことで、肉体は仕事で使うのではなく、余暇で使おうとする。体を動かして金がもらえるのに、金を払ってたとえばジムで体を動かす。前者のような人間になりたくはなく、後者になりたいために学歴を身につけようとする。それで子どもたちは栄養過多と運動不足で丸々とした体つきになるが、筆者が子どもの頃でもそういうのはいた。中国はひとりっ子政策によって子どもがみなそういう具合になっているようだが、少子化はいいことがないということだ。そうは言ってもどうにも止まらず、人口が減り続ける。そして飛び出しボーヤの看板と車と空家が増える。ついでに学校もあまって来て、閉校ブームが来る。ところで、月輪小学校の通用門は閉まっていたが、向こうの校庭に子どもの姿が見えたような気がする。日曜日であり、学校が何かのために開放されていたのかもしれない。あるいは子どもの姿などなかったか。一瞬のことで記憶が曖昧になっている。ともかく、その門からは子どもたちが登下校していたはずで、それは飛び出しボーヤの看板が取りつけられていることから明らかだ。筆者の知る限りでは本町通りは車はあまり走らないが、その通用門はかなり小さく、その奥に学校があるかどうかはよそ者にはわかりにくい。閉校になって1年経とうとしていて、これからどうなるのだろう。校舎を取り壊して公園にするのか、校舎はそのままに何かの施設に転用するのか。通用門が使われなくなると、飛び出しボーヤの看板も不要だが、そうなるとしばらく経てば外されるかもしれない。そう考えると、筆者はなくなって行くものに本能的に注目し、そういう写真ばかり撮っていることになりそうだが、それを言えば写真とはそういうもので、撮った瞬間から過去のものとなる。
●飛び出しボーヤ、その25_d0053294_156541.jpg

 今日はすこぶる天気がいいので、家内と自転車で買い物に出かけた。梅津ではなく、上桂方面だ。西京図書館に本を4冊予約していたのが、昨日メールで届いたと連絡があった。ネットで予約出来ることは以前から知っていたが、急がない資料はネットを通じて届けてもらう。西京図書館が右京中央図書館よりも近い。2,3年前は右京中央図書館によく通った。またそうしてもいいが、寒い頃は敬遠したい。西京図書館は狭い。面積は右京中央の10分の1程度ではないか。入ってすぐに受付カウンターがある。そこに座っていたのは、もう20年ほど前から顔を知っている女性で、10年ほど前までは丸太町の中央図書館にいた。たぶん彼女も筆者の顔を覚えているだろう。だが、笑顔を見せることのない、真面目な司書だ。10年も経たないと思うが、どこか忘れたが、彼女と市中で出会ったことがある。ドイツ文化センターであった気がする。そういう場所に出入りするような知的な雰囲気の女性だ。その時、彼女は西洋人の男性と一緒で、どうやら恋人のようであった。あるいは夫かもしれない。中央図書館は建て替えが計画されながら、今も同じ場所に同じ建物のままだ。その代わり、右京中央図書館が出来た。同じ図書館に定年まで勤めることは出来ないのだろう。先の司書は中央図書館からいつ西京図書館に勤務するようになったのか知らないが、小さな図書館であれば気楽ではないか。お互い20歳ほど老けたが、彼女は40代半ばではないだろうか。要件だけ伝えて即座に本を出してもらったが、そのてきぱきとした動きは昔のままだ。「中央図書館から転勤になったのですね」とよほど言おうと思ったがやめた。というのは、筆者が知らないだけで、中央図書館の次に別の図書館に行き、何度目かに西京図書館に来たかもしれないと思ったからでもある。それに、笑顔を見せない女性で、筆者が親しげに話しても戸惑うだろう。ま、お互い元気であることは確認出来た。それで充分だ。前回訪れた時は無愛想な60歳くらいの男性であったが、数人勤務しているのだろう。本を入れる適当な袋がなく、また本が傷まないように、自転車の後ろの荷台にみかんの段ボール箱をくくりつけて行った。分厚い本を4冊入れても余裕があったので、スーパーで買ったものがたくさん入った。4軒回って2台の自転車が満載の格好になった。まさかみかん箱ごと盗まれることはないだろうが、念のために家内だけ店内に入らせ、筆者はずっと自転車のそばで立って待っていた。天気がそれほどよかった。道行く人たちを見ていると面白い。大柄の40代の男が数メートル離れても聞こえる声で独り言を発しながら筆者の前を横切った。磨り切れた黒の革コートを着て、臭って来そうだ。手に透明な液体が半分ほど入った1リットルほどの瓶を持っていて、それが灯油に思えた。どこへ行くのかと後ろ姿を追うと、筆者の10メートル先で自転車に跨った。そういう一見変な人物はよく見かける。不審者情報は警察を通じて地元自治会にもたらされるが、そういう人物が目立つようになると、「飛び出し変人注意」の看板を設置しなければならないか。だが、人のことは言っておれない。筆者も変な意味で目立っているかもしれない。以前書いたように、黒のジーパンの尻や股の部分が避けたので裾を少し切って当て縫いをした。それがまた避けて来て、中の白いパンツがところどころ見える。それでもかまわずに自治会内は出歩くが、穴が大きくなって来たので、一昨日はまた縫った。同じ生地がないので、黒の革を使った。それがジーパンの剥げた黒に比べて目立ち過ぎ、たぶん股の間に海苔を貼りつけたように見える。それでも穴はすべて塞がったので、またそれを履いて出回っている。家内は止めろと言うが、履き替えるのが面倒で、ついそのまま郵便局にもでも行く。たぶん筆者の下半身を見た人は、気持ち悪いと思うだろう。ジーパンのひとつも買えないのかとも思われそうだが、履き心地は抜群で、気に入っている。少子化になると、親は子どもにたくさんの衣服を買い与え、きっと筆者のつぎはぎだらけのジーンズを見ると浮浪者と思う。「あの変なおっちゃんが歩いている道は避けた方がいいよ」「そんなら飛び出し変人おっちゃんの看板がほしい」「あの変人おっちゃんに作ってもらおうか」「そんな冗談わかるかな」。今日の2,3枚目は高槻で去年撮った。電気店のシャッターであった気がする。「その7」の載せた女の子の飛び出しボーヤの看板を参考に描いたもので、帽子を被る男子は女子の黄色の帽子その他を描き変えたものだ。飛び出しボーヤは注意を喚起するためのもので、店の宣伝に利用しようとするのはわかる。
●飛び出しボーヤ、その25_d0053294_1562026.jpg

by uuuzen | 2015-03-26 23:59 | ●新・嵐山だより(シリーズ編)
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