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●健気な冬薔薇、アゲイン
べる」は声に出すこともあれば文字に書くこともある。政治家は前者で、口先だけで生きる。筆者は話し上手と周囲から思われているようだが、聞き上手の部類で、自分から長々と話す方ではない。



●健気な冬薔薇、アゲイン_d0053294_1264433.jpgそれに人前で話すのは苦手で、こうして文章を書く方が性に合っている。それはさておき、今日は久しぶりにたくさん酒を飲み、今もかなり酩酊中で、さてこのブログをどうしようかと先ほどから思案し、また何度キーを叩いても違う文字がパソコン画面に表示されるので、いつもの数倍時間がかかって書いている始末だ。そんな状態ではいつものよう長文は無理なので、写真を1枚だけにすることにし、昨日撮ったばかりのものを使う。今BGMで聴いているのは「WINDMILLS OF YOUR MIND」だ。一昨日裏庭でみかんを野鳥にやろうとしていた時に急に思い出し、口ずさんだ。この曲は「思い出の曲、重いで」のカテゴリーに数年前に取り上げたが、何を書いたのかさっぱり記憶にない。題名からしてそれでいい。人の心は風車のようにころころと変わる。いつまでも覚えていることもあれば、すっかり忘れることもある。この曲は筆者が20歳になる前に大ヒットした。筆者はノエル・ハリソンとダスティ・スプリングフィールドの2枚のシングル盤を当時買ったほどに好きであったが、普段全く思い出さないのに、一昨日は意識しないうちにメロディを口ずさんでいて、改めて名曲と思った。実際はそれどころか、筆者が死ぬ直前にひょっとずればこの曲のメロディを思い出しているのではないかといった気がしたほどだ。筆者ももう新しいものを受けつけなくなった年齢に達したかなどとも思った。それはさておき、BGMとして聴くためにYOUTUBEでこの曲を探すと、当然最初にノエル・ハリソンのヴァージョンが表示されたが、驚いたのはスティングが歌っていることだ。彼のどのCDに入っているのだろう。筆者の知る限りではまだCDで発表していないのではないか。で、スティングのヴァージョンを聴くとさっぱり心に響かない。何と言ってもノエル・ヴァージョンで、スティングも10代の終わりにその歌声を聴いて名曲だと思ったのだろう。「WINDMILLS OF YOUR MIND」すなわち「風のささやき」を思い出したのは、春の訪れが心に染みたためだろう。筆者でもロマンティックな気分になることはある。ロマンティックと言えば、人はどういうことを連想するだろう。この曲を思い出した時は、「ああ、いい季節になって来たな」というしみじみとした感情だが、たっぷり飲んで酩酊すると、女性を思う。そうした状態でYOUTUBEでいろんな歌手の「風のささやき」を聴いていると、酔いに気持ちよさが加わって来る。思い出す女性はひとりではない。今まで出会った女性はみんな優しかったなと、何だかしみじみとした気分になる。今日飲んだのは心斎橋で、2か月に一度ある郷土玩具の後だ。筆者を含めて9人が参加した。筆者が飲み会に参加するのは二度目だ。みんな筆者より10歳近く上で、話を聞くばかりだが、興味深い話題もある。そうそう、青酸カリを飲ませて夫を何人も殺した女性の話が出た。70代の会員がこう言った。『70代になると、普段女性がそばにいてほしい。ひとりで死ぬことは耐えられない』。その人はひとり暮らしかどうか知らないが、妻がいることがあたりまえと思っていると、現実は全くそうではない。で、その人の意見に対し、別の会員は殺された男性の気持ちがわかると言ったが、これは同様の事件が今後多く起きることを意味している。つまり、高齢者の男性はさびしいのだ。それで殺されてもいいので、それまでの間は女性に優しくしてほしいということだ。哀れな男と言ってしまえばそれまでで、男がそうなら女もそうであるはずだ。それはそうと、「風のささやき」はスティーヴ・マックイーン主演の『華麗なる賭け』で使われた。その封切りを筆者は昔家内と見たが、この曲が流れた時の場面はよく覚えているが、あまり感動しなかった。スティーヴ・マックイーンとノエル・ハリソンがあまりに雰囲気が違うからであった。この曲はフランスで書かれたから、シャンソンだ。語り調の歌い方からもそう言える。スティーヴ・マックイーンはシャンソンという柄ではない。この映画で相手役を演じたのはフェイ・ダナウェイで、彼女の映画はそれくらいしか知らないが、一昨日NHKで放送された『俺たちに明日はない』に若い彼女が出ていて驚いた。その映画は昔二度見たことがあるが、主演の女優が彼女だとは知らなかった。だが、改めて見ると『華麗なる賭け』に登場した女優と同じ顔だ。ただし、『華麗なる賭け』ではえらく貫禄が増している。女は早く老けるということか。老けた女は魅力がないかと言えば、男も老けるからお互い様だ。はははは、どうでもいいことを述べているが、今日の写真について書く。先日の「健気な冬薔薇」の投稿は写真が2枚だけで気になっていた。それでというわけでもないが、一昨日は自転車で精米しに出かける途中でふと同じ薔薇に目が行き、家内を先に行かせて写真を撮ることにした。撮っている時にも花が変化していないことに驚いたが、帰宅して投稿用にトリミングしてまた驚いた。写真の右端の枯れた枝と思っていたものが、赤茶の若葉を生やそうとしているではないか。筆者の思いでは、赤い花はここ数日のうちに全部落ち、茎だらけの枯れた状態になるはずであった。それが若葉を出そうとしている。春だからあたりまえか。
by uuuzen | 2015-02-22 23:59 | ●新・嵐山だより
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