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●緑のタペストリーと絨毯、その22
嗇にならざるを得ない経済状態にいる母子家庭がたくさんあることを今夜のNHKの番組で改めて知った。母親がひとり働いた収入で家賃や電気代を差し引くと4万円しか残らず、それで食べ盛りの子ども4人を含めた一家5人が食べて行かねばならない。



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母子家庭になる理由はさまざまだ。最も多いのが離婚だろうが、それは仕方がない。誰でも離婚するつもりで結婚しない。先のことはどうなるかわからない。優しかった夫が仕事を失って酒浸りになり、妻に暴力をふるうこともあるだろう。そういう夫を最低と罵っても、離婚はなくならない。先の5人家族では15歳の男子が学校を長期休暇していると言っていた。家が貧しく、学校では同級生と話が合わない。誰もが持っているものを持っていないからだ。そんなことを気にするなと大人は言いそうだが、耐えられない子どもはいるし、そのことを責められない。同じ年齢の女子も紹介されていた。彼女も家で食べるものが極端に少なく、学校を長い間休んでいた。だが、街中に子どもを対象にした食事を提供するボランティアの会が2週間に一度あって、それに参加して手作りの料理を食べるようになり、がらりと明るさを取り戻した。食事のおいしさもさることながら、同じ境遇のみんなと一緒に食事することが楽しいのだ。これが現在の日本かと思わせる様子で、満足に食べられない子どもがいることに愕然とする。福祉国家を目指そうというのが白々しく聞こえる。消費税を10パーセントにしたところで、どうせ税金は無駄使いされるだろう。貧富の差がますます開き、一方で大量の食べ残しが捨てられるのに、どこかで餓死する者がいる。先の5人家族は家賃と電気代などで毎月12万円が出て行く。5軒に一軒だったか、今の日本は大量の空家があるのにそれが有効に活用出来ないものか。そう言いながら筆者は隣家を倉庫同然に放置したままで、近所からはもったいないと言われている。さっさと手入れをして人に貸せば月に10万近くになるのに、その気が筆者にはない。わが自治会は比較的裕福な家庭が大半と思うから、先の番組の家族のような人たちがいることに鈍感になっていると思うが、ワンルーム・マンションや古い文化住宅が点在し、そういうところの住民の顔や名前は全く知らないも同然で、自治会に所属する世帯はいわば地図上でまだや模様を成している。そのことを地域全体を知っているように錯覚することはかなりまずい。それは承知しているが、さりとてワンルーム・マンションの住民の顔を知るにも手立てがない。民生委員は独居高齢者の所在程度は把握していると思うが、その情報を自治会とは共有していない。個人情報保護法のためもあるが、共有したところで使い道がほぼない。自治会への加入を勧誘しても金のかかることであり、ほとんどは断られる。ワンルーム・マンションの住民がほとんど誰とも話すことなく孤独に暮らしているとは限らないが、若者とは違って中年以降となれば仕事のない時は家に引きこもっていることも珍しくないだろう。そういう人におせっかいをするわけには行かないが、地域の活動として何かそういう人たちも巻き込めるものがないだろうか。というのは、たとえば自分のことを考える。筆者が80になっても元気であるとして、その時に何もすることがなくて家にこもり切りであるとどれほど耐えられないかと想像する。遅いか早いかだけで、誰でもいつかはひとりになる。それは当然として、その時に少しでも孤独が癒される何かがあるのとないのとでは大違いだ。先の2週間に一度食事するためにやって来る少女は小さな子に紙芝居を読んで聞かせるなど、表情がきらきらしていた。食べさせてもらう代わりに手伝いをするのが条件で、それは子どもたちにとってもとてもよいことだ。温かい人間関係が築けてさらに満腹にもなり、心が満たされる。人間としてされもがそうあるべきなのに、孤独な人はなくならない。筆者が中学生の頃にビートルズの「エリナ・リグビー」がラジオから頻繁に流れた。孤独な人たちはどこからやって来るのかという歌詞があり、そういうことを歌うビートルズがとても大人っぽく見えた。その前年にはジョン・レノンが「ひとりぽっちのあいつ」という曲を歌ったが、それも孤独に関する曲だ。当時筆者はビートルズの音楽の楽しみもあって孤独を感じなかったし、今もそうだと言えるが、それはいちおうは衣食住が満たされているからだろう。それ以上の贅沢を言えばバチが当たる。
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 今日は別の話題について書こうと思いながら、気が乗らない。そこで思い出したのが、久しぶりのこの題名だ。去年から続けていいて今日は「その22」になるものの、内容は最初の頃とは全く違って隣家のリフォームには何ら関係のないことになっている。今日もそうだ。さて、昨日報じられたが、神戸長田の小学1年生が殺された事件で気になったことがある。まず、死体が遺棄されていた雑木林だ。ヘリコプターからの写真ではそのすぐ隣りに大型のマンションがある。その際にある雑木林はかなり異様で、なぜそこだけ開発がされなかったのか不思議であった。そのことが今日わかった。開発されなかったのではなく、阪神大震災の時に建物が倒壊し、それを取り除いた後に更地にされたのだ。そして現在の樹木が生い茂る林になった。キャッチボールでも出来る空地のままにしておくのは人手がかかる。人手がなければすぐに林や森のようになってしまう。自然の逞しさと言うか、何だかそれはそれでほっとさせられる。手入れのされない雑木林は鬱陶しいだけかもしれないが、小動物の生息地にはなるだろう。だが、そこをゴミ捨て場のように思う人間もいる。少女を殺した男はすぐに捕まったが、家内に聞くところ、知的障害者らしい。そこでまたそういう人をどうにか監視しろといった意見がネットを賑わすと思うが、筆者がドキリとしたのは、少女の暮らす地域は自治会がかなりよく機能してみんな親しくしていたとのことだ。だが、自治会長が言うように、自治会に加入していないワンルーム・マンションの住民などに関してはさっぱり状況を把握しておらず、そういう人が事件を起こしても事情がわからない。同じことはわが自治会でも言える。かといって、ワンルーム・マンションの住民の情報を警察と協力して共有するなどということは絶対に無理であるし、またすべきでない。とにかく他者を色眼鏡で見ることがあってはならない。ところが、長田の事件によって地元がこれからどう変わって行くのかと不安に思う。報道でもうひとつ気になったことがある。児童の学校への送迎を親が自主的に行なっている様子がTVで映ったが、事件のほとぼりが冷めるとまた元に戻るだろう。先日何度か書いたように、わが自治会でも児童の送り迎えを自治会の有志がしているが、人員が慢性的に不足し、現在役割をしてもらっている人は後継者がないことに後ろ髪を引かれる思いをしている。同じ状況は長田でもきっとあるはずで、地域住民の交流が強くても、ボランティアに携わる人の確保は難しい。ましてや放課後に児童が殺されたとなると、登下校の児童の引率も誰でも尻込みしてしまう。長田では人を雇って登下校時の監督をし始めたと言っていたが、地元住民のボランティアだけでは手が回らない、もしくは誰も引き受けたがらない現実を示している。安全は金で買う時代になっていて、ボランティアには限界があるということだろう。だが、金で雇う警備員が地元のことをよく知り、また児童の顔を全部覚えるだろうか。それはまずあり得ず、警備にさして役立たないだろう。犯行を企てる者への威嚇の効果は期待出来るが、プロに任せると地元住民の意識はかえって減退し、その隙を突く事件がまた起きる。それはさておき、長田の事件は日本中どこで同じことが起こっても不思議ではないことを知らせる。5時間ほど前、電話が鳴って家内が出た。もしもしを5回繰り返しても相手は無言で、気味が悪いので切ったと言う。たまにそのようなことがあるのであまり気にしないが、本当は気にしていろいろと用心のために策を立てるべきだろう。そういう心配をせずに済むようにセキュリティがしっかりしたマンションに人気がある。だが筆者は外に出ればすぐに地面に足が着く棲家がよい。そう言いながら裏庭にめったに出ず、草木が伸び放題になっている。大きな合歓木に毎日正午前後の30分ほど、とてもきれいで大きな声で鳴く鳥がやって来る。聞いたことのない鳴き声で、ネットで調べようと思いながらそのままになっている。あまりに大きな声で、戸を開けていると家中に響きわたる。そしてそれがとても心地よく、頬が緩む。木を切ればそうした鳥が飛来することもなくなる。それではさびしい。庭を雑木林のように放置して家内は格好悪いとうるさいが、12月になれば剪定するつもりでいる。
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 今日は蔦の繁茂の写真ばかり4枚使う。どれもわが自治連合会の範囲内で撮った。最初は松尾駅から200メートルほど北のバス道の横手だ。ブロック塀の際に水入りのペットボトルが並べられるのは猫避けだ。光の反射に驚いて近寄らないという考えだが、それは最初のうちですぐに慣れるだろう。ブロック塀と地面のごくわずかな隙間に土があって、そこから蔦が這い上がっているが、上方向だけではなく、地面も這っているのが面白い。「その21」の最後の写真でも同様の繁茂が見られるが、植物は人間の無関心を餌にどんどん増殖する。髭と同じだ。そう言えば先日のTVでどこかの国で開催された髭コンテストを見た。髭は男の象徴で、見事に手入れし、また長く伸びた髭男がたくさん登場していて、髭が薄い筆者は多少羨ましかった。筆者は2,3日に一度は髭を剃るが、無精髭を恰好悪いと思うからだ。ほとんど目立たない髭で、剃ってもほとんど誰も気づかないと思うが、庭が荒れ放題であるからにはせめて自分の顔の髭くらいは常にさっぱりしておいた方がよい。2枚目は嵐山駅から松尾駅に着く寸前の家の擁壁で、電車の中から撮った。この蔦の繁茂の場所を過ぎたところが松尾駅の踏切で、電車は比較的ゆっくりと走るので撮影しやすい。だがそれなりに速度があるので写り具合はぶれている。かなり横長の擁壁で、写真の蔦はその数十分の一だろう。陽当たりがよいので毎年見事に緑の横長のタペストリーを生じさせる。擁壁の向こう側は数軒の店舗だが、昨日その前を歩くと、半分ほどが営業をやめていた。嵐山と違って松尾は喫茶店や食堂は流行らない。そしてそれらの店のすぐ目の前の河川敷では季節のよい頃にバーベキューをする人たちが群がる。息子が小学生の頃か、もう随分昔のことだが、PTAで知り合った女性と2,3年ぶりに松尾駅の近くでばたりと会ったことがある。彼女は筆者を喫茶店に誘った。その店が写真に写る擁壁の向こうにある1軒で、もう営業はしていない。昨日その前を通りながら、その店の内部を覗くと、昔彼女と筆者が座った場所が見えた。そしてそこに座りながら松尾橋を眺めたことを思い出した。彼女はその店の常連であったが、営業しなくなってからは別の店でも行っているだろうか。さばさばした性格の彼女で、筆者のことを気に留めていることは素振りでよくわかったが、筆者はそれに気づかぬ振りをした。一度彼女が夫といるところに出会ったことがある。その時彼女は筆者のところにやって来て、夫から5メートルほど離れた状態で小さな声で夫であることを伝えた。筆者より5,6歳下の、野球帽を被り、眼鏡をかけた髭の濃いごく普通のおとなしそうな男性で、筆者を見ないように斜めにかまえていた。筆者が想像していた男とはまるで違うのでとても意外であった。筆者は女性からその夫をよく想像する。これがあまり当たらない。それはさておき、彼女の顔も名前もさっぱり思い出せない。ひょっとすれば出会っているかもしれないが、お互いわからないのだろう。そうそう、筆者は財布を持っていなかったので、そのことを断って奢ってもらった。また会えばお返ししようと思いながら、会うことがないままだ。けっこう筆者は松尾駅付近をよく歩くので出会ってもよさそうなのに、案外会わない場合は長年そのままとなる。さて、松尾駅近くの写真の次は対にすべき嵐山駅近くの2枚を掲げる。3枚目はわが自治会内の小川沿いの高い擁壁だ。それは50年ほど前に斜面を土盛りして造られた。擁壁のてっぺんは住宅地で、10軒ほどが並んでいる。50年前に出来た土地なので、住民もその当時に暮らし始めた人が多いが、出て行った人も当然混じる。少し話がややこしくなるが、その10軒と向かい合わせにもう10軒ほどがあって、それらの住宅の半分ほどを斜めに横切る形で新しいバス道が都市計画として昔から図面が出来上がっている。京都市にすれば住宅が古くなったところで用地を買収して行くつもりであったのだろう。その計画がさっぱり進まないが、現在更地になっているマンション建設地は、その道路が将来出来てもいいように建物の場所が奥に引っ込められている。つまり、新しい道路は計画どおり出来ると市は考えている。そうなればわが自治会の住民の10軒程度はなくなり、写真に写る蔦の生える擁壁も半分ほどの長さは道路に変貌する。また道路によってその地域は南北に二分され、自治会としてはまとまりが少なくなる。4枚目の写真は渡月小橋の畔のお土産店の壁だ。この写真は去年秋の台風18号の到来の少し前に撮った。台風の際の洪水で下の方が水に浸かり、また晩秋にはすっかり枯れたが、また元どおりになってよく生い茂っている。自然は吝嗇ではない。
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by uuuzen | 2014-09-25 23:59 | ●新・嵐山だより(シリーズ編)
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