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●鷹峰を歩く、その帰り
すのが写真か文章かと言えば、文章だろう。このブログはまず写真ありきで投稿する場合が多い。今日もそうだ。写真は興味を惹いたものを撮っているから、文章はそのことの説明を詳しくするためのものと言える。



●鷹峰を歩く、その帰り_d0053294_23472021.jpgだが、写真とはさほど関係のない余談をたくさん書くし、その部分に関しては写真に従属しているとは言えない。それでも全く無関係なことも書かないから、やはり文章は写真に属していると言える。そしてこんなことを時に考える。同じ写真を用意して別の日に書けば文章の内容が全然違ったものになることもあるはずで、その違っている部分が余談ということになるが、一度そんなことを試してみるのも面白いだろう。だが、日を改めて書くとはいえ、最初の投稿内容を覚えていればそのことに左右された内容となってどこかぎこちなくなる。それでは面白くない。それでどんなことを書いたかすっかり忘れた頃に書けばいいようなものだが、今度は最初の投稿からいろんなことを考えているから、もはやその写真についてまた書くという気が起こらないだろう。つまり、結局写真に添える文章は書いたその日のものに限る。二度目や三度目はない。あえて書いても写真とは齟齬を来している割合が増している。ということは、こうして書いている瞬間が人生のてっぺんにあると考えるべきで、書き直しはないと覚悟した方がよい。ま、音楽の演奏で言えば即興ということで、瞬時ごとに思い浮かぶことをどんどん書き連ねる。で、今日は源光庵からの帰りの鷹峰の坂道について書くが、載せる4枚の写真はどれもが復路で撮ったものではない。どれがそうでないかは書かないでおく。というのは、復路で気づいて撮ったものはなく、どれも往路で気づいたもので、しかも復路で撮ったものがあるからで、往路と復路はさして関係がない。であるのに今日の題名を「その帰り」とするのは、7月13日の投稿と対にするのがよいと考えるからだ。だが、6月25日に訪れたのは源光庵だけではなく、またバスを乗り継いで別の場所に出かけ、写真をたくさん撮った。それの連続投稿の前に、その場所に行く途中で撮った写真をいわば「つなぎ」として投稿したく思い、その題名を「鷹峰を歩く、その帰り」とするが、今日の4枚目は鷹峰での撮影ではなく、次に訪れた場所の近くだ。つまり、「つなぎ」としての役割は4枚の中で一番大きい。それはいいとして、7月13日の投稿で鷹峰については書いたので、今日は別の写真を用いながらも同じ場所について書くのがどれほど可能なのかを試したい。それは前述した、同じ写真を用いながら二度目の投稿が最初の投稿とどう違うかを確認することに、多少は似ている気がする。そして7月13日は何を書いたのか大半を忘れているが、そうであるゆえに同じことを書く可能性がある。そうであってもそれなりにそのことは面白い。つまり、鷹峰の記憶で最も強いものが脳裏にあって、それはいつでも真っ先に出て来るということだ。ただし、こうして書いている間に7月13日に書いたことがおぼろげに浮かんで来たので、注意深くそれを避ける。
●鷹峰を歩く、その帰り_d0053294_23475657.jpg

 最初の写真はロボットに見える玄関扉だ。遊び心があって愉快だ。そういう効果を考えて作った扉だろうか。換気口が扉の上部に2個あって、家の中で煙や湯気を発する作業をしているのだろうが、道行く人はぎょっとするだろう。そう言えば一昨日筆者はわが家の玄関扉を改造しようかと考えた。大きな円形で切り抜き、そこにガラスを嵌め込む。大きな円では中が丸見えになるので擦りガラスがいいが、扉を刳り抜き、ガラスを円形に切ってもらって嵌め込むのはどれほど予算がかかるかと思ったところで思考を停止した。そういう扉はまずないはずで、作ってもらうとすれば特注で、割高になるはずだ。そして大きくて丸い穴のある扉がスーパーの調理場に通じるドアによくあることを思い出した。となればわが家は調理屋ということに見られてしまう。それでもいいが、家内は嫌がる。それに調理場のドアに円相窓があるとすれば、わざわざ自宅の玄関ドアも同じようなものにしても目立たない。目立つためにやりたいのでもないが、自分が気に入り、またどこにもないようなデザインがいい。そして他人に悪感情を抱かせないものだ。話を戻して、鷹峰で見かけたロボットに見える扉は、目玉に相当する換気口は用を足すためのもので、遊びで取りつけたものではない。たまたまそうなっただけで、そこが面白いところだ。つまりわざとらしさがないか、とても少ない。それに引き替え、わが家の玄関扉に大きな円窓を作るのはどういう用があるか。外がよく見えるし、光がたくさん差し込むのはいいが、外から中を覗かれやすくなるし、安全の面からは好ましくない。用が少ない分、それはわざとらしく、面白いとは思われにくい。そこで断念することにしたが、家のどこかに円形の穴、窓があるのは羨ましい。引っ越しするのであればそういう家に住みたい。そういう家は特注であるはずで、割高になる。それを厭わないほどに経済的に豊かであればいいが、今の状態では望みがない。それであちこち歩いて円形の窓を見つけては写真を撮っているところがなきにしもあらずで、今日の残り3枚の写真はどれもそれに属する。2枚目はたぶん「しょうざん」だ。ホテルが工事中であったが、道路に面した部分は完成していて、そこに円窓ではなく、円形のデザインがあった。筆者はしょうざんに行ったことがなく、評判を聞くだけだが、呉服の染色工房があり、また日本庭園でも有名だ。鷹峰は光悦が住んで芸術家村として有名であった。そのことに倣って現代の工芸家村もしているようで、多角経営がうまく行っているのだろう。だが、車がないことには行くのは不便で、筆者は関心がない。工芸家村は京都のほかにもあると聞くが、それも筆者は関心がない。そうした地区に移住するとそれなりに仲間が出来て楽しいとは思うが、工芸で生きて行くには結局は作品がどう売れるかで、それには工芸家が集団を作った方が得策かと言えばそうでもない。それはいいとして、2枚目の写真は円形が目当てで撮りはしたが、背後に迫る山が本当の鷹峰かと気になった。今地図で調べると、この山はどうやら大文字山だ。五山の送り火では左大文字が点火される。大の字が見えないのは、それが写真の山の左の斜面にあるからだ。この山は標高231メートルで、写真を撮った場所の標高は100メートルほどのはずで、それから考えても大文字山に間違いないだろう。では鷹峰という名の山がないのかと言えば、鷹峰桃山が大文字山の北西1キロほどにあって、等高線を数えるのがややこしいが、大文字山より少し低いようだ。
●鷹峰を歩く、その帰り_d0053294_23491743.jpg 3枚目の写真はしょうざんより少し下であったと思う。これは円形の窓を目当てに撮った。煙突つきの大きな家で、またかなり新しい。道路際ではなく、20メートルほど引っ込んだところにあった。この写真を撮るために2分ほど要したが、それは電線の映り込みを最少限にしたかったからだ。トリミングでそれを除くことも出来たが、電線の映り込みに苦労したことを覚えておくために左上隅に少し残した。いい写真ではないが、鷹峰が高級住宅地であることを示すにはよい。鷹峰は西側が山手で景観がよい。東側は玄琢に向かっての急な坂で、家が建て込んでいる。それはそれで筆者は好きな光景で、ぶらりとその中を歩いてみたい思いがした。さて、4枚目は鷹峰ではなく、そこを後にして別の場所に赴く途中で撮った。詳しい説明は後日する。3枚目と同じような大きな円窓だが、円の下に縦筋があるのがよくない。純粋な円とは言えないので、撮影しないでおこうかと思ったが、手前下に見える掲示板を一緒に撮影することにした。地元自治会の掲示板で、わが自治会内のと同じもので、また同じポスターが貼ってある。筆者が写したかったのは、源光庵の円相窓の写真を使ったポスターで、「京都創生○○フォーラム」の文字が読み取れる。このポスターを見て源光庵に行くことにした。当然今はもう剥がされているから、筆者の写真は自分にとってそれなりに思い出深い記録となった。しかも現代の円窓の下に写真の源光庵の円窓が写り込んで面白い。この写真の円窓は縦横に支えがあって、3枚目の円窓のようには楽しくないのも難点だが、構造上そのような支柱を入れないと持たなかったのだろう。また、写真ではこの円窓に写り込む景色がよくない。向いの家の屋根と電線ではせっかくの円も悟りからは遠い気がする。円窓はデザインがよくあるべきで、またどこに設けてもいいというものではない。さて、7月13日の投稿とは違う内容になったと思うが、鷹峰に住んだことのある知り合いの友禅作家について書くのを忘れていた。彼はそのほかにわが家のすぐ近くにも一時期暮らし、その後北山に行き、さらに遠い八瀬に移った。転々としながらもどこも京都市内北部で、寒さ好みなのかもしれない。また車に乗るので鷹峰でも平気であったようで、筆者は市内北部は暮らす気になれない。また高級住宅が多いので縁もない。自分が属する世界を老いるほどに実感するものだ。
●鷹峰を歩く、その帰り_d0053294_23483368.jpg

by uuuzen | 2014-08-23 23:48 | ●新・嵐山だより
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