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●緑のタペストリーと絨毯、その21
子にもいろいろあって、白いものもあるようだが、売っているのを見たことがない。スーパー向きではなく、百貨店の高級野菜売り場にあるかもしれない。桔梗の花は紫が主だが白もある。今咲いているアガパンサスもそうで、紫色と白は相性がいいようだ。



●緑のタペストリーと絨毯、その21_d0053294_0372111.jpgそれで茄子も紫と白があるのだろう。昨日書き忘れたことをその後また思い出した。ズッキーニは緑だけではなく、黄色の品種がある。なので、ムーギョで格安で売られていた黄色のズッキーニは緑色が日数が経って変わったものではなく、もともと黄色だ。その黄色がぱっと見はバナナのようで、そんな甘い味がするのかと一瞬思ったが、蔕だけは緑色で、そんなバナナはないので味が想像出来なくなった。その緑色の蔕は男性のヘア・スタイルでたまに見かける形に似て、頭のてっぺんにちょこんと乗っている。どことなく漫画的で、また熱帯的だが、ならばやはり甘い味を思い浮かべるべきか。同じ瓜でも表面全体にブツブツのあるニガウリはその名のとおり苦いから、色形と味はだいたい釣り合っている。これがズッキーニの本当の味だとすぐにわかるほどにまだ食べていないのでわからないが、ズッキーニは昨日書いたように、茄子とキュウリを足したような味と食感で、やはり形から味は連想出来るように思う。こうなると人間も同じかもしれない。富士正晴は人間の好き嫌いが激しかったようで、顎のない男は嫌いであったらしく、その顔から人柄全体を想像したのだろう。顎のない人がみな同じような性格であるはずはないが、一方で共通した何かがあるのではないかと何となく感じることも否定出来ない。こうなれば面長、丸顔、四角顔、卵型の顔でまた違うことになり、もちろん血液型を重視することにも一理あることになる。筆者も顎のない人は何となく苦手で、そう言えばこの年齢になるまで顎のないことが顕著な人に出会ったことがないが、逆に顎がお月さんみたいに長い人はよく見かけ、やはりどちらかと言えば苦手だ。ま、しかし、生まれつきの容貌について好悪を書くのはよくない。それは富士正晴もわかっていたはずだが、それでも嫌いなものは嫌いでどうしようもないというのも人間で、富士のそのエピソードを読んだ時は強烈な印象を受けた。富士の文章のことよりそんな些事を覚えているのでは富士は憤慨するかもしれないが、本人が書かないそういったエピソードに意外にも当人の本質が表われているもので、ともかく筆者はその話を知って富士がなおさら面白い人物に思えた。そういう人間的と言うか、似たようなことは筆者にもたくさんあるが、家内にはそういう姿を見せてはいても、このブログにはある意味ではよそ行きの姿しか現わしていないかもしれない。だが、身内にだけ見せるような態度というものは、得てして他人には面白くも何ともないどころか、幻滅の材料だ。それに、筆者も自分では気づかぬうちに他人にとって幻滅的なことを毎回たくさん書いているか行間に滲ませているかもしれず、なおさら家内にしか見せないような態度や発言は控えておきたい。
●緑のタペストリーと絨毯、その21_d0053294_0374332.jpg

 今日は展覧会の感想を書く予定が、また深夜になり始めているのでその気が失せた。それで茄子から始まってそれとは全く関係の話に陥り、これをどう今日の題名や写真につないで行こうかと思うが、白の茄子について書いたのは、物の色は決まっていないと思ったからだ。今日の題名には「緑」がつくので、緑すなわち植物の葉緑素の色すなわち葉の写真を載せるが、この葉は秋には黄や赤に変化する場合がある。そういう写真を撮って、半ばシリーズ化した本日の題名の投稿に使えるか言えば、「その21」まで書いて来た今日が初めてのことではないだろうか。最初の写真は紫蘇の葉の色に紅葉した蔦で、嵐山オルゴール館の壁だ。確か去年11月下旬に撮った。蔦の紅葉はムンクに有名な絵がある。だが、日本では珍しいのではないか。赤くなりはしてもその尻から散って行くのがほとんどと思う。赤くなればそれはそれでまたきれいだが、新緑の蔦はよく見かけるのに、その紅葉にはめったに出会わない。このオルゴール館の蔦は珍しい品種なのかもしれない。蔦にもいくつかの品種があるらしいのは筆者にもわかるが、オルゴール館のものは赤くなる品種をあえて植えたものだ。筆者が見かける蔦の大半は勝手に育ったもので、いわば雑草だ。そういうものは秋には美しい赤には染まらないと見える。このオルゴール館には入ったことはないが、そこに勤務する男性のピエロは阪急嵐山駅前でしばしば見かける。黒い帽子に鼻のてっぺんに赤くて丸い物をくっつけ、両頬を赤丸状に染め、そして水玉模様のシャツにつなぎの服を着る。その姿のまま渡月橋を南にわたって遠征という形で、オルゴール館に少しでも多くの人に来てもらいたいのだ。だが、彼を見かけてもオルゴール館のチラシを配ってくれるのでもないから、はたして宣伝になっているのだろうか。2年前のわが自治会の地蔵盆では子ども会の委員2名が相談して彼に法輪寺の下まで来てもらった。長い風船でプードルを作ったりしてもらって30分ほど子ども相手に遊んでもらった。同様の出演は地元ではそれなりにあるのだろう。嵯峨嵐山ではそれなりに有名な存在となっているが、肝心のオルゴール館の入場者数増加がどれほど効果があるのかどうかだ。それでも館内でじっと待っていては客は来ないから、積極的に外に出るべきで、ピエロの営業活動はそれなりに辛いものだ。言葉は少ない人で、年齢不詳、どこに住んでいるかもわからないが、ピエロなのでそれでいい。そうそう、去年の地蔵盆は大学生のピエロに来てもらった。男女ふたりで、オルゴール館のピエロのように本格的な化粧をせず、また特性衣装もなかったが、ピエロとして立つのに必要な大道芸をいろいろと学んでいる最中であった。筆者よりうんと若いので、あれこれ質問し、答えてもらった。愛想やサービスのよさはオルゴール館のピエロの数倍上で、それはそれでよかったが、化粧と衣装が本格的でない分、印象に薄い。見栄えは大事で、金と手間をかけるほどに効果はある。そういう考えが、オルゴール館の壁面の赤い蔦にも表われている気がする。
●緑のタペストリーと絨毯、その21_d0053294_0375916.jpg 今日は京都市内で見かけた蔦の写真を4枚使うが、2枚目は今年1月29日におそらく伏見で撮った。ブロック塀の斜め半分を覆っているのが面白い。冬には枯れるとばかり思っているとそうでもないようだ。あるいは最も寒い2月に急速に葉を落とすのかもしれない。3枚目は5月のいつだったか、龍谷ミュージアムに展覧会を見に行った日にその館の近くで見かけた街路樹だ。根元の周囲から蔦であろう、びっしりと幹を覆う形で繁茂し、内部にどういう木があるのか、またどれほどの幹の太さなのかがわからない。こういう状態で内部の木は快適なのだろうか。そうではないと思うが、木が枯れてしまえば蔦も困るから、どうにか共存出来る状態なのだろう。2週間ほど前か、TVで奇妙な家の特番があった。その中で度胆を抜かれたのは家全体が緑ですっぽり覆われた一軒家で、3階建てであったと思う。緑は蔦ではなく、藤だそうで、60代の主の父親が植えたものが数十年の間に家全体を覆ってしまった。藤ならば葉は落ちるから、冬場は家の外観が見える。それは藤の蔓に覆われてあまり美しくないはずだ。その家の所在地をメモっておけば、GOOGLEのストリート・ヴューで調べると、その撮影時期によっては緑に覆われていない状態が観察出来た。家が藤の蔦にがんじがらめになるのは建物にはあまりよくないはずで、その家は鉄筋コンクリートの直方体のようだが、一瞬映った太い幹は家のどこを占めているのかと心配になった。幹や根が家の壁や土台を傾かせていると思うが、かえって植物と建物が密着して一体化し、地震には強いだろう。そういう変わった家には変人が住むというのが相場で、最初に応対したお笑い芸人に主はいちゃもんをつけていた。それにひるまずしゃべり込み、結局歓待されたようで、葉が家を覆うので夏は涼しいといったあたりまえのことを報告したり、また夏は花火の鑑賞に誘われたとも言っていた。変人も持って行きようで心を開くといったところだ。樹木を繁茂させ続けるのは、剪定が面倒であると言う無精のためであろう。筆者がそうで、また大きく育った木を伐採するに忍びない。木も20年以上育つと、それなりの心を持っている気にさせられる。それをさっさと切ると、何かよくないことが起こりそうではないか。藤に取り囲まれた家は近所からは不気味に思われているかもしれないが、迷惑をかけているほどでもない。それが迷惑なら蔦が生える壁はどれも許されなくなる。とはいえ、植物は放置するとどこまでも生い茂って行く。4枚目の写真は先日「鷹ヶ峰」で見かけた蔦だ。ブロック塀に繁茂し切った後、今度は地面を伝っている。今日の題名「緑のタペストリーと絨毯」そのもので、これを数十年放置すると、「鷹ヶ峰」の大半は蔦で覆われるか。蔦は食用にならないので、絶対にそういうことはなく、ひんやりした場所にひっそりこっそりと葉を茂らせるだけだ。蔦がないのは拙いことで、蔦のひっそりこっそり感がよいと思う筆者は、油断も隙もない、食えない奴かもしれない。本人は茄子のようにおいしいと思っているが。
●緑のタペストリーと絨毯、その21_d0053294_0381383.jpg

by uuuzen | 2014-07-05 23:59 | ●新・嵐山だより(シリーズ編)
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